ヘリオセントリック占星術|読み方や地球星座の意味など徹底解説

西洋占星術においてはジオセントリックが一般的ですが、近年、ヘリオセントリック占星術という技法への関心も高まっています。

ですが、通常の占星術にくらべると、ヘリオセントリック占星術に関する情報はあまり多くありません。

そこで、ヘリオセントリック占星術の読み方や活用の仕方などを、ホロマムの独自解釈を踏まえて詳しく解説しますね。

目次

ヘリオセントリック占星術とは?

ヘリオセントリック占星術は、その言葉の意味を知るとどんな占星術なのかを理解することができます。

「ヘリオ」は「太陽」、「セントリック」は「中心」の意味。

ヘリオセントリック占星術とは、「太陽を中心とした占星術」のことで、太陽のまわりを天体が回っていると考える「地動説」にもとづいています。

そのため、太陽から見た天体の配置を描いたチャートを用います。

ジオセントリック占星術とヘリオセントリック占星術の違いは?

ヘリオセントリックに対して、西洋占星術で一般的に用いるホロスコープは「ジオセントリック」と言われています。

ジオセントリックのチャートはジオ=地球を中心とし、地球から見た天体の配置を描きます。

ジオセントリックは、地球のまわりを他の天体がまわっていると考える「天動説」にもとづいています。

カトリック教会が地動説を認めたのはごく最近のことですが、西洋占星術もいまだに「天動説」的な面が残っています。

ヘリオセントリック占星術とジオセントリック占星術でわかることの違いは?

地球中心のジオセントリックと太陽中心のヘリオセントリックでは、「自分」の捉え方が変わってきます。

チャートが示してくれることが異なるので、それぞれの違いを理解することで、どんな時にヘリオセントリックを用いればいいかを理解しやすくなるでしょう。

ジオセントリック占星術でわかること

ジオセントリック占星術は、地球を中心に天体の配置を読み解くため、「地球という環境に適合するために作られた人格」を知ることができます。

ジオセントリックは「地球における人生の意味」を知るのに適していると言えるでしょう。

ヘリオセントリック占星術でわかること

ヘリオセントリック占星術は、宇宙の中の生命体の一人として、本来の魂がもつ創造的な資質を知るのに役立ちます。

そのため、主に「自分が地球に生まれてきた意味」や「使命」を読み解くのに用いられます。

なぜなら、ヘリオセントリック占星術は地球にいる自分が、太陽系の宇宙の中でどの位置にいるかを読み解いていくので、太陽系全体を「自分」と見なす傾向が強くなるからです。

ヘリオセントリック占星術では、太陽のもつ本来の生命力が蘇ってくるような、力強いホロスコープチャートが描かれます。

だからといって、ジオセントリックが使えない占術というわけではなく、どちらもあなたの側面であり本質です。

もし、あなたが

  • 人生に息苦しさを感じている
  • やりたいことが見つからずに無気力だと感じる

のなら、ヘリオセントリックチャートを読んでみてください。

ジオセントリックチャートに比べて、より「本来の自分を極める」先にある新しい自己像に出会うことができます。

より積極的に自分の人生を切り開きたい人におすすめの占星術です。

ヘリオセントリックチャート3つの特徴

ヘリオセントリック占星術は、太陽を中心にしたホロスコープを用いるため、次の3つの特徴があります。

  1. 地球の位置を読む
  2. 太陽星座がない
  3. 月の位置を読まない

1.地球の位置を読む

チャートに地球が描かれるのが、ヘリオセントリックの最大の特徴です。地球の位置を読むことで、「地球に生まれてきた意味」を知ることができます。西洋占星術にはない地球星座という概念があります。

2.太陽星座がない

太陽からみた天体の配置が描かれるため、チャート上に太陽は示されません。そのため、通常の西洋占星術で扱う太陽星座という概念もありません。

3.月の位置を読まない

ヘリオセントリックでは、月は地球の衛星に過ぎないため、地球とほぼ同位置に月が表示されます。そのため、月は除外されています。

ヘリオセントリックチャートの出し方(無料)

Astrodienstの無料チャートを使うと、ヘリオセントリックチャートを簡単に作成できます。

Astrodienst:https://www.astro.com/horoscopes/ja

  1. Astrodienstにアクセスし、「出生データによるいろんなチャート」をクリック
  2. 必要事項を記入し、「黄道帯とハウス分割法のオプション」から「太陽中心の獣帯」を選択。チャートを表示します。

ヘリオセントリックチャートの読み方

ヘリオセントリック占星術は、天体の意味を次のように解釈します。この6つの天体のなかでも、特に地球水星が重視されます。

  • 地球:あなたが生まれてきた理由
  • 水星:人生の経験を作り出すための方向性(人生を牽引するための鍵)
  • 金星:人生に喜びをもたらすもの
  • 火星:人生において挑戦する分野
  • 木星:人生で恵まれるもの
  • 土星:人生の最終テーマ

