歳差運動とは、地球の自転軸が一周する動作のことです。地球の自転軸は傾いていて、倒れかけのコマのよう、自転と逆方向に円を描くように一周しています。
歳差運動の周期
この地球の歳差運動(首振り運動とも言います)は、一周が 2万5920年周期です。
2万5920年かけて自転軸の指す方角が、ぐるりと円を描き一周します。この動きを歳差運動といいます。そして、この歳差による1周期のことをプラトン年といいます。
北極星は永久に同じ星ではない。北極星は代替わりする!
地球の時点軸の北の方角には、北極星があります。北極星は一般的に、不変で、永久にそこにある星であるとイメージされています。
でも実は歳差運動の過程で、北極星は別の星に変わります。
現在の北極星は、こぐま座のポラリス。紀元前2800年頃には、りゅう座のトゥバンが北極星でした。
7600年頃には、今度はアルデラミンという星が北極星になります。
春分点の移動とホロスコープ
この歳差運動にともない、自転軸の方角だけではなく、春分点も移動します。
つまり、春分の日や秋分の日に太陽の背後に見える星も、北極星と同じように変わっていくのです。
とはいえ、非常にゆっくりとした動きであるため、人間の一生の間に移動する幅はほんの1度程度です。個人の出生図を読むときには、ほとんど影響しません。
また現在は、春分の日に魚座の方角から太陽が昇ります。
そのため、現在は魚座の時代です。魚座の時代(西暦1413年-3573年)は、キリスト意識を学ぶ時代です。そして次の時代は水瓶座の時代となります。
水瓶座の時代と歳差運動
魚座の時代の次に地球は水瓶座(宝瓶宮)の時代を迎えます。歳差運動により、春分点は2,160年かけて、ひとつの星座を移動します。星座をまたぐときは、私たちの文化や人間の意識が大きく変わります。