「生まれた時間がわからないホロスコープは、どう読めばいいですか?」
占星術を教えていると、生徒さんからたびたび聞かれる質問です。結論からいうと、出生時間のわからないホロスコープを読む方法は3つあります。
- ハウスやアングルを無視して読む
- ソーラーサインハウスシステムを採用する
- レクティフィケーション(出生時間の割り出し)する
どの方法で鑑定をするか、鑑定をされる人は事前にご自身のスタンスを決めておいて、お客様にも伝えておくと良いでしょう。
それでは、以下に具体的な方法をお伝えしていきます。
ホロスコープの出生時間がわからないの対処法1:ハウスを無視して読む
出生時間がわからないとアセンダントが定まりません。その結果、ハウスについても特定できなくなります。
また、天体のなかで最も足の速い月に関しては、およそ2時間で1度移動します。
つまり出生時刻がわからなければ、月の正確なホロスコープ上の位置がわからず、月星座(月のサイン)までも変わってくるのです。
ですから、出生時刻がわからないままホロスコープ・チャートを読む場合、
- 天体のサイン
- 天体のアスペクト
- 月については、時間による移動を考慮
こうした観点を中心にリーディングしていくことになります。
また当然ながら、アセンダントやMCといった感受点も読むことができません。
この範囲で得られる情報ですと、その人の性格的な傾向は十分に読み取れますが、その人が持つ才能を社会や家庭生活・地域社会でどのように活かしていくか?という点については、読み解きが難しくなってきます。
そこで、おすすめなのがソーラーサインハウスシステムを採用することです。
ホロスコープの出生時間がわからないの対処法2:ソーラーサインハウスシステム
ソーラーサインハウスシステムは、太陽があるサインの0度をアセンダントとして定める方法です。
たとえば太陽星座が牡羊座の人であれば、牡羊座0度をアセンダントとします。そのうえで、ハウスやアングルを読んでいきます。
もちろん出生時刻が正確にわかるエースに比べると、リーディング精度は下がります。ただし、不思議とソーラーサインハウスシステムから読み解いた情報も、実用に耐えるレベルで使えるものになります。
ホロスコープの出生時間がわからないの対処法3:レクティフィケーションする
占星術の知識が十分にあれば、レクティフィケーションという手法を採用することもできます。その人の生まれた時刻をヒアリングとホロスコープを照らし合わせながら割り出す手法です。
ただし、かなり奥が深くて難易度も高いのです。
突き詰めていくと、どこまでも答えはないような領域ではありますが、やはり出生時刻を割り出したいというご要望は多くあり、レクティフィケーションは求められる手法です。
そこで占星術の基礎を学ばれた方であれば実践できるレクティフィケーションの手順を以下にまとめました
ぜひ参考にしてくださいね。