サビアンシンボルとは?読み方から使い方まで完全解説

目次

サビアンシンボルとは

西洋占星術では360度の円であるホロスコープを30度ずつに分割した12サインをベースに使って、ホロスコープをリーディングします。

そして、このサインを、もっと詳しく読み解くためにもちいられるのが、サビアンシンボルです。

サビアンシンボルは、360度の1度ずつに意味が与えられているため360個のシンボルがあります。

占星術研究家のマーク・エドモンド・ジョーンズが、スピリチュアルな能力を持つチャネラーであったエリス・フィラーと共同で1度ずつのイメージを追跡して記録したものを原文としています。

サインの1度ずつに、象徴的な詩が割り当てられており、たとえば、牡羊座1度、牡羊座2度のように表記されます。

サビアンシンボルの調べ方

サビアンシンボルの度数は、数えの度数を使用します。


●ホロスコープで牡羊座0.00~0.99度の場合
⇒サビアンシンボルは牡羊座1度
●ホロスコープで牡羊座29.00~29.99度の場合
⇒サビアンシンボルは、牡羊座30度

つまり、サインの小数点がない整数の度数+1度と覚えておくとわかりやすいですね。

サインの度数を調べる

サインの度数を調べるときに、出生時刻がまったくわからないと

・月は12〜15度ほど

・水星、金星、太陽 は2度ほど

幅が出てしまうため、サビアンシンボルの度数を求める場合は、なるべく正確な時刻がわかるほうが好ましいです。

もし、不明な時間の幅が、数十分程度〜数時間程度でしたら、月が複数パターンの可能性がでてきますが、他天体は影響ない場合もあります。

サビアンシンボル が複数パターンの可能性があって、またがる場合は、複数パターン全部読んでいくようにします。

<おすすめのホロスコープ無料作成サイト>
●Astrodienst
https://www.astro.com/horoscopes/ja

サビアンシンボル一覧

360個のサビアンシンボルは、『全サビアンシンボル一覧』をご覧ください。

サビアンシンボルの読み方

サビアンシンボルは「象徴」であり「シンボル」です。

そのため、詩文の意味を文字通り受け取っても、そのまま理解することは難しいかもしれません。

サビアンシンボルの意味を理解するためには、シンボルに隠された法則を知ることから始めるのがおすすめです。

まず最初のステップは、数字の法則からサビアンの度数の意味を知ること。

そうして、自分なりにサビアンシンボルの意味を理解したら、次はいよいよホロスコープからサビアンシンボルが表していることをリーディングしていきましょう。

おすすめの読み方

ステップ1.サビアンシンボルを読むのは、最後に

いきなりサビアンシンボルだけでリーディングしようとせず、天体のサイン、ハウス、アスペクト等、これらを読んで意味を解釈します。そして、最後にサビアンシンボルの意味を取りいれます。

ステップ2.10天体のサビアンシンボルをすべて読む

サビアンシンボルはあらゆるポイントで活用できますが、まずは10天体のサビアンシンボルを読んでいくようにしましょう。

月のサビアンシンボルから始まり、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、トランスサタニアンと順番に読んでいくことがおすすめです。

10個のサビアンシンボルを並べてみると、不思議とサビアンシンボルの共通点やストーリーが見えてきます。

たとえば、子どもに関するシンボルをたくさん持っている人は、地球において「遊ぶ」「成長する」ことがテーマであったりします。

そして、ステップ1、2の順番で読むことで、ホロスコープという「魂の設定」を、サビアンシンボルのエネルギ―を持った天体が「役者」として、ストーリーに仕立ててくれます。

アセンダントやMCの感受点・小惑星など、あなたが普段の鑑定で重視しているポイントについても、サビアンシンボルを加えて読んでみるのもいいですね。

ですが、慣れるまでは基本となる10天体を読んでいきましょう。複雑にしすぎると全体観が見えにくくなってしまうためです。その次にはアングル(特に、アセンダントとMC)を読んでいくことをオススメします。

ドラゴンヘッドのサビアンシンボルの読み方

ドラゴンヘッドドラゴンテイルは、+1度せず読む方法があると聞きました」と生徒さんからご質問いただくことがあります。

何が正解であるか明確な解はないのだと思いますが、私の方ではドラゴンヘッドやバーテックスについても原則繰り上げて読むことをオススメしています。

そのためドラゴンヘッド0°の人がいたら、サビアンシンボル 1度で読んでいきます。

その理由としましては、このように繰り上げて読まない場合には、0度を前サインのサビアンシンボル30度として捉える必要があり、サインを跨いでしまうことに抵抗があるからです。

ですが、特にドラゴンヘッド、テイルの軸に関しては、ひとつ前のサビアンシンボル についても「しっくりくる」と仰る方が、実際これまでも多くいらっしゃいました。

時間軸のようなものが天体とは違う可能性もあるでしょうし、進行方向も天体と逆だからなのでしょうか。

そのため、ドラゴンヘッドテイルについては度数の幅を持って読むのも、よいアプローチなのかもしれないとも思っています。

また実は、サビアンシンボルというのは厳密には端数を繰り上げているのではなく、1からスタートしているんですね。

度数自体は0からスタートですが、サビアンシンボル は1つ目なので、

0°00→サビアンシンボル1度
1°00→サビアンシンボル2度

といったような形です。端数の繰り上げは便宜上そのようにしています。

ということは、繰り上げずにそのまま読むということは、実質サビアンシンボルをマイナス1しているようにも考えられるので、あえてそのようにする必然性がなければ、基本は、そのまま繰り上げて読むのがいいと考えています。

