【ホロスコープ】10天体別、ノーアスペクトの意味

ホロスコープを読むときに外せないのが、天体同士や天体と感受点の間の関係性をあらわすアスペクト。

ですが、すべての天体がアスペクトを作るとは限りません。

なかには、どの天体、感受点とも関係をもたず、独立している天体もあります。そうしたアスペクトを作らない天体は、ノーアスペクトと呼ばれています。

 

この記事では、月~冥王星それぞれのノーアスペクトについて解説します。
目次をひらくと、知りたい天体の章に飛ぶこともできます。

目次

 ノーアスペクトの調べ方

ノーアスペクトは、他の天体とアスペクトを形成しない天体の状態を指します。

そのため、ノーアスペクトの天体を調べるというよりは、アスペクトを調べることでノーアスペクトの天体を知ることができます。

どの天体がノーアスペクトなのかを知りたい場合は、まずはメジャーアスペクト、マイナーアスペクトを調べてみましょう。

アスペクトの調べ方

★アスペクトを調べるのにおすすめの無料サイト

https://happyrodents.net/horoscope/

こちらのサイトは、チャートからアスペクトを調べるタイプではありません。

どの天体とどの天体がどんなアスペクトを形成しているかが表でひと目でわかるようになっています。
特にアスペクトを調べたい時におすすめのサイトです。

なお、こちらのサイトは出生地は、地名ではなく、緯度と経度の入力が必要です。

出生地の緯度・経度はGoogleMap等で調べることができます。

GoogleMapでの座標(緯度・経度)の調べ方

<パソコンの場合>
1.地図上の目的の場所を右クリックします。

2.緯度と経度を選択すると、座標が自動的にコピーされます。

<Androidの場合>
1.地図上でラベルが付いていない場所を押し続けます。赤いピンが表示されます。

2.上部の検索ボックスに座標が表示されます。

<IOSの場合>
1.地図上でラベルが付いていない場所を押し続けます。赤いピンが表示されます。

2.下部で [指定した地点] をタップします。これで座標が表示されます。

引用元:GoogleMapヘルプ

ノーアスペクトの特徴

ノーアスペクトは、他の天体から影響を受けたり、また逆に影響を与えることがなく孤立しているため、ノーアスペクトの天体がもつ働きが浮いている状態になります。

そのため、ノーアスペクトの天体は2つの両極端な特徴が見られます。

ノーアスペクトの天体が持つ働きが弱くなる

●働きが弱い分、後天的にその働きを補おうとしてしまい、逆にノーアスペクトの天体の働きが過剰になる

月がノーアスペクトの人の特徴

月は、人格の基礎となる感情に影響します。

そのため、月がノーアスペクトの人は、本来は、他人の感情に共感することや、相手の気持ちを察すること、空気を読むことが苦手です。

一方で、月がノーアスペクトの人は、不足している共感力を過剰に補おうとすることで、成長するにつれて、人に気を使いすぎる人になる場合もあります。たとえば、周囲の顔色を伺ってばかりいる、相手の気持ちに合わせ過ぎてしまうなどです。

また、出生図のなかで月へのアスペクトがない人は、他者との関わりによってシナストリーの関係で月へのアスペクトを作ろうとします。月がノーアスペクトの人にとって、よい対人関係は何よりの救いになるはずです。

なお、出生図に月へのアスペクトがなくても、日々の星の動きによって、トランシット天体とのアスペクトが形成されます。そのときに、急に感情を吐き出すことになります。

水星がノーアスペクトの人の特徴

水星のテーマは知性です。

水星がノーアスペクトの場合、多くは働きが過剰になる方に転じ、知性が孤立した状態で、感情と連動しません。

知性が感情と連動している場合には、物事を判断するときに感情的になってしまって論理的に判断できなくなることがあるのですが、水星がノーアスペクトの人は、気持ちに左右されずに知性が働くため、強みになる場合が多く、知性を使う仕事(講師や研究者など)に向いています。