読み方の手順

ヘリオセントリック占星術で「生まれてきた理由」を知るには、以下の手順で読み解いていきます。

  1. 地球星座を読む
  2. 地球に関わるアスペクト天体を読む

西洋占星術ではハウスが重要な意味をもちますが、ヘリオセントリックではハウスを読まない方法が一般的です。

また、地球星座を読むのはもちろんですが、サビアンシンボルを読むことで、より魂の目的がはっきりと現れるでしょう。

ヘリオセントリックの地球星座の出し方

ヘリオセントリック占星術における地球星座とは、通常の占星術(ジオセントリック)における太陽星座のちょうど反対の星座です。

地球から見たときの太陽の位置と、太陽からみた地球の位置の関係だからです。

具体的には、次のような対応になります。

太陽星座 地球星座
牡羊座 天秤座
牡牛座 蠍座
双子座 射手座
蟹座 山羊座
獅子座 水瓶座
乙女座 魚座
天秤座 牡羊座
蠍座 牡牛座
射手座 双子座
山羊座 蟹座
水瓶座 獅子座
魚座 乙女座

ジオセントリックに示されているのが、地球上における自己の人格であることに対して、ヘリオセントリックに示されているのは、魂としての自己の人格(ハイヤーセルフ)です。

ヘリオセントリックの地球星座がジオセントリックの太陽星座と真逆のサインだからこそ、狭い地球の価値基準から解放された「本当の自分」を見出せるのでしょう。

また、ヘリオセントリックチャートがしっくりくる方は、ハイヤーセルフの人格を思い出した、新時代における目覚め度が高い人とも言われています。

さらに魂の本質を生きたいあなたへ。メルマガでは魂や宇宙を本質にお伝えしています。

 

ホロマムの
無料メール講座Wisdom is found in Wonder.

5,000

以上が愛読

ホロマム無料メール講座

読むだけでわかるホロスコープを
感じる7日間

Wisdom is found in Wonder.

地球星座別「生まれてきた理由」

ヘリオセントリック占星術で地球が示しているのは、天と地を結ぶ魂の契約です。

契約を果たすことが「生まれたきた理由」で、契約を果たすように生きることで、多くの豊かさを受け取ることができると言えるでしょう。

地球星座ごとの「魂的な資質」を実感できる人は、地球星座が目覚めている可能性が高いです。

地球星座別に、地球に生まれた理由を解説しますね。

ヘリオセントリック地球星座が牡羊座

地球星座が牡羊座の天との契約は「この世界に新しい種を蒔くこと」。地球において新しい種を撒き、新たなチャレンジをするために生まれてきた人です。

白紙の段階からプロジェクトの立ち上げに携わったり、作っては壊すを繰り返すでしょう。

<魂的な資質>

・「作っては壊す」無駄を恐れない

・無限の可能性のなかで、模索し続ける

・まだ見たことのない新種の種を咲かそうとする

ヘリオセントリック地球星座が牡牛座

地球星座が牡牛座の天との契約は「天上の恵みを受け取ること」

天上の恵み、つまり宇宙からの知恵を受け取り人に与えることで、ひとつのことを極めるために地球に生まれてきた人です。

<魂的な資質>

・エネルギーを自給自足する

・他者にとらわない

・他者との過度な感情的な交わりを、ほどく

ヘリオセントリック地球星座が双子座

地球星座双子座の天との契約は、「天の知恵を地に降ろし、思想に節目をもたらすこと」。天から与えられる知恵や言葉を理解し、活用できるようにするために地球に生まれてきました。

