生まれた時に天体が逆行している「逆行生まれ」の人は、逆行生まれに関して「逆行天体の力を生かしきれないのでは?」とネガティブに捉える人が多いようです。
天体逆行はネガティブな影響が伝えられることが多いですが、ポジティブな影響もあるので安心してください。
ここでは火星逆行生まれを「どう生かしていくといいか」という視点で、解説していきます。
12サイン別の意味も紹介していますので、参考にしてくださいね。
出生図の火星逆行の調べ方
生まれた時に火星が逆行していたかを知るには、出生図の火星を確認してください。
火星の横に<R>と記載されていたら、「その時、火星が逆行していた」ことを意味しています。
火星の逆行は金星の逆行の次にまれなことで、火星の逆行は26か月ごとに起こります。逆行期間は2か月~2か月半ほど続きます。
火星逆行の意味
現代人の生活は、休みなく階段を昇り続けているようなものです。目的地に向かって一直線に進み続けなければいけない焦りを感じていて、前に進むエネルギーを火星から得ようとします。
そのため、火星が逆行している期間は、わたしたちは予定通りに前に進むことができず、苛立ちを覚えるでしょう。
火星逆行期間は計画が上手くいかないことが多々あります。恋愛においては、逆行が始まる前に魅力的に思えた恋人候補の男性に対して、熱が失われたようにも感じます。
火星逆行期間中には、外の世界の計画性が破綻し情熱が失われる混乱を感じるでしょう。ですが、その間は自分の内の葛藤に目を向けるチャンス。まだ解決できていない自分の問題を見直して、新たな動機を発見し、逆行期間を終えたあと「どこへ向かうのか?」を再検討する期間です。
火星逆行生まれの人の特徴
火星逆行が起きるのは26か月に一度とまれなため、火星逆光生まれの人はあまり多くありません。
ですが、火星逆行が個人に与える影響は大きいため、出生図で火星が逆行している場合、意識的に見ていくといいでしょう。
火星逆行生まれの人は、火星のエネルギーを自分の内側に抱え込んでしまいがち。火星のエネルギーをストレートに表に出せず、火星の炎が燃焼しにくいような感覚があるかもしれません。
そのため、本来は自信に満ち溢れているにも関わらず、挑戦することへの抵抗を感じる場合があります。
火星のエネルギーがゆっくりと燃焼するので、成功するためにじっくり忍耐強く取り組んでいくことになります。
なお、火星逆行は土星逆行生まれの人と同様に、父親や父性に関する課題を示唆する場合があります。
土星逆行は父親の不在を示しましたが、火星逆行は「無気力な父親」「意志力と行動力を備えた父親像の欠如」(あるいは父親に変わる存在)を示す場合があります。
その影響によって、「自分自身の衝動をストレートに燃やす方法がわからない」とも言えます。怒りの発散の仕方がわからない人もいるでしょう。
そのため、時間をかけて自分なりの方法で、抑圧された怒りを昇華する方法、あるいは望みを実現するための行動パターンを、あえて遠回りしながら、手探りで構築していく傾向があります。
牡羊座の火星逆行の人の特徴
牡羊座の火星を持つ人は、行動的で自信に溢れ、じっとしているのが苦手なタイプです。未知の領域において、率先して行動していきます。
出生図で牡羊座座火星が逆行している場合、抑えられない行動欲求があるにも関わらず、一歩踏み出すことへの抵抗感を感じることがあるでしょう。
自分の欲求をストレートに発揮するだけではなく、周囲の様子を見ながら行動していくかもしれません。
牡牛座の火星逆行の人の特徴
牡牛座の火星を持つ人は、自分で決定したことを守り、粘り強く行動します。
出生図で牡牛座火星が逆行している場合、行動することで訪れる変化を恐れて「動けない」と感じることがあるかもしれません。粘り強さと頑固さは紙一重です。抵抗感を打ち破ることが必要なときもあるでしょう。
双子座の火星逆行の人の特徴
双子座の火星を持つ人は、情報処理に強いため物事の決断がはやく、いつも複数のことにマルチに取り組んでいきます。
また、多くの刺激を処理する過程で、素晴らしいアイデアを多く思いつきます。
ただし、出生図で双子座火星が逆行している場合、アイデアを実行に移す過程にとまどいや抵抗感を感じることがあるでしょう。柔軟に選択肢を広げたい気持ちがあると同時に、「ほんとうに、この選択肢でいいのか」と振り返る傾向があります。
蟹座の火星逆行の人の特徴
蟹座の火星を持つ人は、自分や身内を守るために、いつも気を配っています。また、コミュニティやファミリーの一員として行動しようとします。
出生図で蟹座火星が逆行している場合、心や家庭の問題を自分の内側に抱え込む傾向があります。
うまく感情を表現したり問題解決のために行動に移せるといいのですが、大切なものを守りたい気持ちが強くて消極的になってしまう傾向があります。なぜなら、行動することのリスクがよくわかってしまうためです。
