インターセプト―ハウスに挟まれたサイン―【占星術・ホロスコープ】

インターセプトとは、ハウスに挟まれて閉じ込められたサインのことです。

インターセプトには「封じる」「とらえる」という意味があります。

この記事では、インターセプトの解釈の方法を説明します。

目次

プラシーダス・ハウスシステムで生じる現象

現代占星術で最もよく使用されるハウスシステムである「プラシーダス・システム」では、ハウスは均等に30度ずつに分割されていません。

そのため、出生図によっては、あるハウスの中にすっぽりとひとつのサインが入ってしまい、そのサインがハウスのカスプ(ハウスの境界線)に出てこないという現象が生じます。

この状態をインターセプトといいます。

また、その隠されたサインのことを「インターセプト・サイン」と言います。

インターセプト・サインの特徴

たとえば、インターセプトで山羊座のサインが、1つのハウスのなかにすっぽり収まってしまった場合、山羊座の180度の位置にある蟹座もまた、インターセプト・サインとなります。

インターセプト・サインの解釈

インターセプトのサインは、その影響が出てくるには時間がかかります。若いころはとくに、インターセプト・サインのなかにある天体の活動に対して自信が持てない人が多いです。

次第に、人生経験を通して自信を持つことで、ようやくインターセプト・サインと天体の働きが、表に出てくるようになります。

また、インターセプト・サインを含むハウスは、ハウス自体が大きな度数幅を持つことになります。

そのためインターセプト・サインの持ち主は、その特定のハウスについての体験をじっくり時間をかけて育てていくことになります。

また、私の鑑定経験では、12ハウスのなかにインターセプト・サインを持つ方がいらっしゃって「魂のつながりのあった大切な人の想い出を、ずっと大事に誰にも壊されないように”自分の心の中”だけにそっと閉まっている」という方がおりました。

12ハウスであったこともあり、大事なものをできるだけ長く誰の目にも触れず、自分のなかに大切に封じている。インターセプトには、そんな側面があるのかもしれません。

インターセプト・サインが位置するハウスの意味

インターセプト・サインがどのハウスのなかに”閉じ込められている”かによって、解釈が異なってきます。

インターセプト・サインが1ハウス、7ハウスにある

他人から認められた生き方や人格とは違い、もうひとりの自分が隠されています。本人にとって、インターセプト・サインが示すものが、より「自分らしい」自分だと感じるでしょう。年齢とともに、徐々にその性格もオープンになっていきます。

インターセプト・サインが2ハウス、8ハウスにある

隠れた才能を表します。それが発掘されることで、新たな仕事や収入源にもつながります。発掘には時間がかかりますが、実現すると、人生の満足感が上がります。

インターセプト・サインが3ハウス、9ハウスにある

知識の探求をとても大切にしているため、年を重ねるほどに、さらに新しいことを学びたくなります。学校に入りなおしたり、大人になってからも勉強し続ける人でしょう。

インターセプト・サインが4ハウス、10ハウスにある

社会に適応するのに、時間がかかるタイプです。自立することに対して、ゆっくりと取り組みます。結婚などによって、インターセプト・サインが表に出てくることで、人生が大きく変化する人も。

インターセプト・サインが5ハウス、11ハウスにある

趣味や自分のたのしみ、交流関係などを制限しがちです。その代わりに仕事など、実生活のことに一生懸命取り組むでしょう。年を重ねるごとに、自分のための楽しみを、徐々に見出していくでしょう。

インターセプト・サインが6ハウス、12ハウスにある

他人との関わりから遮断された「秘密」「心の中」など、大切なプライベートを持っています。

インターセプトの逆で、ひとつのサインのなかにカスプが2つある場合

インターセプト・サインとは反対に、あるハウス幅が狭すぎることで、ひとつのサインのなかに、ふたつのハウスのカスプが含まれる場合もあります。

この場合、このサインに対する価値を十分に認識する前に、次の活動に移ってしまうため、そのハウスの価値を極端に低く見積もってしまう場合があります。

また、その次のハウスと混同してしまう傾向もあります。

たとえば、6ハウスがすっぽりとひとつのサインのなかに入ってしまっている場合、仕事や実務をおろそかにしてしまう(6ハウス軽視)や、仕事場で人付き合いを優先してしまう(7ハウスの混同)といった傾向がある場合があります。

参考文献

こちらの本は占星術を学ぶにあたっての基礎を網羅したオススメの参考文献です。コンパクトなのに情報量が多く、インターセプトについても詳しく説明されています。

インターセプトについては、完全マスター西洋占星術にも記載があります。

 

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次