アスペクト

はじめに

西洋占星術を活用して、ホロスコープを読むときに、最低限覚えておかなくてはならない項目は、12サイン、惑星、12ハウス、アスペクトの4点となります。

この中でも、アスペクトは、解釈が難しいとされています。

その理由として

  • 惑星に対して、1つだけアスペクトがあることは少なく、複数の惑星とアスペクトをとること
  • 天体の順行、逆行という不規則な動きと関連するため、アスペクトも複雑になること
  • 複数あって、複雑なアスペクトを、統合的に読む必要があること

などが挙げられます。

しかしながら、アスペクトの根底にあるのは幾何学図形であること理解すると、アスペクトを読み解く手助けとなります。

このページでは、アスペクトを幾何学図形の一部として捉え、学習するための情報を記載します。

 

アスペクトとは

西洋占星術は、生まれたときの天体配置を「ホロスコープ」というチャートに描きます。

この中で、惑星や感受点が、他の惑星と決まった角度を持ちます。これを、アスペクトと呼びます。

アスペクトは、惑星と惑星、あるいは惑星と感受点が、幾何学図形の一辺を構成しているとみなします。

アスペクトの意味は、元となる幾何学図の意味から取り出されます。

幾何学図形

アスペクトは、惑星の移動とともに、瞬間的に作り出される動的な配置です。

惑星はそれぞれ、異なる公転速度で動いています。それらの惑星同士の時間の動きのなかで、成立するのがアスペクトです。

 

メジャーアスペクト

アスペクトで代表的なものは、メジャーアスペクトと呼ばれます。

  • 0度(コンジャンクション)
  • 180度(オポジション)
  • 120度(トライン)
  • 90度(スクエア)
  • 60度(セクスタイル)

以上が、メジャーアスペクトです。

これらのアスペクトはそれぞれ、次の幾何学図形の一辺と考えることができます。

  • 円そのまま⇒0度(コンジャンクション)
  • 円を2分割⇒180度(オポジション)
  • 正三角形⇒120度(トライン)
  • 正方形⇒90度(スクエア)
  • 六角形⇒60度(セクスタイル)

 

マイナーアスペクト

メジャーアスペクトの他に、マイナーアスペクトもあります。

現在では、メジャーアスペクトほどは、積極的は使われない角度ですが、図形の角度の観点で捉えたときには、以下のマイナーアスペクトを、ホロスコープの読み解きに取り入れても良いでしょう。

  • 72度(クインタイル)
  • 51.428度
  • 45度(セミスクエア)
  • 40度

これらのアスペクトも、幾何学図形の一辺となります。

  • 五角形⇒72度(クインタイル)
  • 七角形⇒51.428度
  • 八角形⇒45度(セミスクエア)
  • 九角形⇒40度

また、マイナーアスペクトのうち、150度(クインカンス/インコンジャンクト)は、近年取り上げられることが多いアスペクトです。幾何学図形の観点からは逸れますが、占星術の業界では、メジャーアスペクトとして取り扱おうという意見があるようです。

 

12サインにも、図形の意味が含まれる

実は、アスペクトだけではなく、12サインの背後にも図形の意味が含まれます。

4元素は、三角形のサインです。たとえば、火のサインであれば、牡羊座・獅子座・射手座が正三角形を構成します。活動宮、柔軟宮、固定宮という3区分では、十字の正方形の関係が作られます。

ですが、サインはアスペクトとは異なり、いつも決まった配置です。

惑星同士のアスペクトは動的なものでしたが、サイン同士の特性は静止した性格です。

 

図形の特徴

アスペクトは、特定の幾何学図形の一辺であることを説明してきました。メジャーアスペクトに対応する図形の意味を説明していきます。

円というのは、何もない状態です。それは同時に、「すべて」を表します。

ですが、円の状態では、意識は働きません。

アスペクトは、0度(コンジャンクション)になります。でも、コンジャンクションだけでは意識は動き出さないのです。

しかしながら、コンジャンクションは異なる公転速度の惑星同士が、混ざり合うタイミングであるため、強いパワーを持っています。他のアスペクトとの組み合わせにより、力を発揮していきます。

円を2分割

円を二つに分けると、鏡のような性質を持ちます。お互いに向かい合うためのターゲットが決まります。

意識というのは、何かに対抗したり、壁にぶつかったりして、始めて意識できる状態となります。

円の2分割のアスペクトは、180度(オポジション)です。180度は、意識を対外的に向けていこうとする状態です。アピール力として表れます。

正三角形

正三角形は、極めてシンプルな図形です。のびのびと大きく拡大するような性質があります。加速して飛んでいくようなイメージです。

また、3次元の世界において、3は外界の影響に振り回されにくく、安定する数字とされます。椅子は脚が3本あれば、地表にまっすぐ立つことができます。

アスペクトは120度(トライン)です。同じ元素間となることが多いため、安定感がありながら、元素の特徴を活かして拡大しやすいアスペクトです。

正方形

地上は、4つの原理で構成されています。東西南北、春夏秋冬、朝昼夕晩、火地風水など、環境の特質を表すときに4という数字がよく使われます。地に足の着いた形とされます。三角形が、飛んでいく図形だとすると、反対に四角は飛び立てません。4の数字は、グラウンディングを表します。

4つの要素の中には、2つのグループを含み、それぞれ対立しています。たとてば、風と火、水と土というグループはお互いに反発する性質です。

これらの対立するもの同時に含むため、葛藤や緊張感を生み出します。

しかしながら、地上において、何かを具現化したり、地に足の着いた活動をするためには、四角形の力が必要となってきます。

90度(スクエア)は正方形の図形の一辺です。

六角形

六角形は、三角形とそれに対して反対向きに三角形の組み合わせです。反対に組み合わされた三角形は、どちらも主導権を握らずに、相対的に働きます。

60度(セクスタイル)は六角形に属しますが、60度のアスペクトをとる天体同士は、それぞれ異なる三角形に属することになります。それはつまり、120度(トライン)のアスペクトが同一元素内に収まるのに対し、セクスタイルは、三角形の軽さを持ちながらも、異なる元素間での関わりや新鮮な刺激を持ちます。

それゆえ、アスペクトの中でも、非常に使いやすいアスペクトであると言われます。

 

参考文献

占星術用語一覧