ハウスに星がない場合、どう読めばいい?|ホロスコープ基本の読み方

ホロスコープを読んでいると、星がないハウスがありますよね。

ハウスに星がない場合、そのハウスのテーマをどう読み解けばいいのか迷ってしまうかもしれませんね。

ハウスに星がない場合、どう解釈したらいいのかについてと、各ハウス別の読み方を解説します。

目次

 ハウスに星がないのは、運がないの?

たとえば、お金や仕事がテーマである2ハウスに天体が一つもない場合「金運がないの?」と心配になるかもしれませんが、ハウスに星がないのは、そのテーマに関して運がないということではありません。

「ハウスに星がない」が意味することは、そのハウスのテーマが人生において「大きなテーマ」ではないということなのです。

10の天体は、わたしたちの人格を分割した存在。ハウスに天体がいないということは、その分野では直接的に活動しないということなのです。

たとえば、2ハウスに天体がない場合。

人生において「仕事」や「自分の才能でお金を稼ぐ」ことに向き合うことは少ないですよということを意味します。

だから、2ハウスに天体がないからといって「お金を稼げない」「金運がない」というわけではないんですね。

逆にテーマにならないということは、波風がたたないということなので、「苦労しなくて済む」とか「わざわざ取り組む必要がないので意識にのぼりにくい」といった状態になります。

ハウスに星がない場合、カスプをチェックしよう

ハウスに天体がなかったとしても、ハウスの境界線であるカスプのサインの支配星(各サインに縁の深い天体)から、ハウスの意味するテーマを読み取ることができます。

まず、カスプのサインの支配星が、どのハウスで活動するかを見てください。

たとえば、2ハウスの始まりの境界線のカプスが天秤座のホロスコープの場合。

天秤座の支配星は、金星ですね。そこで、金星がどのハウスにあるか見てみましょう。

仮に金星が1ハウスにあったとします。1ハウスは自分自身を表すエリア。

その場合、趣味や「こだわり」にお金をかける。あるいは、こだわりによって、お金を生み出す、と読むことができます。

実際にわたしの知人がこの配置で「自分好みの革のバッグを手作りする」ことにお金をかけていました。同時に、こだわりのある職人気質の細かい仕事でお金を稼いでもいました。

こんな風に、ハウスに天体がなくても、カスプのサインの支配星を読み解くことで、各ハウスのテーマを読み解くことができます。

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星がないハウスの意味

星がないハウスは、人生において大きなテーマになりにくい領域。だから「意識にのぼりにくいテーマである」と読むことができます。

人によっては、ハウスに天体がなくても「自然と人並程度にはできる」というケースも多いです。

逆に、天体がたくさんあるハウスは「努力して、その領域を伸ばそう」とすると読むことができます。

1ハウスに星がない

1ハウスのテーマ:自分自身

1ハウスに天体がないということは「自分自身」のパーソナリティや特質に、人生において大事な意味があるわけではないと読むことができます。

だからと言って魅力的ではない、ということではありませんが、もし1ハウスに天体がないのであれば「自分を押し出していこうとする」努力の必要性を、多くは感じないかもしれません。

2ハウスに星がない

2ハウスのテーマ:お金、仕事

2ハウスに天体がない人は、お金を使う・稼ぐについて意識的になることが少ない人です。

とはいえ、誰しもお金を使ったり受け取ったりはしていますよね。お金の傾向は、カスプのサインの支配星を追ってみると見えてくるでしょう。

3ハウスに星がない

3ハウスのテーマ:基礎的な知性、学び、好奇心、コミュニケーション

学び好きの人は3ハウスに天体があります。逆に、3ハウスに天体がないということは、基礎的な学び(興味でセミナーに参加するとか、興味本位、好奇心での学び)に、あまり積極的ではない、興味をもたない人なのでしょう。

