ヒライアカル・ライジングがライオンズゲートの始まり

ここ数年、毎年夏が近づくとインターネットを中心に【ライオンズゲート】という言葉をよく見かけるようになりました。

この記事では、ライオンズゲートとヘリアカルライジングの意味を解説します。

目次

ライオンズゲートの占星術的な意味

ライオンズゲートの【ライオン】とは、西洋占星術における【獅子座】のことです。

毎年8月8日がライオンズゲートの日ですが、この日はホロスコープ上の太陽が獅子座の15度~16度に位置します。

ホロスコープで1つの星座(サイン)は30度ですから、15度というのはちょうど獅子座の真ん中ということになります。

獅子座(ライオン)の頂点に太陽が位置するから「ライオンズ」ゲートという名がついたのですね。そして、なにより、太陽は獅子座の支配星でもありますから、太陽の力がもっとも強まるときでもあるのです。

ヘリアカルライジング(ヒライアカルライジング)について

ここからは、なぜライオンズゲートが重要なのか?

その理由をお話していきたいと思います。

まず最初にお伝えしておきたいのですが、ライオンズゲートというのは8月8日単発だけではなく、ライオンズゲートを頂点とした前後1週間ほどの期間を指すということです。

そして、ライオンズゲートの始まりの日が大切なのです。この日は、ヘリアカルライジング(Heliacal Rising)と呼ばれる日です。正確には、ヒライアカルライジングと読みますが、日本では習慣的にヘリアカルと読むことが多いようです。

さて、このヘリアカルライジングとは一体なんなのでしょうか?

ヘリアカルライジング(ヒライアカルライジング)の意味

ヘリアカルライジングの意味は、単語を分解するとすぐにわかります。

  • heliacal

太陽に関連する、太陽の近くで

  • Rising

上昇

つまり【太陽の近くで昇る】というのが、ヘリアカルライジングの意味です。

そし、ライオンズゲートの始まりの日というのは、シリウスという恒星が太陽とともに昇る日です。

ライオンズゲートとシリウス意識

古代エジプトでは、夏至に近い時期になるとナイル川が増水し氾濫しました。この氾濫の始まりには、いつもシリウスが日の出の直前に上昇していることを、当時の人々は観測しました。

これが、元来のシリウスのヘリアカルライジングなんですね。

水が増水しやすく川が氾濫しやすい時期を、古代の人は、太陽とともに昇るシリウスによって確認したのでしょう。

このように、ヘリアカルライジングとは太陽とシリウスが同時に昇る現象です。

ただ、実際のところ、ぴったり同じタイミングの時というよりも、太陽より少し先に恒星が昇る日をヘリアカルライジングとしているようです。

太陽と全く一緒のタイミングだと、太陽光で恒星シリウスの光が視認できないからです。

ちなみに、シリウスと太陽が一緒に昇る日は毎年7月末頃(7月26日前後)です。

ヘリアカルライジングの日は、こちらのシュミレーターで確認することができますよ。

ライオンズゲートは、シリウス意識とつながるとき

シリウスとイルカ

ライオンズゲートは、獅子座エネルギーが強まるときです。獅子座の支配星は太陽です。その太陽は、ヘリアカルライジングの際に恒星シリウスとともに、地平線から昇ります。

占星術では太陽系の外のエネルギーは、太陽を通して地球に入り込むと考えられています。このことからも、8月8日を中心としたライオンズゲートは、シリウス意識をもたらす時期だと考えられるのです。

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