サビアンシンボルの使い方

サビアンシンボルの特徴は、魂のストーリーが、より具体的に見えてくること。

そのため、サビアンシンボルは、特に使命をリーディングするときに使うのがおすすめです。

サビアンシンボルは、サインよりも次元の高い情報だとも言われています。

サインやハウス、天体の要素で読んでいったときには、矛盾があったとしても、サビアンシンボルを加えて読むことで、その矛盾を超えて、ホロスコープの星々を「使命」に統合していくことが可能になります。

サビアンシンボルは、使命を読むときには欠かせないものです。

あわせて読みたい

時期を読むためのサビアンシンボル

時期を読むのにもサビアンシンボルは使えます。

プログレスチャートのサビアンシンボル

プログレスチャートは、生まれた日をスタート地点にして、一年を一日として読み解くチャートです。生まれてから30日後の天体の配置は、30歳の時の天体の配置として解釈します。

プログレスの月は1カ月に約1度動くことから、1カ月ごとの運勢を読めます。サビアンシンボルからは、約1か月のテーマを読み解くことができます。

プログレス太陽は1年に約1度動くことから、1年ごとの運勢を読めます。サビアンシンボルをあわせて読むことで、その年のテーマが浮き彫りになります。

トランジットチャートのサビアンシンボル

トランジットチャートでサビアンシンボルを活用する際、特に注目したいのが過去のエポックメイキング的な出来事。その出来事が「何を意味するのか」が、サビアンシンボルに象徴的に表れることがあるからです。

例えば、ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーは、紀元前7年の木星と土星のグレートコンジャンクションが、イエス・キリストの誕生を告げる「ベツレヘムの星」を意味するとしています。

この木星と土星のグレートコンジャンクションは、魚座の20度で起こりました。サビアンシンボルで魚座の21度にあたります。魚座21度のサビアンシンボルは「小さな白い羊、子供、中国人の召使い」。

このシンボルは、キリスト生誕に登場する羊飼いや東方の三博士とよく似ています。とても興味深く、不思議な一致ですよね。

サビアンシンボルで仕事(適職)を読む場合

仕事(適職)という視点で、サビアンシンボルを読んでいくこともできます。

ただし、人によってはサビアンシンボルを通して見える使命が「仕事」と繋がっていないこともあります。

暮らしや家族、在り方、生き方、パートナーシップなど、人生には様々なジャンルがあり、必ずしも世俗的な仕事だけが、その人の使命に繋がっているわけではないからです。

一方で、仕事のことがサビアンシンボルに描かれている人も、もちろんいます。

たとえば、宮崎駿さんの太陽や金星のサビアンシンボルを見ていただくと、サビアンシンボルに描かれていることを、仕事を通して表現されていることがわかります。

宮崎駿さんのホロスコープ(トールハンマーをもつ有名人)

宮崎駿さんは天才ではありますが、私たち誰もが、全ての天体にサビアンシンボルを持ち、それらを統合して見ていくと、しっかりと天命が浮かび上がってきます。

誰にでも天命があり、また使命を生きることができます。

西洋占星術で広く活用できるサビアンシンボル

ホロマムでは長年サビアンシンボルの研究と実践を行っています。

サビアンシンボルは、ネイタルチャート(出生図)、プログレスチャート、トランジットチャートなど、あらゆる占星術チャートで活用できます。

例えば、ヘリオセントリック占星術やドラコニックチャートでサビアンシンボルを読み解けば、個人の魂の目的を明確に示す手がかりとなります。

西洋占星術において活用範囲が非常に幅広いサビアンシンボル。西洋占星術を深く理解しマスターするためには、その習得は欠かせないものと考えています。

あわせて読みたい

要注意のサビアンシンボルは?

「要注意のサビアンシンボルってありますか?」と聞かれることがあります。

わたしは、サビアンシンボルを吉凶で判断できると思っていませんので、要注意のサビアンシンボルがあるとは思っていません。

サビアンシンボルの情報は、人間が吉凶を判断できるような次元のものではありません。生き方によって、良くも悪くも、星の力は発揮されるからです。

しかし、サビアンシンボルは、シンボルに使われる言葉によっては、一見不吉に見えるものもあります。たとえば、次のようなサビアンシンボルは、最初みたときにドキッとするかもしれません。

・天秤座18度 逮捕された二人の男

・双子座28度 破産宣告された男

・射手座13度 明るみに出る未亡人の過去

ですが、あくまで象徴であり、それがそのままの形で発揮されるわけではないので、安心してほしいと思います。

また、サビアンシンボルの意味は、ひとつひとつのシンボルだけを見ていても、わからないことがあります。複数のサビアンシンボルを統合してみたときに、使命のストーリーが浮かび上がってきます。

サビアンシンボルは読み方にコツがあります。ホロマムの受講生さんたちに伝授していますので、もしご興味ありましたら無料のメルマガにご参加ください。サビアンシンボルの実践を生徒さんたちと、ずっとやってきております。

サビアンシンボル|おすすめの本

愛蔵版 サビアン占星術 posted with ヨメレバ
松村 潔 学研プラス 2016年11月22日

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