藤井風さんとは
藤井風(ふじい かぜ)さんは、1997年6月14日生まれ 岡山県出身のミュージシャン。(写真は、公式HPよりお借りしました。)
12歳からYoutubeにピアノカバー動画をアップし、2020年のデビュー時点では22歳。
まさに『風の時代』に彗星のごとくあらわれた、若きアーティストです。
ピアノの技術や歌のうまさといった、音楽的な魅力はもちろんずば抜けているのですが、さらにユーモアがあり、笑顔が優しく、精神年齢がやたらと高い。
以下の動画では、藤井風さんのデビューシングルである”何なんw”についてご自身で解説しているのですが、この歌は「ハイヤーセルフ」との会話からうまれたとのこと。
この曲は誰しもの中に存在しているハイヤーセルフを探そうとする歌です
ハイヤーセルフとは神様みたいなもんで
天使・ヒーローみたいな言い方でもいいと思います
わしはハイヤーセルフが一人一人の中に存在していると信じています
彼は エゴ・利己心・嫉妬とか そーゆー 色んなネガティブな感覚と無縁の存在で
彼の全ては愛です
この曲の中で人生において正しい道に進むよう 彼はわしに説教したり懇願したりしてきます
彼は「ワシの言うことを聞いてくれ」「あんたに幸せになって欲しいだけなんじゃ」的なことを歌っています
まぁ それがこの曲の核となるメッセージなんですけど
と、なんだかすごくスピリチュアル的!
アーティストって、魂の最先端を生きる人ですもんね。
気になるのが、ホロスコープ。さっそく拝見しました。
藤井風さんのホロスコープを読む
藤井風さんとハイヤーセルフ
1997年6月14日生まれ。岡山県里庄町生まれ。出生時刻は不明です。
パッとみて一番目立つのが、風サインのグランドトラインを冥王星-水星オポジションが貫くカイトです。
藤井風というお名前が本名なのは、もう運命としか言えませんね。
水星(ふたご座)-天王星(みずがめ座)-月(てんびん座)でできた、風エレメントの大三角形を持って生まれています。
(ただし、出生時刻によっては月が乙女座の後半の度数である可能性もあります。)
通常、グランドトラインのアスペクトは、そのエレメントの力が大きすぎて取り扱いが難しいとされています。潜在的にあまりに大きな力を持っている分、その力を活かすことが相当難しいのです。
ですが、藤井風さんの場合、カイトといって風の大三角形をオポジションが貫きます。この作用によって、他者から評価される世界へと積極的に行動していきます。社会や人との関わりのなかで、さらに才能が磨かれていくのです。
しかも、カイトの頂点となる水星はふたご座です。ルーラー(支配星)ですので、水星の力はいかんなく発揮されます。
英語が得意だったり、ユーモラスなおしゃべりだったりコミュニケーションが得意な面は、この水星の力でもあるでしょうね。
また、オポジションの関係にあるのは冥王星。冥王星は、人智の外にある領域からもたらされるものです。
冥王星射手座4度のサビアンシンボルは『歩くことを学んでいる小さな子供』このシンボルは「自分より幼い人間を教育する」という意味を持ちます。
彼が、ハイヤーセルフから教えを受ける。そしてそれを、音楽という表現を通して一般の人たちに伝える。この工程は、天上から人々への教育活動なのでしょう。
水星のサビアンシンボルは、これも出生時刻によってかわってくるので確実ではないのですが、仮に一番可能性の高いふたご座10度として見てみましょう。
サビアンシンボルは『落下する飛行機』
意味としては、重力への挑戦。アクロバット飛行のように、ギリギリのところで宙返りなど「自分なりの一捻り」を加え、それを何度も何度も聴衆に見せるのです。
藤井風さんの演奏の魅力のひとつには、彼のこうした「アレンジ」にあるのかもしれませんね。
藤井風さんとスピリチュアル
風さん自身が「ハイヤーセルフ」からの教えを私たちに伝えている面から見ても、大きな意味での教育者なんだろうと思います。
金星がかに座なのですが、かに座は母性的に子を守り育てるサインです。藤井風さんから感じる、優しい女性的な印象は金星の影響でしょうね。
また、かに座は聴覚に対応するサインです。絶対音感をもっていて、耳コピでなんでも演奏できてしまう彼の感性のひとつの理由なのでしょう。
金星のサビアンシンボルは、かに座12度か13度ですね。(出生時刻によって変わる可能性があります。)
仮に、かに座12度『メッセージを持った赤ん坊をあやす中国人の女』としましょう。
このシンボルは「人間の魂って、ほんとうに美しいし素晴らしいよね」と、何の変哲もないように見えるものから本質的な価値を見出す意味があります。
藤井風さんの曲の歌詞も、あまり難しい言葉は使わず、日常的な場面や、そのとき感じた感覚、普段口にするような「口癖」を素直に取り上げたようなものだったりします。
