ホロスコープ 小惑星キロン(カイロン)の意味とは?

ホロスコープを読むとき、基本は太陽系の10天体を使用しますが、そのほかに小惑星を読むと、さらに繊細にホロスコープを読んでいくことができます。

ホロスコープで使われる小惑星は、四大小惑星のセレス・パラス・ジュノー・ベスタ、そしてキロン(カイロン)です。

この記事では、キロンについて意味や調べ方など基本情報について解説します。

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目次

キロンの基本情報

キロン(Chiron)は、1977年11月1日にカリフォルニアで発見された小惑星です。彗星としても分類さされています。

発見されたばかりの天体であり、占星学の観点でも研究途上の天体であると言えます。

また、時代的な特徴として、キロンが発見されてから急速にホリスティックな健康アプローチが広まりを見せました。

ホリスティックというのは全体性という意味です。

キロンが発見されたということは、つまり、私たち人類にとって、ヒーリングなどのホリスティックな癒しのプロセスが必要な時代に突入したということでもあります。

キロンの軌道

キロンは、火星と木星の間の小惑星帯ではなく、土星と天王星の間に位置します。極端な楕円形であることが特徴で、土星の軌道の内側に入ることもあれば、天王星の軌道に近づくこともあります。

このようにキロンは土星と天王星の間に位置することから、キロンの役割は土星が示す「物質社会」「既存社会」と、天王星が示す「魂の個別性」を橋渡しする天体であるとも考えることができます。

つまり、文明社会のなかで傷ついた心や魂、社会の歯車のように振る舞い続けて疲れた人を癒していくことができるのがキロンの力です。癒すことで、その人らしい魂の輝きを取り戻していくことができます。

キロンの記号

キロンの公転周期

キロンの公転周期は50.76年。約50年~51年でホロスコープ上を一周します。ですから、誰しも約50年に一度、キロンリターンを迎えます。

キロンリターンを迎えるまでに、心や魂の傷が癒されていくことがあります。また、キロンリターンを迎えて、魂の傷が浮かび上がってくる人もいます。

キロンの意味

キロンは「魂の傷」を示します。誰しも、心の内には傷やトラウマを抱えています。

そうした目に見えない傷は、ほとんどの人が蓋をしていて自分では気が付けないことが多いです。

ですから、キロンの示される傷を知るためには、ホロスコープを読むだけではなく、自分の心に寄り添い、丁寧に向き合っていくプロセスが必要不可欠なのです。

私たち人間が個として独立した魂を持ちながらも、社会や地球と調和し、聖なる全体性に還っていくために必要なことを教えてくれるのが、キロンという天体なのです。

 キロンのサインからわかること

ネイタルチャートのキロンのサインは、次のことを示しています。

・魂の傷
・トラウマ
・コンプレックス
・癒すといいこと

また、キロンは公転周期がおよそ50年と長い天体のため、サインからわかる傷は、集合的無意識とリンクした世代的なものです。

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キロンのハウスからわかること

ネイタルチャートのキロンのハウスからは、あなたの魂がどのような傷を持つかを知ることができます。

サインの示す傷は世代的なものですが、ハウスはその人固有の傷であるため、よく掘り下げて読むといいでしょう。

キロンの10ハウス別の意味は

 キロンのアスペクトからわかること

キロンのアスペクトがソフトアスペクトの場合は意識されにくいため、まずはハードアスペクトから読んでみてください。

<チェックしたいアスペクト>

・コンジャンクション
・スクエア
・オポジション

キロンの影響は、キロンとハードアスペクトとなる天体に対しての傷という形で表れます。

たとえば、月×キロンにハードアスペクトがあれば、月が表す象意、たとえば「母親」に関する傷やコンプレックスであると読みます。

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キロンからわかる相性

シナストリーチャートで恋愛や結婚のテーマを見ていくと、キロンが関わってくることがあります。

自分の天体と相手のキロン、あるいは相手の天体と自分のキロンがコンジャンクションやオポジションなどのアスペクトをとるとき、次のような関係になることがあります。

お互いが出会って傷を癒しあうような関係

・過去の傷を思い出させるような関係性になり、一時的に傷つけあったりするような関係

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