ですが、それは弱さゆえの消極性ではありません。本能的に大切なものを守りたい強い気持ちがあるから慎重になっているのです。
獅子座の火星逆行の人の特徴
獅子座の火星を持つ人は、情熱や夢を自分のパワーの源として行動します。生き生きとしていて愛があり、一緒にいてとても楽しい人です。
出生図で獅子座火星が逆行している場合、自信あふれる外見でありますが、内面での自信のなさに向き合う傾向があります。自分の弱さを自覚しているため、傷つくことに敏感です。ですが、そうした弱さを克服していく賢明さを持ち合わせています。
乙女座の火星逆行の人の特徴
乙女座の火星を持つ人は、他人との競争よりは、家事や仕事などの自分がやるべき目の前のことに力を注ぎます。また、細部まで目を配り、他人が気づかないことまで良く見ている人です。
出生図で乙女座火星が逆行している場合、その注意力は自分自身へのチェックに向かうことがあります。
「物事を正しく選択できているだろうか?」「改善できる可能性はあるだろうか?」と、自分に厳しく問いかけます。完璧主義が自分に向きすぎると辛くなるので、リラックスする方法を見つけていく必要があるでしょう。
天秤座の火星逆行の人の特徴
天秤座の火星を持つ人は、正義のために戦う人です。不公平であることや不正を許しません。行動で愛を示します。また、他者と自己のパートナーシップを築くことに熱心です。
出生図で天秤座火星が逆行している場合、パートナーシップを築く際に「対等なパートナーシップとはなにか?」「自分をどれだけ主張し、相手の主張をどれだけ受け入れるといいのか?」など、相手とのバランスについてよく考えるでしょう。
蠍座の火星逆行の人の特徴
蠍座の火星を持つ人は、自分の組織やグループに対して、自分の影響力を働かせようとします。
また、他の人が尻込みすることにも、恐れずに飛び込む人です。自分の感情の奥底を探って、今まで知らなかった自分を理解しようとする傾向もあります。
出生図で蠍座火星が逆行している場合、そうした自己理解をさらに徹底して行っていきます。自己探求によって自分を知りたいという意欲の高い人です。
射手座の火星逆行の人の特徴
射手座の火星を持つ人は、自由を制限されたり、決めつけられたりすると怒りを感じます。自分の人生を自分で切り開く力のある人です。可能性に目を向けることができます。
出生図で射手座火星が逆行している場合、自分の中の可能性を追求しようとする傾向があります。自分でもまだ気づいていない信念と価値観を見出そうと、自己探求する傾向があります。
山羊座の火星逆行の人の特徴
山羊座の火星を持つ人は、社会的な責任を果たすことに自分の力を使っていきます。また、感情や短期的な満足に邪魔されずに、達成しようとしている目標に向かい続けます。また、約束を重んじる人です。
出生図で山羊座火星が逆行している場合、自分自身との約束を厳しく守ろうとします。また、向かうべき目標に対して、正しい計画を遂行できているのか、問いかけながら歩みます。
水瓶座の火星逆行の人の特徴
水瓶座の火星を持つ人は、社会や他人が自分の意志を変えようとしてくることを、もっとも嫌います。また、日々新しい自分に生まれ変わろうと行動し続けます。
コミュニティと関わり、コミュニティのみんなが「平等な権利と機会を得るべきだろう」と考えています。今、自分にとって何がベストかを追求するのではなく、未来とみんなにとって何が最も良いかを考えます。
出生図で水瓶座火星が逆行している場合、コミュニティへ順応する際に窮屈さを感じることがあります。自分のユニークさを知っているので、そのユニークさを押しとどめて、コミュニティのための選択をすることが、「本当に良い選択なのだろうか?」と心の中で葛藤するでしょう。
魚座の火星逆行の人の特徴
魚座の火星を持つ人は、誰も傷つけたくないし、自分自身も傷つきたくありません。トラブルを避けて、戦わずにすむように行動します。
また、すべての結果をコントロールしようとはしません。その代わり、腰を落ち着けて人生の出来事が自然に展開するのを待つのが好きなタイプです。芸術への親和性もあります。
魚座火星の人は、自分の中に湧き上がる芸術的なインスピレーションを解放することが好ましいです。そのためには、解放の手段を持つことが必要です。
出生図で魚座火星が逆行している人はとくに、インスピレーションを解放できなかったときに、自己犠牲や自分を傷つけるといった攻撃につながる可能性があります。
出生図の火星逆行の活かし方
火星逆行生まれの人は、火星のエネルギーが内側にむかいやすいです。情熱を内に閉じ込めやすく、火星の勢いが失われたようにも感じられます。周りの人からは、自信がないようにも見えてしまうこともあるでしょう。ですが、自分なりの方法で、その情熱を主張していく方法を学んでいく人です。
勢いよく飛び出すことはできなくても、自分を信じて、自分のなかの情熱の炎を絶やさず燃やしていくことを意識してみましょう。