【歴史から読む】水瓶座の風の時代とは?

2020年12月22日に、風のエレメントでグレートコンジャンクションが起きる「風の時代」が始まりました。

今回のグレートコンジャンクションは水瓶座で起きたため、2040年までの20年間は水瓶座の性質が色濃く表れる時代となるでしょう。

「水瓶座の風の時代が、どういう時代なのか」について、歴史を振り返りながら解説しますね。

目次

 前回の水瓶座のグレートコンジャンクションの特徴

前回、水瓶座でグレートコンジャンクションが起きたのが、1405年。
今から600年以上前のことです。

1405年頃、歴史的に起きた大きな出来事の一つが、東ローマ帝国の滅亡です。

東ローマ帝国の滅亡は、世界史的に中世から近世の転換期。
文化的には、宗教的な世界観から近世的な世界観へと移り変わりました。

また、その一つ前の水瓶座のグレートコンジャンクションは、1345年、14世紀のまんなかあたりでした。

14世紀といえば、文化的にはルネサンスが始まったことで知られています。

水瓶座は「新しい文化、芸術、科学、ビジョンの開花」を象徴していますから、まさに水瓶座的なものが開花した時期であったと言えるでしょう。

水瓶座のグレートコンジャンクションによる影響について、ルネサンスをもう少し詳しく見ていきましょう。

ルネサンスで何が開花したのか

ルネサンス以前と以後で見られる大きな変化は次の2点です。

■芸術家によって、個の意識の変化が表現され始めた
■遠近法など新しい視点が発見された

個の意識の開花

ルネサンス期以降の絵を見てみると、人物の顔が一人ひとり、違う人物として描かれています。

「ひとりひとり顔が違う」というのは今では「当たり前」の感覚ですが、実はルネサンス以前は、絵画に描かれる人物は、顔がみんな同じように描かれていて、一人ひとり描き分けられていなかったんです。

※こんなふうに、みんな同じ顔!!

ルネサンス以前は、人は自分を「個」としてハッキリとは認識しておらず、一人ひとりの自我意識が今のように確立していなかったのではないかと考えられます。

たとえば、女性、男性、おじいさん、おばあさんというような、大きなくくりで自分のことを認識していたのかもしれません。

ところが、ルネサンス期になり、人間の意識が大きく変化します。

「個」の意識が、開花しました。

そのため、一人ひとりの人物が違う人物として描き分けられるようになったんです。

遠近法

もう一つの大きな変化が、遠近法の確立です。

■初期ルネサンス時代のイタリアの建築家フィリッポ・ブルネレスキが、透視図法(一点透視図法)を世界で初めて完成させる(1413年頃)

■初期ルネサンスの画家マサッチオが、世界初の一点透視図法を使った絵画「聖三位一体」1427頃)を制作

ここで、遠近法の書き方を見てみましょう。

これは二点透視図法という方法で描いた図です。

同じ箱が対象だとしても、どこから見るか?どの立ち位置から見るか?で、見え方は変化します。

たとえば、同じ建物でも、下から見るのと上から見るのでは、建物の形など見え方が異なります。

ですので、遠近法が明確に発明されるより以前、つまりルネサンス以前は、「見ている場所によって、見えているものが変わる」という視点を人間の意識では、持っていなかったと考えられます。

つまり、一人ひとりが別の視点で物を見ているという意識がなく、みんなが同じ物を見ているという意識だったのでしょう。

同じものを見ていても、一人ひとりが感じることは違うということは、今では当たり前の感覚ですが、ルネサンス以前は、当たり前ではなかったんですね。

ルネサンスに起きた絵画に見られる変化は、技術の進歩とも捉えられるかもしれません。ですが、どちらかと言えば、意識の変化が起きたから、意識に合わせて新しい表現が生まれたと言えると思います。

2020年の水瓶座のグレートコンジャンクションで何が起きる?

今回、1405年以来、600年以上ぶりに、水瓶座でグレートコンジャンクションが起きました。

前回と同様に、水瓶座的に人々の意識が大きく変わることが考えられます。

ここで、2020年に起きた水瓶座のグレートコンジャンクションのホロスコープを見てましょう。

サビアンシンボル(水瓶座1度)は「古いレンガ造りの伝道所 」(An old adobe mission.)。

神聖な精神によって成し遂げられた理想を表しています。精神的に理想を目指すという水瓶座らしいシンボルです。

「古いレンガ作り」は永続化を表しています。水瓶座は理想を追い求めますが、一過性の流行りで終わるのではなく、普遍性をもつ廃れない変わらないものを目指していくというイメージですね。

グレートコンジャンクションが起きたのが、水瓶座の0度。水瓶座の性質を勢いよく押し出しがちです。

その結果、折り合いをつけることよりは、水瓶座的な急進さが前にでます。衝動的で後先を考えない傾向が見えます。

これまでの地位を捨てることもいとわず、思い切った判断をするような勢いのある時代ですね。

これからの20年は、水瓶座的な理想と、これまでの現実的な思考とがぶつかりあって、試行錯誤していくという時代になるでしょう。

新しいものが出てきて、理想に向かっていくということに驚かされることがあるかもしれないですね。

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