<魂的な資質>

・根源的な思想を言葉にする

・知的生産性を持つ

・真摯に使う言葉を選び、他者に真に伝わるコミュニケーションをする

ヘリオセントリック地球星座が蟹座

地球星座蟹座の天との契約は、「形や肩書にとらわれない柔らかさを加えること」

形にとらわれずに、人と感情の交流をするために地球に生まれてきた人です。自分自身に芯を持ちながら、仲間と協力し調和と協力のハーモニーを奏でます。

<魂的な資質>

・計画や管理にとらわれない

・リラックスした柔らかな雰囲気

・芯が強い

ヘリオセントリック地球星座が獅子座

地球星座獅子座の天との契約は、「地球上で創造的に遊び、生きること」

地上に「創造への熱意」をもたらすことが、地球に生まれてきた理由です。他人に何を言われようと、自分の内側から沸き起こる情熱の炎を持ち続け、ゼロから創造する人です。

<魂的な資質>

・模倣ではなく、ゼロから創造する

・自分らしく居続けることの不自由さから逃げ出さない

・自ら高揚感を生み出す

ヘリオセントリック地球星座が乙女座

地球星座乙女座の天との契約は、「宇宙的な統制と秩序の管理者となること」

人の心や精神、スピリチュアルな世界を秩序立てて整理する『目に見えないものの管理者』になるために地球に生まれてきました。

自己が宇宙の一部であり、内中的な情報を地上に教えてにやってきた自覚を持つ人もいるでしょう。

<魂的な資質>

・人々が目に見えないものを扱う

・イメージやビジョンを現実化する

・宇宙秩序を逸脱しない生き方

ヘリオセントリック地球星座が天秤座

地球星座天秤座の天との契約は、「天上の美の概念を持ち込み、裸の魂に美しい洋服を着せること」

自分なりの美学を見つけ、宇宙的な「究極のバランス」を見出すために地球に生まれてきました。浮き沈みの激しい人生において、独自の美学を見つけるには、激しい波にもまれて人格を何度もアップデートする必要もあるでしょう。

<魂的な資質>

・宇宙的な美しい均衡、バランス感覚をもつ

・地上的な題材を参考にせず、試行錯誤する

・完成された、優れた表現にたどり着く

ヘリオセントリック地球星座が蠍座

地球星座蠍座の天との契約は、「物質や身体といった地上の資質の豊かさを、無尽蔵に再発見すること」

宇宙にはない、地球ならではの豊かさを探索するために地球に生まれてきました。目的の継続性、人との安定した関係性を土台にして、長い間同じテーマを探求するでしょう。

同じテーマをおよそ10年探求していれば、ヘリオセントリックの蠍座が目覚めている可能性が高いです。「生命力の実感」を高めて、多くの人に影響を及ぼすでしょう。

<魂的な資質>

・他者と関わることで、まだ見ぬ自己を探索する

・目に見える豊かさだけではなく、先祖、文化、伝統を掘り下げる

・潜在的な資質を掘り当てるために、あらゆる角度から問い続ける

ヘリオセントリック地球星座が射手座

地球星座射手座の天との契約は、「知性に、三次元の自由を与えること」

情報の真の意図をとらえるために地球に生まれてきました。、固定観念にとらわれず情報や物ごとを理解し、形骸化しているものに「意味」を取り戻します。

<魂的な資質>

・縦横無尽に、知的な領域を駆け巡る応用力がある

・情報の海に溺れず、何が真実かわかる

・他者や情報をジャッジするのではなく、理解する

ヘリオセントリック地球星座が山羊座

地球星座山羊座の天との契約は、「共同体意識を着地させ、居場所(家)を建てること」

実際に家を建てるというよりは、仲間の居場所をつくるために地球に生まれてきました。天との契約を果たすためには、社会のなかに自分の居場所を見つけることが大切です。

地球星座の山羊座が目覚めた人は、愛着のある土地があるはずです。自分がいる場所で創造的な行為をすることで、天との契約を果たせるでしょう。

<魂的な資質>

・収入や仕事、家など、心と物質的な安定を得る

・礼節を保って、共同体維持に貢献する

・社会的な役割を果たそうとする

ヘリオセントリック地球星座が水瓶座

地球星座水瓶座の天との契約は、「霊感を得てネットワークとつながり、意思をキャッチすること」

まだ誰も見たことのない『新しい時代』を生み出すことが、地球に生まれてきた理由です。新しい時代を生み出すためには、形骸化したものに反発心を持ち続け、腐敗したものには常に「NO」と言う姿勢が大切です。

<魂的な資質>

・自己表現において、他者の評判を気にしない

・自分の評判よりも、宇宙や霊的な意味を大切にする

・未来ヴィジョンにつながる着眼点があり、情報をキャッチする

ヘリオセントリック地球星座が魚座

地球星座魚座の天との契約は、「霊感を人間の神経に降ろす」こと。

あいまいでフォーマットのない様々な宇宙情報をもとに、信心深く、神の敬虔な信徒として生きてることが地球に生まれてきた理由です。宇宙情報をキャッチするまでに、挫折や破綻によって予定調和から逸脱する経験をするでしょう。

天との契約を果たすためには、視野を広げて、心のことや精神世界のことに関心を持つことが大切です。

<魂的な資質>

・自己の役割に固執しない

・有能さによる、自己証明を必要としない

地球星座が目覚めるためには?

