サビアンシンボル3度

このページでは、サビアンシンボル3度の意味を、それぞれのサインごとに記載します。

  • 3度は、資質の発展。行動原理の確立(運動法則の確立)
  • 1度と2度の調停

サインの基本的な行動の特性が表れ出し、環境に馴染むことができるようになります。

そして、3度は1度と2度を調停するような度数です。1度が強く押し出し、2度はその反応を得ました。3度では、1度と2度の結果を踏まえて、新たな積極性が現れてくるのです。

目次

3度(活動宮)

活動宮の3度は、新しい環境の中に踏み出します。ですが、これは自分で決定する力があるのではなく、自動的に動かされているのです。

牡羊座3度と天秤座3度は、集団的な環境の力によって、自動的に運命の方向へと進んでいきます。

牡羊座3度では<集団意識>の総意が、個の<衝動>となりますし、鏡関係の天秤座3度では、<自分の個性にふわさわしい場所>へと、集団からの圧力によって動かされるのです。

蟹座3度では、「蟹座世界」に同化して、その世界の「鹿」に自動的に導かれていきます。鏡関係にある山羊座3度は、山羊座的な実際的な世界での確実な成果を目指し、新しい自分の活動を展開していきます。その際に、体験をすべて受容していきます。

蟹座と山羊座は、どちらも、いったん環境と自己の間にある壁を切りくずし、新しい環境に自分を投げ出しているのです。

サビアンシンボル 牡羊座3度

彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り
The cameo profile of a man in the outline of his country.

1度で生まれたばかりの牡羊座は、まだ自我が明確に確立していません。2度では先入観のない目で人を見比べることで、自分を確立しようと試みました。

そして3度では、観察とも模倣によって、自我を形作ろうとします。そのため、この度数を持つ人は、地域や組織などの集団と「同化」しやすいのです。自我の確立のために集団のなかに生きるのです。個性的であろうとするよりは、集団意識を「吸い取って」、集団意識を代表するような存在になりやすいです。

サビアンシンボル 天秤座3度

新しい日の夜明け、すべてが変わった
The dawn of a new day, everything changed.

天秤座1度から2度で、他者との関係のなかに羽ばたき、可能性を開いた。

3度では、その可能性が花開き、気が付くと自分の周囲の状況が新しく生まれ変わっていることに、ある日気がつく。変化は無意識のうちに起こっているが実際に現実が動いてから、その事実に気が付く。心機一転、人生を生きなおす体験をする人もいる。

サビアンシンボル 蟹座3度

毛深い鹿に先導される毛皮に包まれた男
A man bundled up in fur leading a shaggy deer.

蟹座1度では、個人的な意識を集合的なものに変換、2度では個人の知性の探索をやめて、より大きなものの上で漂うことで、より高い俯瞰力を手に入れて、新しい自分となりました。

3度では、新しい生き方による困難さに突き当たり、寒々しく孤立するのです。ですが、ふと目の前に現れた「鹿」が導くままに進めば、正しい方向が見つかります。蟹座は、人間にも動物にも等しく働く本能的な要素を取り上げるサインです。「鹿」は、本能的な直観の力の象徴です。

サビアンシンボル 山羊座3度

成長と理解に対して受容的な人間の魂
A human soul receptive to growth and understanding.

山羊座1度で始まったローカリズムが強まり、2度では、その力が社会的な暴力性という形で表れた結果、心理的に傷つきました。3度では、それでも生きていかねばならないのです。

それに、山羊座のなかには、もう射手座のような「火の内面性」はありません。山羊座2度の経験から、山羊座は自身の精神的権威が失墜したことに気が付いています。「自分はだた人なんだ」という認識です。

そして自分は何者であるかを確認するために、行動を起こします。実際的で目に見えるものを信じて、目的に向かって進みます。どんなことも実際的に証明しないことには、何ら説得力がないと思い知っているのです。そして、いろんな人の話を聞き、なんにでも取り組み、体験すべてを受容していきます。

ストレスの多い生き方ですが、社会的には確実性の高い生き方です。

3度(固定宮)

固定宮は、そのサインの影響が色濃くあらわれます。

またエレメントの大まかな性質として、地と水は着地/風と火は分離・上昇となり、それがサビアンシンボルにも現れます。

牡牛座は地のサインですから、牡牛座3度では自分に与えられた環境である「クローバーが咲いている芝地」に素直に吸収されていきます。鏡関係にある蠍座3度でもまた、人との一体化を求める蠍座のプロセスに組み込まれていきます。

逆に、火のサインである獅子座3度は、地の性質である=生物学的な身体に反発し、そこから浮きあがり超越しようとします。鏡関係にある水瓶座3度もまた、地の性質である=集団の規律という「社会」に反発しようとします。

サビアンシンボル 牡牛座3度

クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる
Step up to a lawn blooming with clover.

1度では、自分の運命を生きるために強制的に流れに乗った人が、2度ではさらに高次の霊的な運命を受け入れるための啓示がありました。こうして得た「運命」「個性」が、その人の足元にまで十分に及ぶことにより、3度では、すべてが「その人らしい」整い方をします。その結果、満ち足りた生活を、当然のように受け入れる度数です。

サビアンシンボル 蠍座3度

棟上げ式
A house-raising.

