ハーモニック占星術を一言でいうと
「ネイタルチャートの感受点の位置(黄道度数)に、一定の数を乗じた値で、新たに作成したホロスコープチャート=調波図を用いた占星術」
となります。ハーモニクスのことを倍音とも言います。
なお度数は、牡羊座から魚座まで360存在します。たとえば180度に2を掛けると、360度なります。これはつまり、出生図でオポジションの関係にある天体が、今度はコンジャンクションとなります。
このように、どんどん数を乗じていくことで、もとのネイタルチャートでは現れなかった人生の彩が見えてきます。つまり、出生図がその人の基本的なホロスコープであるとすると、調波図は、出生図をベースにして、人生にどのように味付けをするか。といったことになるのです。
調波図とは
上記の例で、180度のオポジションが0度コンジャンクションになるのは2を掛けたときでした。
このように、どの数字を掛けたか?を示すのが調波図のナンバーです。
2を乗じた場合は、第二調波図となります。HN2と記載します。
それぞれの調波図の持つ意味は後述しますが、おおよその目安として第一調波図~第九調波図(HN1~HN9)までが基本調味料だとすると、第十調波図以降はスパイス類のようなものだと考えてください。
ナンバーが増えていくと、より人生の複雑さ・奥深い味わいを示すものになっていきます。
また、実際の年齢ともリンクしています。現在40歳であれば、HN40が年齢ハーモニクスとなります。その年齢にどんな彩が加えられるのかを読むこともできます。
発芽天体
ハーモニック占星術では、発芽天体というものを重視します。
発芽天体とは、コンジャンクションのことです。各調波図にて、コンジャンクションした天体があれば、それらを発芽天体と呼びます。
ハーモニクスの調波の読み方
それぞれの調波において、次のような意味を持ちます。
第1調波(HN1)
ネイタルチャート
第2調波(HN2)
目的意識
第3調波(HN3)
創造性、楽しみ、喜び
第4調波(HN4)
秩序、困難を乗り越える、論理的思考
第5調波(HN5)
自分らしい生き方、自己主張、本能的欲求
第6調波(HN6)
環境適応、バランス、律動的行動
第7調波(HN7)
夢、芸術、理想
第8調波(HN8)
知恵、現実化、権力、リーダーシップ
第9調波(HN9)
本質力、応用力、探求心、スピリチュアリティ、最終的な成果
ハーモニック占星術の読み方
どの天体同士が、どの調波で発芽しているかを見ていきます。ここれでは、天体×天体のおおまかな象意のイメージをまとめます。たとえば、HN2で、月と水星が発芽(コンジャンクション)している場合、具体的に相談に乗っているときに、解決しようとする力が働くでしょう。
たとえば、私の場合は金星と海王星が、HN9で発芽しています。スピリチュアル的なものへの探求の喜び、憧れやロマンというのが、ここで発芽したことになります。
またサインは水瓶座なので、占星術を学んでいることも必然なのでしょう。(占星術は、水瓶座の支配星である天王星の支配にあります。)
月
月×水星:共感力
月×金星:愛される力
月×太陽:裏表のなさ
月×火星:競争心
月×木星:楽天的
月×土星:落ち着き
月×天王星:自由奔放
月×海王星:夢見がち
月×冥王星:強烈な感情
水星
水星×金星:美的感覚
水星×太陽:専門知識
水星×火星:決断力
水星×木星:学ぶ意力
水星×土星:職人技
水星×天王星:斬新な発想
水星×海王星:想像力
水星×冥王星:洞察力
金星
金星×太陽:社交性
金星×火星:熱中
金星×木星:華やかさ
金星×土星:誠実な対人姿勢
金星×天王星:冴えた感性
金星×海王星:ロマンチスト
金星×冥王星:真実の愛への渇望
太陽
太陽×火星:パワフルに生きる
太陽×木星:社会的性向
太陽×土星:堅実な人生観
太陽×天王星:個性的な生き方
太陽×海王星:夢想的な人生観
太陽×冥王星:限界への挑戦
火星
火星×木星:野心家
火星×土星:タフさ
火星×天王星:多数派へ迎合しない
火星×海王星:行動的な夢想家
火星×冥王星:強力な底力
木星
木星×土星:社会的発展性
木星×天王星:刷新
木星×海王星:理想主義
木星×冥王星:権力
土星
土星×天王星:理想的で几帳面
土星×海王星:柔軟なルール意識
土星×冥王星:強固な持久力
天王星
天王星×海王星:芸術的センス
天王星×冥王星:革命
海王星
海王星×冥王星:スピリチュアル志向
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