ヘリオセントリックチャートの地球星座の目覚めは、ジオセントリックチャートの太陽の目覚めと関わっています。

太陽の目覚めのためには、20代前半までに、月、水星、金星をよく使うことが大切です。この3天体を何度も使っていくうちに「自分らしい生き方とは?」を問い始めるようになり、それが太陽の目覚めへと繋がります。

月=身体を使う・感覚を養う

水星=自分の気持ちを言語化する・自分の経験や観測した事象を相手に伝わるような言葉にしてコミュニケーションを取ったり、相手に影響を与える

金星=自分の感性を信じる・自分の好みやセンスを知る

太陽が目覚めると、その対極にある地球星座の性質を受け容れる土台が作られていくため、結果的に「地球星座の目覚め」に繋がるでしょう。

ジオセントリックの太陽が目覚めつつあると、今度は、太陽以降の、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の作用によっても、太陽は強化されていきます。

火星:自己主張・自分の特技で突き抜けて競争に勝つ

木星:他者と関わり親切に振る舞う・他者に与え、与えられるエネルギー循環をしていく・社会のためにできることをしていく

土星:常識にとらわれず・自分らしい生き方の軸を見いだしていく

天王星:自分らしさ&相手らしさを明確に認識できるようになっていく・運命の力を感じる

海王星:見えない繋がりやご縁を感じて、引き寄せる

冥王星:生と死が表裏一体であることを理解する(身近な人と死別する、大きな病にかかるなどの経験)

ヘリオセントリックにおける天体の意味

ヘリオセントリック占星術とジオセントリック占星術においては、天体の意味はほぼ同じです。ですが、ジオセントリックとヘリオセントリックでは視点が異なっていることから、感じ方が違ってくるでしょう。

それぞれの天体の意味と特徴を見ていきましょう。

ヘリオセントリックにおける水星の読み方

水星は、人生の経験を作り出すための方向性となる重要な天体です。なぜなら魂は太陽から出発して、地球にたどり着く前に、最初に水星を通るからです。

ヘリオ水星は、あなたの気づきや知性、思考、直感などを表します。

水星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は、より自分自身の人生をドライブしていく力に優れています。とくに言語化が得意な傾向があります。

ヘリオセントリックにおける金星の読み方

金星は、人生に喜びをもたらす天体です。

ヘリオ金星は、豊さや、愛、女性性、美しさなどを意味します。

ヘリオ金星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は、自分の感じたことや豊かさを、この人生で「味わう」ことを重視している人です。

ヘリオセントリックにおける地球の読み方

地球は、あなたが生まれてきた理由そのものです。

ヘリオ地球は、あなた自身、家族、身体、現実、人生、在り方、実践などを意味します。

ヘリオ地球と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は「今ここで自分として生きる」というテーマを持っています。

ヘリオセントリックにおける火星の読み方

火星は、人生において挑戦する分野です。

ヘリオ火星は、行動力、情熱、男性性、活力など「外に向かう力」を意味します。

ヘリオ火星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は「とにかく動くこと、挑戦すること」をテーマに持っています。

ヘリオセントリックにおける木星の読み方

木星は、人生で恵まれるものを表します。

ヘリオ木星は、繁栄、人とのつながり・助け合い・学び合い、人間関係を表します。

ヘリオ木星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は、身近なつながりを深め・広げていくことが大切です。

ヘリオセントリックにおける土星の読み方

土星は、人生の最終テーマを示します。

ヘリオ土星は、人生の節目、価値観の基準を表します。

ヘリオセントリックにおける天王星の読み方

ヘリオ天王星は、変化、改革、固着の破壊、孤高、新しい時代を意味します。

ヘリオ天王星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は、古く形骸化したものを壊し、新たなものを生み出す人。変わり者に見られます。

ヘリオセントリックにおける海王星の読み方

ヘリオ海王星は、目に見えないもの、不思議な力、ユーモアを意味します。

ヘリオ海王星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は、人々の魂の傷を癒したり、目に見えないものの重要性を伝える役割を担っています。

ヘリオセントリックにおける冥王星の読み方

ヘリオ冥王星は、破壊と再生、宇宙真理を表します。

ヘリオ冥王星と他の天体のタイトなアスペクトを持つ人は、本質を見極め、何かを極める力があります。宇宙真理を、地球サイズにして人々に伝える役割です。

ヘリオセントリック占星術のアスペクト

地球のアスペクトを読み解くと、「地球に生まれてきた理由」をより深く理解することができます。

ヘリオセントリックのアスペクトも、一般的なジオセントリックと同じ考え方で、ほぼ意味は同じですが、少し解釈が違う点もあります。

ヘリオセントリックでは、以下の5つのメジャーアスペクトを確認すれば十分です。

  • コンジャンクション(0度)
  • セクスタイル(60度)
  • スクエア(90度)
  • トライン(120度)
  • オポジション(180度)

おすすめ書籍:地球星座占い

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次