占星術では天体同士の影響力の相互作用をアスペクトという視点で考えるのが一般的です。しかし、天体同士の相互作用の概念はほかにもあり、その一つがこの記事で説明する「パラレル」です。
目次
パラレルの意味
占星術におけるパラレルとは、赤道からの距離が等しい同心円上にある天体同士の関係のことです。
パラレルとは平行を意味をします。
【赤緯】赤道からの距離:デクリネーション
赤道に平行な同心円とは「赤道からの距離」によって決まります。
この赤道からの距離のことを「デクリネーション(赤緯)」と言います。
赤道から北の方向は+で表現し、南方向は-の度数で表現します。そして、同一赤緯上の天体同士の関係をパラレルと呼ぶのです。
パラレルの種類
パラレル
赤緯が同じ、同一円上にある天体同士の関係です。
影響力としてはコンジャンクションと似た「天体同士の影響力が混ざり合う」作用があると言われています。
コントパラレル
赤緯は同じであるが、赤道から北方向(+)と南方向(-)にそれぞれ天体がある場合、天体の関係はコントパラレルとなります。オポジションのような形で影響を与えあうと言われています。
赤緯占星術について
パラレルのような、赤緯の位置を考慮した占星術全般を「赤緯占星術」と呼ぶことがあります。
ここでは、他の赤緯に関係する占星術用語についても説明をします。
アウトオブバウンズとは
占星術で使われる10天体は天球上で赤緯+-23.27度の範囲を中心に動いています。
ですが時折、この+-23.27度を超えて移動することがあり、この状態をアウトオブバウンズと呼びます。
天体がアウトオブバウンズの状態では、その天体は太陽の支配から解放され、良くも悪くもその資質が全開になると言われています。