3ハウスの境界線であるカスプのサインの支配星が、どのハウスにあるのかを追うと、基礎的な知性を何に使うか、どこで培うか、を知ることができます。

4ハウスに星がない

4ハウスのテーマ:家、家族、家庭

4ハウスに天体がなければ、家庭、家族、家系、住居といったものに、そこまで大きなテーマを抱えないということになります。

また、4ハウスに天体がなくても、4ハウスのカスプのサインの支配星を追いかけることで、4ハウスのテーマである「家」がどこに使われるかを知ることができます。

たとえば、4ハウスのカスプの支配星が2ハウスにある人は自宅で仕事している人がとても多いです。

5ハウスに星がない

5ハウスのテーマ:趣味、創造(クリエイティブ)、冒険心

5ハウスは、人生における冒険の場です。

5ハウスに天体があれば、趣味やクリエイティブな活動を楽しみます。一方で、天体がなければ「人生を楽しもう」という意識を、それほど強くもっていないということです。

人生において趣味や楽しみを優先することは少ないとも言えます。

また、天体がなくても5ハウスのカスプのサインの支配星を追えば、5ハウスのテーマがどんなふうに使われるかが見えてきます。

たとえば、5ハウスのカスプのサインの支配星が、3ハウスにある人は、3ハウスの表す学びやコミュニケーションのときに、楽しみや冒険心を感じるでしょう。

6ハウスに星がない

6ハウスのテーマ:労働、貢献、健康

6ハウスは労働や貢献といった、かなり忙しく働く場所。

そのため、6ハウスに天体が多くあるほど、貢献したい気持ちの強い方が多いです。医療関係の仕事をしているなど、健康管理にもテーマを持つ人が多いですね。

6ハウスに天体がない人は、労働や貢献に対する強いテーマがないということ。

6ハウスのカスプのサインの支配星をみると、6ハウスのテーマの使い方がわかります。

たとえば、6ハウスのカスプのサインの支配星が10ハウスにある方は、勤勉にキャリアを下積みから積み上げるようなところがあります。

7ハウスに星がない

7ハウスのテーマ:結婚、パートナーシップ

7ハウスに星がない人は結婚相手選びやビジネスパートナー選びといったところに、そこまでのテーマを持っていないということ。

また、7ハウスに天体がないから「ご縁がない」ということでは、決してありません。逆に、そこまで意識せずとも自然とパートナーが見つかることも多いです。

7ハウスのカスプサインの支配星がどこにあるかを見ることでも、7ハウスの使い方が見えてきます。

たとえば、支配星が同じ7ハウスにある場合、パートナーシップのテーマをパートナーに対して向けていくので「配偶者が大好きな人」になりやすいでしょう。

また、7ハウスと7ハウスの支配星の関係が、ひとつの7ハウスのなかに閉じていくことから、対人関係そのものを楽しむことができる人とも言えます。

8ハウスに星がない

8ハウスのテーマ:生、性、継承、金融、人や組織との感情的に深いつながり

8ハウスにテーマを持つ人は、事業や遺産を継承する場合があります。自分ではない他者や組織から、金銭や仕事なども巡ってくる人です。

一方で8ハウスに天体がなければ、そうしたことには大きなテーマがないということ。

お金や仕事の巡りに関しては、他のハウスからも知ることができます。

2ハウスに天体がある人は、自分の力で稼ぐことを意味し、6ハウスにあれば働くことで、10ハウスにあれば社会的なキャリアや地位からお金を得ます。

また、8ハウスのカスプサインの支配星が、どのハウスにあるかによって、8ハウスの力をどんなふうに使うかが見えてきます。

たとえば、8ハウスの支配星が1ハウスにあれば、自分自身を育てるために、他者との深い関わりが必要です。

9ハウスに星がない

9ハウスのテーマ:哲学、探求、学問、海外

9ハウスに天体があると、より抽象的に、より遠くに、知識や体験を求めて探求することがテーマになってきます。また外国に関わる人もいます。

一方で、9ハウスに天体がなければ、そうしたことへの探求は大きなテーマになりません。

ですが、テーマではないからといって、学問的な探求ができないということではありません

また、9ハウスのカスプの支配星も見てみると、9ハウスのテーマの使われ方がわかります。

たとえば、わたし自身は9ハウスのカスプの支配星が3ハウスにありますが、3ハウスの学び・伝える場面で、9ハウス的な哲学や思想を題材としています。宇宙を題材に、人に伝えることが好きなんですね。

10ハウスに星がない

10ハウスのテーマ:キャリア、社会的な地位

10ハウスに天体がある人は、キャリア形成に意欲的だったり、社会的に自分のポジションを確立してくことが人生のテーマです。

一方で、10ハウスに天体がなければ、社会や組織という枠組の中でトップを目指すといった生き方ではないということ。

ハウスのカスプの支配星を見ると、10ハウスのテーマの使われ方がわかります。

10ハウスを11ハウスで使っている人の例をあげると、元公務員という肩書きで起業をして、その後、人脈や起業家との交流によって事業が伸びています。

11ハウスに星がない

11ハウスのテーマ:社交、友人、仲間、未来志向

11ハウスに天体があれば、友人関係や、社交にテーマを持ちます。

天体がなければ、そこには強い人生のテーマはないということ。「テーマ=学び」がない分、友人関係の悩みと無縁の人もいれば、友人の数が少ないという人もいます。

また、11ハウスのカスプの支配星がどのハウスにあるかも見ると、11ハウスのテーマの使われ方がわかります。

先述の10ハウスの支配星が11ハウスの人の例をあげると、11ハウスの支配星が2ハウスにあるため、元公務員の肩書を使って起業し(10ハウス)、社交の場で人脈を増やし(11ハウス)、その結果、お金を稼いでいます(2ハウス)。

こんなふうに、天体のないハウスであっても、ハウス同士の繋がりや力(テーマ)の流れが見えくるんですね。

12ハウスに星がない

12ハウスのテーマ:精神、心、スピリチュアル

12ハウスに天体があれば、スピリチュアル的なことや、心のことなど、目に見えない領域がテーマです。

12ハウスに天体がなければ、そうしたことに、大きなテーマがないということです。

また、12ハウスの支配星もみていくと、12ハウスのテーマの使われ方がわかります。

たとえば12ハウスの支配星が10ハウスにあれば、スピリチュアルや心理といったものを仕事の看板にすることで、成功することがあります。

 

以上のように、星がないハウスのテーマについて知りたい場合は「ハウスの境界線であるカスプの支配星」を追ってみてくださいね。

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