ノーアスペクト天体のなかでも、特に水星と金星は、職業に活かしやすいです。

また、一般的には感情と連動しない知性は、「ロジカルすぎる」「冷たい」と、捉えられてしまうこともあるかもしれません。

水星の知性はコミュニケーションも担当しているため、感情のつながりがあると、寄り添った共感的なコミュニケーションや言葉がけができるなどポジティブに働く面も多いからです。

そのため、カウンセラーなどの人の心に寄り添うことが必要な仕事では、水星のノーアスペクトはマイナスになることもあるでしょう。

そこで、感情と連動していないことを補うためには、とことん知性を使うことがおすすめです。天体の力は、使えば使うほど減っていくため、良い意味で発散させてみてください。

たとえば、延々と書いたり、話したりしてアウトプットすることで、知性がほどよく丸くなります。

とはいえ、マイナーアスペクトまで含めると、水星が完全にノーアスペクトである人は少なくなってくるでしょう。

金星がノーアスペクトの人の特徴

金星のテーマは感受性や人生の楽しみ。

金星に対するアスペクトがないと、金星が活発に変化しにくい状態になります。つまり、金星の楽しむ性質に対する変化が起きにくい。

ただし、金星のノーアスペクトはマイナス面よりも、強みという形で出ることが多いです。

大人になっても、青春時代のような若々しい感性を保てます。そのため、心が老けないし、見た目もずっと若々しい人もいます。

たとえば、一般的には大人になるにつれてセンスが落ち着いてきたりしますが、金星がノーアスペクトの場合、若々しさを保てる人が多い印象です。

劣化しない分、職業として活用することもできるでしょう。金星がノーアスペクトの人は、金星の働きが活かせる芸術的なセンスや美意識を必要とする仕事が向いていることがあります。

ただし、メジャーアスペクト・マイナーアスペクト含め、完全にノーアスペクトという人は多くはありません。

太陽がノーアスペクトの人の特徴

太陽のテーマは、人生の目的。

太陽がノーアスペクトの場合、自分の生きる目的やテーマへの意識が薄くなります。そのため、他人の目的やテーマが自分の目的になりやすく、定期的に取り組む課題が変わる傾向にあります。

あるいは、太陽が他の惑星との関係を考慮することなく勝手に燃えることから、状況をあまり気にせず、好き勝手に人生を生きていく人という人物像にもなりえます。この場合、この人の人生は自分自身がテーマになってきます。目立ちたがりなど、自己主張が強くでることもあります。