そういうサラッとしたシンプルさがありながら、その奥に神聖さを感じるような不思議な歌詞なんですよね。
そして、風さんの木星もまた、みずがめ座22度という教育や保育に関わる度数にあります。シンボルは『子供たちが遊ぶために床にひかれた布 』
これは、風さん自身が、幼児のような純粋な心で誠実に生きようとする人であると同時に、個人を思いやりの深い人間にしていくように育てる立場であること示します。
藤井風さんのファーストアルバムのタイトルは『HELP EVER HURT NEVER』です。
『いつも助け、決して傷つけない』という意味です。
藤井風さんという若いアーティストから、わたしたち大人は本当に学ぶべきことがたくさんあるんだという気がします。
藤井風さんの天使(B面)について
個人的に、藤井風さんの無邪気さをみていると、なんだか天使っぽいなあ・・と感じます。
彼自身も「天使」という言葉をつかったり、SNSで天使の絵文字を使うこともあるので、なおさらイメージがしやすいです。
ホロスコープを拝見して面白いと思ったのは、おとめ座28度の火星です。
サビアンシンボルは『禿頭の男』です。意味としては、秩序(ヒエラルキー)を破壊することで、本質的な力の活性化をはかろうとすること。このシンボルは、悪的な存在である、サマエルの象徴であるという人もいます。
サマエルについては、私も詳しいわけじゃないのですが、火星の天使とも言われるようです。天使といっても、サタン、要するに悪魔と同一視されるような存在です。
そもそも天使と悪魔というのは表裏一体の関係なんですよね。どちらも人間を進化させる存在だからです。
藤井風さんの火星が、そうした天使のB面ともいえる、どことなく力強いシンボルを持っていること。そして、この火星は藤井風さんの太陽とは、ややゆるいスクエアの関係にあること。
太陽の度数も、出生時刻によって1度変わる可能性がありますが、いずれにしてもこの度数のふたご座の太陽は、本当に大切な価値を再検討して整理するというような意味を持ちます。どちらかというと「秩序立てる」ほうの意味ですよね。
ですから、火星の秩序破壊的な面とは、ぶつかり合うような部分があるのかもしれません。
ただスクエアは、経験と精神力によって使いこなすことができるアスペクトです。
藤井風さんは、デビュー以前には曲をカバーをしてピアノで弾き語りをしていますが、なかなか激しい演奏もしたりしています。ですが、単なる型破りというレベルはとっくに超えて、すでに芸術に昇華しています。
ときには、床に電子ピアノを置いて膝を立てて弾き語りをしたり、
ピアノ演奏はこうあるべきという枠は、積極的に壊していっているようにも感じます。
藤井風さんの過去生とドラゴンヘッド
上記の火星とコンジャンクションしているドラゴンヘッドの持つ意味が、これまたスケールが大きいのです。
ドラゴンヘッドは、今世にて達成するべき課題をあらわしますが、藤井風さんのドラゴンヘッドの度数はおとめ座25度。サビアンシンボルは『掲げられた半旗』
このシンボルの意味は、世俗的な意味での職業経歴の卒業です。
風さんは、周囲の人から、演奏家やピアニストになることを望まれていたようなのですが、風さんの意志で「歌う人になりたい」と、アーティストの道を選ばれたそうです。クラシックな伝統のなかに自分の身を置くのではなく、そこから出ていくことは、風さんの今世の目標のひとつだったのかもしれません。
また、ドラゴンヘッドの反対にあたるドラゴンテイルは、過去生においてもう十分にやってきたことを表します。
ドラゴンテイルのサビアンシンボルは『聖職の浄化』
つまり、エゴや自尊心、排他主義を克服して、良心や純粋さを獲得するという意味です。
藤井風さん自身が、ハイヤーセルフのことを
彼は エゴ・利己心・嫉妬とか そーゆー 色んなネガティブな感覚と無縁の存在で
彼の全ては愛です
と言っていましたが、風さんは過去生において、きっともう十分なほどにエゴの克服をしてきたのでしょうね。
藤井風さんの全体的な印象
まだまだ、ホロスコープのほんの一部しか読めていないのですが、それでもここまで拝見したことで、藤井風さんの優しい眼差しの意味が少しみえてきたような気がします。
人間の素朴な原点にもどるような価値観を持ち、そして、表現をとおしてたくさんの人を導く、まるで天使のようなアーティストだと思いました。
きっと火星の年齢域(36歳~45歳)になってくると、また一段といい意味で”ヤバイ色気”が増していくんでしょうね。
これからのご活躍も、とても楽しみです。
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