こんにちは、ホロマムです。今日は、ジブリの宮崎駿さんのホロスコープを読んでみたいと思います。
※出生時刻は不明のため、ハウスは無視してくださいね。
『理想を失わない現実主義者にならないといけないんです。』
まず、すぐに目につく特徴としては、エレメントの偏りです。
10天体のうち、月・金星・火星・冥王星が火のサインであり、水星・太陽・木星・土星・天王星・海王星が地のサインです。
宮崎駿さんは、
理想を失わない現実主義者にならないといけないんです。理想のない現実主義者ならいくらでもいるんですよ。
と語ったらしいのですが、まさに、火=理想 地=現実主義をストレートに表現した言葉ですよね。
このように、宮崎駿さんのホロスコープは精神的に感じたものを、地のサインを通して具現化していく。
そのことにだけに注力する、そんなホロスコープです。
実際に、宮崎駿さんは
ぼくには、鉛筆と紙があればいい。
そんなふうに、仰っています。
誰かに好かれるとか、心地のよい暮らしがしたいとか、そういった常人がもつ多くの感覚を捨てたからこそ、あれほどまでの天才なのでしょうね。
そして実際に、アニメーションをつくるというのは、ひたすら地道な<地のサイン的な作業>の連続なはずです。
一方で、風サインがないので、作ったものを自力で広めたりプロモーションする適性はありません。
ちなみに、後半で紹介する鈴木敏夫さんは、個人天体に風サインを持っていますね。
さらには、コツコツ同じことを繰り返すことを楽しめる性質(水サイン)が存在しないので、絵を描いたり、アニメーションをつくる作業してること自体が楽しいという雰囲気ではありません。
実際に『宮崎駿 めんどくさい』と検索すると、ひたすら、めんどくさいといいながら机に向かっている宮崎駿さんの画像がたくさんでてきます。
まさに地のサイン的な感覚です。
90度と135度(セスキコードレイト)の複合アスペクト
他にも、パッとみたときに目立つ配置があります。
トールハンマーと呼ばれる、複合アスペクトです。
金星と木星が135度のセスキコードレイトで、金星と冥王星もセスキコードレイトです。
そして、木星と冥王星がスクエア。二等辺三角形を形成しています。
セスキコードレイトはマイナーアスペクトなので、ホロスコープ作成ソフトの設定にもよりますが、初期状態では表示されない場合が多いです。
なお、セスキコードレイトは一般的に「困難」を表す凶角として考えられています。
ですので、このトールハンマーもまた、とても劇的なアスペクトです。
北欧神話の雷神トールが持つ武器「雷鎚(イカヅチ)」を表しており、神のごとく正義の鉄槌を下す性質を表しています。
ではトールハンマー(神の拳)は、どんなときに振り下ろされるのでしょうか?
