サビアンシンボル2度

このページでは、サビアンシンボル2度の意味を、それぞれのサインごとに記載します。

  • 2度は、突然の侵入により環境が驚き反応する度数。1度の反動。

環境との関係がテーマです。環境に馴染もうと努力します。

目次

2度(活動宮)

活動宮は、なにかをスタートさせるサインです。そのため活動宮での2度は、1度での新しい体験に対して、どうにか馴染もうと行動を起こします。

牡羊座2度では、まだ自我が目覚め切っていません。赤ちゃんのように無垢な状態です。自分の意志で何かを決めるというよりも、まずは周囲を見渡し、観察して、生き方を模倣します。

鏡関係にある天秤座2度もまた、他者との関係に飛び込んでみたばかりの状態です。まだ、自分の取るべき一手がわかりませんから、ひとまず、いくつもの可能性を試してみるという姿勢です。

1度で個人のものの見方を捨てた蟹座2度は、さら伝統などの大きな基準にどっぷりと沈みます。こうして、個人の範囲を超えた広大な印象の世界へ飛び込むのです。

鏡関係にある山羊座2度は、1度で「首長」というリーダーが生まれますが、リーダーは自己主張を押し通すために強硬な手段にでるのです。2度では、その結果起こる戦いを表します。

牡羊座は自我に出会い、天秤座は他者に出会います。

蟹座は集合意識に出会い、山羊座はローカルな集団と出会います。

活動宮の2度のサビアンシンボルでは、新たな出会いの結果起こる反応が示されているのです。

サビアンシンボル 牡羊座2度

グループを楽しませているコメディアン
A comedian entertaining a group.

1度で生まれたばかりの牡羊座は、まだ自我が明確に確立していません。

そのため、2度では先入観のない目で、人を見比べることで、自分を確立しようと試みています。子どものような純粋な目で周囲を観察して、吸収する様子。その結果、他人の特徴的な癖なども上手く演じるので、思わず笑いを誘うコメディアンのような性質を得ます。

サビアンシンボル 天秤座2度

六番目の部族の光が七番目のものに変質する
The light of the sixth race transmuted to the seventh.

天秤座1度で、他者との関係のなかに羽ばたこうとした人は、次々と新らしい可能性を開いてゆきます。他者に心を開き、その関係性のなかに飛び込んでゆく。手当たり次第に、自分の可能性を試してみる。未来に新鮮な期待がもてる度数。

サビアンシンボル 蟹座2度

広く平らな場所の上につるされた男
A man suspended over a vast level place.

蟹座1度では、「旗」に従属することで、個人的な意識を集合的なものに変換しました。それは、たいてい伝統のような大きな非個人的基準に浸るということでもあります。

2度ではさらに、個人の知性の探索のあがきをやめてより大きなものの上で漂うことで、より高い視点や意識を手に入れる様子。未来予測の能力にもつながる。ものごとの全体・ヴィジョンを眺める力。

サビアンシンボル 山羊座2度

3つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している
Three staind-glass windows, one damaged by bombardment.

山羊座1度で始まったローカリズムが強まり、2度では、破壊的な力として現れる。

この度数を持つ人は、社会的な事情によって傷つけられる経験をしたかもしれない。あるいは、社会的に壊れてしまったものを修理する必要性に気付き、失われたものを保証しようとするだろう。共同体の歴史を直視していく度数。

2度(固定宮)

固定宮の2度もまた、1度に対する反応です。ですが、活動宮にような能動的な反応というよりも、主に環境の側から働きかけがあります。これによって、殻や均衡が一度壊れます。

一度壊すことによって、固定宮のサインのアイデンティティを強めるのです。

牡牛座2度では、1度で強制的な運命を歩き出したことで、環境がなんらかの意味での反応を示す様子が現れています。これは、牡牛座が環境に侵入してきたことによって、環境の均衡が崩れたからなのです。

そして、鏡関係にある蠍座2度は環境(外側)からの圧力で「瓶」や「バス」といった殻が割れてしまった様子なのです。

獅子座2度では、自らが「割れた香水瓶」のようになって、周囲に内面の火の影響をまき散らすのです。鏡関係にある水瓶座2度では、自らの理想を具現化した「伝道所」が、自然によって壊されてしまうのです。

サビアンシンボル 牡牛座2度

電気的な嵐
An electrical storm.

1度では、自分の運命を生きるために強制的に流れに乗った人が、2度ではさらに高次の霊的な運命を受け入れるように強い力の働きかけがあります。それは啓示であり、どきに破壊的です。電気的というのは、雷鳴、光、嵐などのイメージです。環境の側が、はっきりとした反応を示している光景です。やむにやまれぬ衝動で、無自覚的に何かをやってみる人。

サビアンシンボル 蠍座2度

割れた瓶とこぼれた香水
A broken bottle and spilled perfume.

