この記事では占星術を学習中の方に向けて、次のような疑問にお応えします。
- 水星逆行ってなに?
- 水星逆行時は、どんな影響があるの?
そもそも、天体逆行とは?
占星術における惑星は、月と太陽以外は逆行をします。
逆行というのは、物理的にに天体が逆向きに移動しているわけではなく、地球からみて『逆行しているように見える』現象のことです。
これは地球と他の天体の位置関係から、逆向きに天体が動くように『観測』されるということです。
逆行による影響を見る方法
逆行というのは占星術・ホロスコープ上での出来事で、チャートを読むときに意識する必要がでてきます。
具体的には、次のようなポイントを確認すると良いでしょう。
- 自分の出生図(ネイタル)のどのハウスで逆行が起きるか?
- 逆行天体が、他の天体や感受点とアスペクトを取るか?
水星逆行の留(ステーショナリー)とは?
逆行が始まる前後、終わる前後に、だんだん天体が速度を落として止まるときがあります。
このタイミングを、留(ステーショナリー)と呼び、逆行期間のなかでも最も「逆行に関する影響が強い」時期と言われます。
水星逆行の意味
10天体のなかでも、水星逆行は良くある事象であり、また逆行による影響を感じる方も多いようです。
水星はどのくらい逆行するの?
1年に3~4回、1度の逆行期間はおよそ3週間程度です。
水星逆行の意味
水星というのは、太陽に付き従う特徴があります。
そのため、水星は常に「太陽の示す意志・目的」をフォローするような役割があります。ですが、水星逆行期間中は水星が太陽の捕捉から逃げ出すんですね。
そこで、逆行中の水星は、ある意味目的を見失います。
『なんのために』という部分が曖昧になりやすくなるということです。
水星逆行期間中は、水星が太陽に従わずに、自由に動き出すというイメージを持っていただくと良いかもしれません。
そのため水星逆行期間中は、いつもと違う方向で水星の力を使うことになります。
水星の象意から逆行の影響を知る
水星はコミュニケーションや通信を象徴する天体であるため、逆行期間中には次のような事象が発生しやすいとされています。
- コミュニケーション・ミス
- 各種機器の通信障害
- 交通機関の停滞や混乱
- 書類やメールなどの間違い
- 発言の真意が誤解されやすい
上記だけだとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、良い点もあります。
たとえば、
- 過去を振り返り、復習するのに最適
- 内省するのに良い
- プランを練り直す、見直すのに良いタイミング
- 意識が外側よりも内側に向きやすいので、部屋にこもって書き物をしたり、創作するのに向いている
こうした特徴があるので、ネガティブ面だけにとらわれずに上手にポジティブに水星逆行と付き合いたいですね。
水星逆行生まれの人(出世図の水星が逆行している人)
水星が逆行しているときに生まれた人は、もちろんネイタルのホロスコープ上の水星が逆行している状態になります。
当然、水星が逆行していることは、その人のパーソナリティや思考方法に影響します。
具体的には、ネイタルの水星が逆行している人の場合は「世間一般」「メジャー」な考え方をするよりも、自分自身のユニークな思考をすることが多いとされます。
あのスティーブ・ジョブズも水星逆行時に生まれています!納得ですね。