以前に放送されたドキュメンタリー番組で、とある会社が、宮崎駿さんに対して人工知能を使ったCG技術をプレゼンしていました。
そのCGで映し出されたのは「頭を足のように使って移動するゾンビのような奇妙な映像」でした。
宮崎駿さんは、それを見てすぐに「極めて不愉快」「生命に対する侮辱を感じます」と怒りをあらわにしていました。
その場にいた全員が、シーン・・と静まりかえっていました。まさに、トールハンマー、神の拳だな・・と、そう思いました。
なお実際のところ、トールハンマーは頂点の天体を通して発揮されます。
宮崎駿さんの場合は頂点天体は金星なので、普段は表現を通してトールハンマーのアスペクトのエネルギーを発揮しています。ただし宮崎駿さんのホロスコープでは、トールハンマーを構成する天体と、言語化能力を表す水星がトラインで繋がっているのため、神の拳を言葉としても伝えることができる方なのだと思います。
宮崎駿さんのサビアンシンボル
ここで、宮崎駿さんのサビアンシンボルを見ていきたいと思います。
太陽のサビアンシンボル
太陽のサビアンシンボルは、深夜生まれでなければ山羊座15度。
シンボルは、
病院の子供病棟にあるたくさんのおもちゃ
これは、子供たちの将来や後続する世代のための教育に関する度数で、子供たちの創造的な資質を育成することを表しています。
宮崎駿さんは、実際にこんなことを言っています。
僕は自分たちの仕事をクリエイティブな仕事というよりも、リレーのように考えています。
僕らは子供の時に、誰かからバトンを貰ったんです。
そのバトンをそのまま渡すんじゃなくて、自分の身体の中を一度通して、それを次の子供たちに渡すんだという
まさに、山羊座的価値観であり、太陽のサビアンシンボルそのものです。
金星のサビアンシンボル
トールハンマーの頂点、金星のサビアンシンボルは、
射手座19度:住処を移動するペリカン
あるいは、
射手座20度:氷を切り出す男たち
いずれかです。出生時間が正午ごろより前であれば、19度ですね。
いずれにしても、射手座のこの度数は、生命の尊厳がつぶされそうな危機的な状況なときに人間の可能性の芽を守ろうとする姿勢を表します。
先述のゾンビのようなCG映像に対して怒りを表したのは「生命の尊厳」を守るという、金星がもつ感性ゆえなのですね。
トールハンマーを持つ人は、何にでも文句をいって正義や大義を振りかざすというのではなく、トールハンマーの頂点が示す事柄を守る役割・使命をもった人なんですね。
それに、金星は「美意識」の星です。
「生きるって素晴らしいんだ!」ということが、ジブリ映画を通して表現されているように思います。
目の前の子供に「生まれてきてくれてよかった」って言いたい気持ちがあるから映画を作ろうって思うんです。
そして2013年の引退会見では(2017年に引退撤回しています)
困難な時代を生きる子どもたち、若者に向けて
「この世は生きるに値する」
というメッセージを放ちました。
鈴木敏夫さんのホロスコープ
さて、次にスタジオジブリの代表取締役であり、映画プロデューサーの鈴木敏夫さんのホロスコープを、少しだけ紹介させていただきたいと思います。
出生時刻がわからないのでハウスは無視してください。
太陽は獅子座、まさに社長です。月は水瓶座です。
水瓶座といえば、2020年に話題になったジブリの場面写真公開のこと。
ジブリ映画のシーンの画像が、ここにあるの全部自由に使っていいよ!とスタジオジブリのサイトで公開されました。
↑もののけ姫も!
そしての、その際の説明がこちら。
常識の範囲でご自由にお使いください。
かっこいいですよね。
杓子定規に著作権で保護しようとするのではなく、垣根を曖昧に超えて、インターネット上でジブリファンたちと共鳴しあうための、この決断。
社内からは当然、反発の声が出たそうなのですが、ジブリはみんなのものでしょ?と。
しかも「常識の範囲」と一人一人のモラルに委ねている。まさに、水瓶座的な感覚だなあと痺れました。
宮崎駿さんと鈴木敏夫さんは運命の相手
そして何より驚いたのが、このお二人がまさに運命のパートナーであることが、ホロスコープにハッキリと刻まれていることです。
お二人の出生図を重ね合わせて見ると、宮崎駿のトールハンマーの頂点の金星と、鈴木敏夫さんの木星がぴったりと重なっていることがわかります。
木星は拡大の星です。鈴木敏夫さんの木星が、感性の星である宮崎駿さんの金星に重なることによって、世界中にジブリ作品を送り出しているのです。
しかも、鈴木敏夫さんの木星は、鈴木敏夫さんの太陽・土星・冥王星とトラインの角度。
つまり、宮崎駿さんの表現したものを、鈴木敏夫さんは拡大しながら、スムーズに獅子座の天体たちに伝える。これによって作品は、華々しく、人々に印象付けられます。まさにプロデューサーですね。
本当に、運命ってあるんだなあ・・感じ入る、そんなお二人のホロスコープでした。