蠍座1度でバスに乗り込み、新しい体験に入り込んだものの、過去のことを思い出し感傷的になる度数。過去と切り離されてしまったノスタルジックな悲しみ。

また「瓶」が割れる、というのは、1度の「バス」が壊れたという意味でもあります。連帯責任でバスに乗り込んだ人たちは、パニックに陥りますが、こうした出来事によって人格の殻を破り本心を引き出します。

蠍座2度でやりたいことは「他者との心の交流をするために、強制的に殻を壊す」ことなのです。そのためには過激な手段も厭わない雰囲気があります。

また過去を、自分の血肉にしていく感覚もあるでしょう。

サビアンシンボル 獅子座2度

おたふく風邪の伝染
An epidemic of mumps.

獅子座の1度で高揚した気持ちは、おたふく風邪のように周囲に伝染するのです。おたふく風邪が重症化したような危機的な状況も表します。この度数を持つ人は、なにかするたびに、無自覚に周囲の人を巻き込みます。

サビアンシンボル 水瓶座2度

予期されなかった雷雨
An unexpected thunderstorm.

水瓶座1度で努力して築いたすばらしい理想の建物も、自然の雷雨や嵐で、崩れてしまうかもしれない。この度数を持つ人は、予期しない外部からの影響で、自分の計画や理想がうまくいかない経験をすることがあるかもしれません。これまで頼りにしていた何かが崩れる体験をするかもしれないが、それによって、水瓶座的な共時性(シンクロニティ)を強化します。

1度の「伝道所」は、空間的な建設物です。それは山羊座的な管轄です。水瓶座は空間や形にとらわれないサインです。そのために一度、理念を具現化した物品や習慣などを、一度壊して砂に戻す必要があるのです。

また、何か急進的にやろうとすると一度調和が崩れるのだということも示します。

2度(柔軟宮)

柔軟宮の2度の共通点は、無意識を扱うことです。1度が明確に<観察>といった意識であるのに対して、2度は無意識を扱ってみるのです。1度が昼だとすると2度は夜のような、相補関係にあります。

柔軟宮の2度は、1度の裏の領域に踏み込んでいるともいえます。

双子座2度は、個人的な夢(無意識)を探ります。鏡関係にある射手座2度では、自然界や集団的な影響を吸収します。

乙女座2度は、自己の内面ではなく、外側にある公共の理念などに判断基準を委ねます。ですが、自信がなく、いつも揺れ動くので不安定な状態です。鏡関係にある魚座2度は、乙女座にとっての外側の世界でしょう。混乱した繁華街のような場所であり、そこでは目に見えない脅威に対して防衛的にならざるを得ないのです。

サビアンシンボル 双子座2度

密かに靴下を満たすサンタクロース
Santa Claus filling stockings furtively.

1度ではガラス底でそっと眺めていたが、2度では警戒心をとき、子どものようなピュアな感性で想像したり、予感したりする。まだ意識は明晰ではないが、純粋に受け取ることができる状態。

「サンタクロース」は眠っている間にプレゼントを「靴下」に入れます。これは夢の中で素晴らしいアイデアを思いつくなど、無意識の世界のメッセージを扱うことをあらわします。

また祈りは、自我以前の無垢さのなかで成立するのだということも示します。双子座2度は、その祈りに対して応答があったことを表します。

サビアンシンボル 射手座2度

白波に覆われた大洋
The ocean covered with whitecaps.

射手座1度では、集団の力によって、自己の精神性が激しく燃え上がる様子があらわれていました。そこには心理的な高揚感がありました。そして2度では、そうした集団的反応のダイナミズムにさらに取りつかれてきます。

「白波」は表層の自我意識をあらわします。そして、その奥には巨大な「大洋」があります。この度数をもつ人は「大洋(海)」という巨大な無意識の力に委ねることで、宇宙のリズムに乗っていきます。

人からの影響だけではなく、自然とか宇宙のリズムとか、そういう人間を超えた超意識の影響も受ける人です。

サビアンシンボル 乙女座2度

掲げられた大きな白い十字架
A large white cross upraised.

乙女座は、前のサインの獅子座の影響を抜け出すために自らを脱色していきます。サビアンシンボルにも「白い」という言葉がでてきます。

獅子座の影響というのは、エゴや自我の主観的な状態のことです。ですので乙女座が目指すのは、主観を超えて真に客観的に物事を理解していくことです。

そのために一度、自我あるいは感情を中心とする生活をここでは、十字架にかけることで自らを脱色するという儀式体験をしていきます。そうすることで神秘的な道を歩んでいこうとしているのです。

サビアンシンボル 魚座2度

ハンターから隠れているリス
A squirrel hiding from hunters.

魚座1度は流通的な商取引を示していましたが、その中では他人の悪意に身をさらす可能性があります。また「市場」では大切なものの価値が理解されずに、粗雑に扱われる可能性があります。

そのため、2度ではリスのように注意深く慎重に行動して、防衛的になります。手の内や本心をあまり人に見せません。なんでもむやみに公開すべきではないと考えています。

ですから、自分がおびやかされないように、確実で正しい選択をしていくことがテーマになります。自分の身を守り生き延びて大切なものを確保する。生存のためのしたたかな強さを感じさせる度数でもあります。

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