ホロスコープに火のエレメントが多い人

占星術における火のエレメントのサインは、牡羊座、獅子座、射手座です。

火のエレメントもまた、火そのものの側面を多く持ちます。

他のエレメントの性質を持つ人たちに対して、精神的に啓蒙するような眩い光を放ちます。

人々は、こうした火エレメントの燃えるように強いパーソナリティに惹かれます。人を惹きつける強烈な魅力があるのです。

また、火エレメントに対する印象は、受け取り手によって大きく変わります。

なぜなら、強烈な炎から発する光を、信仰的に称える人もいれば、光から生まれる深い影に目がいく人もいるからです。

いずれにしても、光源があるから陰影があり、この明確さによって人々が精神的に進むべき道を指し示すのが、火エレメントの人たちの役割なのです。

エレメントが多い人の性格

火のエレメントを多く持つ人は、他のエレメントタイプの人たちよりも自己に意識が強く向いていることが多いです。

なぜなら、火=自我であり、その熱さを保つためには、絶対的に自分らしくいる必要があるからです。

情熱があり、より困難な試練があるほど、やる気に溢れ、活発になります。

その熱意と行動力は、傍からみると、とても衝動的に思えます。せっかちで、軽率にリスクを取りすぎているように見えることもあります。

ですが、火のエレメントは4つのエレメントのなかで最も軽く、自由な精神をもつので、火のエレメントが多い人にとっては、こうした行動は普通のことなのです。

地上的なものに縛られないですから、周囲のペースには構いません。

また、牡羊座の支配星は火星(積極性)であり、獅子座の支配星は太陽(自我)であり、射手座の支配星は木星(拡大性)です。このことからも、火エレメントがもつ急進性がイメージできるのではないでしょうか。

エレメントを多く持つ人の特徴

火のエレメントである牡羊座・獅子座・射手座の特徴について、解説します。

牡羊座の特徴

牡羊座にとっては、とくに「自我」がテーマです。そのため「自分」への関心がある一方で、他者への関心が薄い傾向があります。それは、自分の人生に「真正面から向き合いたい」と願っているからなのです。

新しい環境と変化を好み、常に動き続けます。燃え尽きるより早く、動き続けたいのです。

また、牡羊座にとっては、実は他者との関係を築くことは、裏テーマでもあります。「自分らしさ」と「相手のその人らしさ」とは、どちらも同等に尊重されるものであると気が付いたときに、牡羊座は、本当の自分らしさを知ることができるのです。

獅子座の特徴

獅子座の支配星は太陽です。太陽系において、太陽ほど熱くて明るい星は存在しません。ですから、獅子座はパワフル!とくに「自分の領域」だと思う場や分野では、最も熱く、最も明るい存在でいたいと願います。太陽のように中心に輝く存在でありたいのです。

もちろん現実においては、そう上手くはいかないことも多いです。

そのとき「プライド」ゆえに相手をコントロールしようとする人もいますし、そうではなく「誇り」ゆえに、より太陽にふさわしく輝こうとする人もいます。後者のように、他者支配ではなく、自己鍛錬ができた獅子座の人は、創造的なカリスマとなり、人々に尊敬される存在となっていきます。

射手座の特徴

射手座の天体をもつ人たちは、より精神の高みを目指します。ですが、楽天的な性格なので、ストイックというよりは「いつも上を向いている人」といったイメージです。軽々と現実の諸問題をすっ飛ばし、リスクをとって、進み続けます。

学問的な探求心があり、幅広い関心を持ち、常に旅をしている冒険家です。

エレメントの課題

火のエレメントを持つ人たちの熱は、分け隔てなく人々に放射されます。

それを熱すぎると感じる人もいれば、明るい光であると感じる人もいます。光があって生まれる影ばかり見てしまう人もいれば、その光に希望を見つける人もいます。

これほどまでに、他者の持つ価値観を揺さぶるエレメントは、火エレメントの他にはありません。だからこそ、火のエレメントを持つ人には、カリスマ的な魅力があるのです。

一方で、このカリスマ性は、危うい側面をもちます。たとえば、火エレメントの人の人格に幼さがあり、時代のネガティブな流れが「救世主」を求めがちなときには、容易く「独裁」へと姿を変えます。

やはり、ここでもキーとなるのは「自我」です。

自分ひとりだけではなく、他紗はもまた自己と同様に「自我」をもったひとりの人間である、という感覚を育てることができるか、それが火のエレメントの裏テーマなのです。

エレメントと他のエレメントの関係

火のエレメントは、水を温め、地を温め、風を温めます。すべてのものに等しく、その熱を投げかけます。

その熱を受け取った人は「熱に浮かれる」だけのこともあれば、自分のなかにある「情熱」を思い出すこともありますが、いずれにしてもなにかしらの反応が生まれるのです。

なぜなら、熱は、発せられたら、より温度の低いものに必ず受け取られるのです。

熱は消滅することはなく、移動するだけなのですから。

そして実は、火のエレメントは、もともとは「炎」ではなく「熱」でした。それに、水も大地も大気も、すべて原初は「熱」でした。

その根源的な力を、いまなお放射し投げかけ続けているのが、火のエレメントなのです。

このように、エレメントを本質的・感覚的に理解できると、ホロスコープは格段に自由に楽しく、感じるように読み解くことができるようになります。

メルマガでは、より深い宇宙法則・真理にもとづいた解説をしています。よかったらのぞいてみてくださいね。

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