ホロスコープを読むときの基本は、12サイン・12ハウス・10天体・アスペクトの4つですが、この4つに加えて大事なのがアングルと呼ばれる、黄道上のポイントです。
アングルとは
ホロスコープは、太陽が地球の周りを移動する見かけ上の通り道=黄道を基準に作成されています。
太陽(人の自我、エゴを表す)は12星座を1年で1周しながら、12星座の世界観を体験していきます。【公転】
子午線は、地球の地軸に対して存在し、25,920年かけて、ぐるっと一周してながら長いスパンで12星座の世界観を体験していきます。【歳差】
黄道と地上が交わるポイントで、太陽が昇る東のポイントがアセンダント(ASC)、太陽が沈む西のポイントをディセンダント(DSC)と言います。
黄道と子午線が交わるポイントで、北のポイントがMC(メディウム・コエリ)、南のポイントがIC(イマム・コエリ)と言います。
アングルは地球の【自転】によって位置が決まります。そのため、同じ日に生まれた人であっても、朝と夕方では、アングルの位置はまったく変わります。
黄道が太陽が移動する道=宇宙のものだとすると、アングルは地上的なポイントです。
アングルは、宇宙的な力と地上的なものが交わる場所であるため、天体がアングルを通過するとき、人生においてなんらかの大きな変化が起きる傾向にあります。
アングルとハウスの関係
アングルが決まると、ハウスが定まります。
ハウスは「地球上で、魂が活躍する舞台」です。ハウスの価値観はあくまで、地上的なものです。たとえば10ハウス=社会的な経歴、キャリア が 意味をもつのは地球上だけです。宇宙的なものではありません。
アングルの調べ方
アングルを調べるために、必要な情報は次の3つです。
・生年月日
・出生時間
・出生場所
出生時間が不明でも、ホロスコープを作成することができますが、アングルを調べるには出生時間が必ず必要です。
母子手帳などで、出生時刻を調べたうえで、ホロスコープを作成してください。
アセンダントからわかること
アセンダントは、生まれた日の太陽が昇った点。ホロスコープでは、人生の出発点となります。
そのため、アセンダントのサインから、その人の生まれ持った資質や性格などがわかります。
ディセンダントからわかること
アセンダントと対極のポイントであるディセンダント。
アセンダントが個人の資質に関係しているのに対して、ディセンダントは対人関係における傾向を知ることができます。
特に、アセンダントに現れる自分の資質とは違うからこそ、影響や刺激を与えてくれる人物像がわかります。
また言い換えると、どんなタイプの人と関わると、自分の弱みを克服できるかを知ることができるとも言えるでしょう。
MCからわかること
黄道上の一番高い位置にあるMCからは、社会的に目指す方向性がわかります。特に使命を読むときに注目されるポイントです。
MCは、あなたがこの世界において、どのように社会に貢献していくといいのかといった方向性を示しています。
人生は、アセンダントで示されている気質からスタートして、社会のなかで揉まれながらMCを目指して進んでいきます。
ICからわかること
ICからは、その人のルーツや、無意識が読み取れます。
また、幼少期の家庭環境や、大人になってからの理想の家庭像、住環境として表れることもあります。
また、アーティストや研究家など、深く自分の世界に没頭するような仕事では、ICが良く作用しているケースがあります。
ICは無意識下で働くものですが、その結果、ユニークな成果につながることも多くあります。そうすると、180度対向のMCに引っ張られ、成果にスポットライトが当たり、社会的な名声を得ることもあります。
特に、ICの天体がコンジャンクションしている場合は、よりICが強調されます。
具体的な例を天体別に記事にまとめていますので、参考にしてください。