プログレスチャートは、ホロスコープの出生図をベースとした加工チャートです。プログレスチャートは出生図の位置をスタート地点にして、動き続けます。
その人の中で動きける体内時計のようなものです。内的な変化をあらわします。
その人の内側で進行するチャートであるため、現在運行中のチャート(トランジットチャート)とは連動しません。
出生図とプログレスチャートの組み合わせのことを二重円と呼ぶことがあります。チャートが二重になっているものであれば、なんであっても二重円ではあるのですが、特にプログレスのホロスコープチャートのことを指す場合が多いようです。
プログレスチャートの二重円に対してトランジットチャートを重ねると三重円となります。
ホロスコープ プログレスチャートの種類
セカンダリープログレッション 1日1年法
プログレスチャートでは、この方式がもっとも一般的です。他にも、ソーラーアークプログレッション法や、プライマリープログレッション法などがあります。
セカンダリープログレッションでは、太陽の1日の進行分(約1度)が、1年に相当します。つまり、出生図の位置から、およそ1年で1度ずつ先へ進む動きとなります。1サインをおよそ30年かけて進行します。
一方で、月は1か月で約1度進行します。1サインが30度なので、30カ月で1つのサインを通過します。
プログレスチャート、二重円の読み方
セカンダリープログレッションでは、それぞれ惑星の進行速度が異なります。
- 太陽であれば、1年に約1度
- 月は1年に約12度
- 水星、金星は、1年に1度程度
- 火星は、2年で約1度
不規則な動きをすることもあるので、正確にはチャートを見てほしいのですが、おおよそ上記の速度で進行します。
太陽より外の天体も進行しますが、比較的ゆっくりと動くことになります。
そのため、ほとんど出世図からずれませんが、少しずれたタイミングで、ほかの天体とアスペクトを組むこともあります。(オーブは1.5度以内を目安にすると良いでしょう)
また、プログレス太陽は1年に1度、プログレス月は1か月に1度進行する特徴を活かして、太陽や月が在泊する度数のサビアンシンボルを読むこともおすすめです。1年単位あるいは1か月単位で、サビアンシンボルの流れにそったリーディングをすることもできます。
ホロスコープでプログレスの月を読む
プログレスの月は、他の天体に比べると速く進行するため、リーディングには使い勝手のよい天体でしょう。サビアンシンボルを読むのにも適しています。毎月テーマとなるサビアンシンボルを読むことができます。
プログレスの月のもっともわかりやすい読み方は、プログレス月が在泊するハウスのテーマから、現在のその人の内面を知ることです。
プログレス月が1ハウス
「自分らしさとは何か」「自分は本当はどう生きたいのか」を問い直して、その結果何か新しいことを始めたくなる時期。
プログレスの月が2ハウス
「持って生まれた能力や才能をどういかすか」思案する時期。これまで取り組んできたことの土台を固めるために、安定や所有、蓄積というプロセスに入ります。
プログレスの月が3ハウス
好奇心を発揮して、さまざまなことに取り組んだり、学習する時期。フットワークが軽く良く動きまわる時期です。
プログレスの月が4ハウス
心身の回復と充電を図ろうとする時期。家族や地域社会とのつながりを取り戻して、3ハウスで摩擦した物事を解消する時期。
プログレスの月が5ハウス
4ハウスで充足したエネルギーを放出して創造性を発揮する時期。自分をアピールすることや、恋愛にも意識が向きやすい。
プログレスの月が6ハウス
5ハウスの時期に行ったことの結果について、調整をしていく時期。社会や他者と折り合いをつけながら、自己管理などを学ぶ時期。
プログレスの月が7ハウス
他者の視点を意識したうえで社会と関わる時期。プログレス月が1~6ハウスを通過してきた14年間に取り組んできたテーマを、ここで改めて他者へ向けて提示する時期。
プログレスの月が8ハウス
家族や血縁者、配偶者、恋人、身近な人との人間関係に深くかかわる時期。自力では困難であった成長を果たす。
プログレスの月が9ハウス
なじんだ場所や人間関係から飛び出して、より遠い場所へ向かおうとする気持ちがわいてくる時期。
プログレスの月が10ハウス
社会的な地位・立場や肩書きを確立する時期。仕事や事業に関して目に見える成果を得るために努力する。社会的発展性がピークになる時期。
プログレスの月が11ハウス
10ハウスの成果の次に、新たな姿勢で新しい何かを模索する時期。職場以外での人間関係の開拓など。
プログレスの月が12ハウス
対外的な活動を控えて、物静かな生活のなかで、自分の好きなことにじっくりと取り組みたくなる時期。
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