蠍座1度で「バス」という新しい体験に乗り込み、2度で「香水瓶」は割れてしまいました。そのノスタルジーやプライドを振り切ることができた人は、3度では、人と協力して何かを成し遂げることができるようになります。

これは、2度で割れてしまった「瓶」(家)をつくり始めるということです。それによって共感の感情を知り、人格が形成されていくのです。より積極的で、過去を吹っ切った様子。

仲間と壊れたものを回復させ、創造的な作業をすることで生まれる連帯感を大切にし、感動を分け合い、そこから親密になることを好む人。

サビアンシンボル 獅子座3度

髪型をボブにした女
A woman having her hair bobbed.

獅子座の1度は強い生命力を表し、2度では、その熱がおたふく風邪のように周囲に伝染し、人々を巻き込みました。3度では、この力を利用して、年齢や常識の限界を突破しようとします。若々しい見た目や言動や、性的なことへの関心として表れることも。

生物学的な年齢や、集団意識的なものを超越したいという願望があり、思春期の楽しさを続けたいというような気持ちを持っています。これは姿形というよりも、この度数を持つ人がそうした人生観を持つと言うこと。

サビアンシンボル 水瓶座3度

海軍からの脱走兵
A deserter from the navy.

水瓶座1度で努力して築いた理想が、2度で壊れる経験をする。形あるものはいつか壊れることを知り、3度では、常識的なものの考え方やキャリアなど、社会的なものをできる限り捨てます。そうすることによって、より恒久的な価値だけ残そうとする。この度数を持つ人は、会社員などは向かず、自分の力だけで生きていけるような生活が望ましいと感じるでしょう。

また「海」は集団的な感情の象徴です。そして「海軍」とは集団感情を制御する集団性を意味します。つまり「海軍からの脱走兵」とは、個人の感情まで支配するような集団的規律から「脱走」するということを意味します。

心の中は個人の自由であるという姿勢を貫くこと。人の期待には応えたくないという、意思を強くみせることも。拘束されたくないのです。

3度(柔軟宮)

柔軟宮では、2度で<無意識>を扱った結果、予想外の出来事がたくさん起こり、混乱が生じています。そこで3度では、それを何とか制御して法則や保護を手に入れようとします。

双子座3度は、「庭園」という場で自然界を攻略する数式を編み出そうとし、鏡関係にある射手座3度は「チェスの盤上」で、相手を打ち負かす戦略に夢中になるのです。

乙女座3度は、「天使」によって個人が助けられ保護されます。保護されるということは、自分と外の世界が何かしらの原理に従って動いていて安定的に感じられるということでもあります。鏡関係にある魚座3度は、手にしているもので価値のあるものを、自分の手で保護します。こうして1度の「市場」という混乱の中でも、価値あるものを残すことができるのです。

サビアンシンボル 双子座3度

テューレリー庭園
The garden of the Tuileries

1度ではガラス底でそっと眺めていたが、2度では警戒心をとき、子どものようなピュアな純粋さを得ます。3度では、その反動として、父親のような厳格な精神が表れます。

また「テューレリー庭園」は、中世の王権に偉容を物語るとも。知恵があれば、自然界を支配できるという近代科学の走りの象徴とも言われます。そのため、この度数を持つ人は、自然界の法則を論理で解釈して応用することに興味を持つかもしれません。惑星の動きを数式で表現するようなことを好み人も。美しくシンプルな公式に自然界の作用を封じ込めようとする度数。

占星術で人間心理や未来を考えることも、この度数と関係があるかもしれません。

サビアンシンボル 射手座3度

チェスをする2人の男
Two men playing chess.

射手座1度で、精神性が激しく燃え上がり、2度では無意識の力に翻弄されることになりました。そして3度では、冷静な観察力が発達して、自分の感情に振り回されずに、物事を正確に掌握できるようになるのです。

状況を全体的に把握し戦略的に考え、互いにしのぎを削るような「チェス」のような状況において、相手に勝とうと、力を育てます。この対戦ゲームには、心理的な興奮があります。現実ゲームへの関連もあるでしょう。

サビアンシンボル 乙女座3度

保護をもたらす2人の天使
Two angels bringing protection.

乙女座1度では獅子座的な内的な実感を否定し、全体ではなく一つのことを強調しました。2度では、自我や願望を捨て、自分の気持ちを封印し、公的な「十字架」に生き方をの基準を求めました。3度ではその犠牲に無理がきて、心理的な危機に見舞われるのです。

そして自分が空っぽになったような気がして不安でいるところに、「守護天使」のような存在が、その人を助けに来ることを暗示しています。これによって、2度で自己を捨て、客観的な基準に追従した道が、正しかったんだという証拠を得ることができるのです。

サビアンシンボル 魚座3度

化石化された森
Petrified forest.

魚座1度はあらゆるものが流通する様子を表し、2度ではリスのような猜疑心・防衛心を持って、大切なものや本質的要素を隠して保管しました。

そして魚座3度は、どんなに時代が経過しても失われることのない完全なものとして、貴重なものを「化石化」して永遠化を試みようとします。あるいは壊れても再現できるように、パッキングして保存します。

この度数を持つ人は、収集・保管癖のある人が多く、また、記念品に関する仕事をしている人もいます。

私の友人にも、記念日を形にするギフトショップをしている人がいます。

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