女性で太陽がノーアスペクトの場合、太陽は結婚相手を示すため、結婚相手を選ぶのに悩むかもしれません。

火星がノーアスペクトの人の特徴

火星のテーマは、自己主張と正義感。

火星がノーアスペクトの場合、自分の信念を貫く「自己主張」や「正義感」の使いどころがわからなくなります。

自己主張は人間関係を構築するうえで、周囲の人が自分のテリトリーに入り込まないために大切な働きをします。自分の信念を貫くことで、自分を守っているのです。

ですが、火星がノーアスペクトで信念の貫き方がわからないと、他人に自分が浸食されやすく、たとえば、他人から迷惑をかけられやすいということが起こりやすいです。

なお、男性の場合は、男性的な強さが弱くなるため、男性性を発揮しずらい場面もあり、ストレスとなるケースもあります。

火星がノーアスペクトの人は、信念を貫く力を補うために、スポーツやトレーニングなど運動をすることがおすすめです。

また火星の力が無暗に使われないということにも、何か意味があると考えてください。火星ノーアスペクトは、修行的な意味合いもあります。

木星がノーアスペクトの人の特徴

木星のテーマは、拡大・発展。

通常はアスペクトを形成するほかの天体の影響を受けて、そのために拡大・発展する力が働きますが、木星がノーアスペクトの場合、拡大・発展する目的が不明になります。

目的がない拡大・発展は、時として「度を超した」拡大になるケースがあります。

たとえば、木星的な活動にボランティアや慈善活動がありますが、活動が広がるという良い面がある一方で、誰でも彼でも受け入れてしまうと困ったことになりますよね。

また、宗教的な考え方も、行き過ぎて生活に支障が出たり、構わずどんどん布教活動をしてしまったり。

「現実的ところはここまで」といった限度がわからず、行き過ぎた行為になるかもしれません。

とはいえ、木星自体は個人天体ではないので、それほど具体的にノーアスペクトの影響がでないことも多いです。

土星がノーアスペクトの人の特徴

土星は、人生の最終的な達成イメージです。

いろんなことを考え、挑戦し、経験し、何者かになろうとあがきながら、人生が最終的に着地するところ。死ぬときに「こんな人生だったな」と落ち着くポイントが土星です。

土星がノーアスペクトの人は、人生の最終目的地を重視しないため、「自分が生きる道」を意識しないでしょう。

ですが、それは必ずしも悪い意味ではありません。

アスペクトのない土星は、他の天体と連動せずに、土星単体で、淡々と人生を積み重ねていきます。

他の人から見たときに無意味に思える繰り返しでも、この人にとっては「規則的な毎日」が通常なのです。

実用的に使える配置ではないですが、淡々と規律的に生きたっていいですし、そうした規則性を好んでもいいのです。

「人生の目的意識」「成し遂げること」に振り回されない人生観を持っている人でしょう。

天王星がノーアスペクトの人の特徴

天王星は、独立心や距離を保つ働きがあります。

天王星にアスペクトが多い場合は、人との距離の取り方がうまく、相手から影響を受けすぎたりすることがありません。

ノーアスペクトの人は、その逆だと考えてみてください。周囲の人とのほどよい距離感がわからず、距離が近すぎて相手からの影響を受けすぎたり、逆に仲良くしていたかと思うと突然疎遠になったりします。

海王星・冥王星がノーアスペクトの人の特徴

海王星と冥王星は、精神世界などスピリチュアルな世界におけるテーマを持っています。

そのため、海王星、冥王星がノーアスペクトの場合、ときに直感として降ってくるような宇宙からのメッセージを現実生活に活かすことができません。

ですが、海王星と冥王星は、現実世界で必ずしも必要な力ではないため、ノーアスペクトの場合でも、人生においてさほど支障がないケースがほとんどです。ノーアスペクトの海王星と冥王星は、個人が捕まえることのできないものですので、こだわっても仕方がないのです。もはや、知性で判別できるものでもありません。

そうなってくると、これらの力は、存在しないものとして日常生活を送ることもできるのです。

ただし、無意識に働くことはあり「霊感」「直観」という形で発揮する人もいます。”怖いくらい当たる占い師”など、超能力的な力を持っている場合もあります。ただし、本人は無自覚です。

ノーアスペクトが多い人の特徴

現在、何十年もの長い間、海王星と冥王星の間でアスペクトが形成されている関係もあり、現在生きている人で、アスペクトが一つもないホロスコープをお持ちの方は、おそらくいません。

また、一見、ホロスコープにアスペクトが少なく見えても、マイナーアスペクトが隠れていたりするため、天体のほとんどがノーアスペクトという人も、めったにいないでしょう。

ノーアスペクトを読むときの注意

ノーアスペクトの天体について、1点注意が必要なのは、メジャーアスペクトがなくても、マイナーアスペクトを形成している場合があるという点です。

■代表的なマイナーアスペクト

マイナーアスペクト一覧はこちら

ノーアスペクトの天体の使い方

天体がノーアスペクトの場合、その天体の働きを「使いこなせない」と思う方が多いかもしれませんね。

ノーアスペクトの場合、天体の力を引き出すのが簡単ではなくなります。そのため、他者や周りの環境と補いあう関係性を作ることを意識することをおすすめします。

ですが、ノーアスペクトだからといって、必ずしもネガティブに捉えることはありません。天体がノーアスペクトであることには、意味があるからです。

太陽がノーアスペクトだった人の実例を紹介しますね。

こちらの方は「起業しよう!」と思ったものの、なかなか方向性が自分で決められませんでした。なぜなら太陽がノーアスペクトで「自分はどうしたいのか?」という意志を表に出すことが苦手だったからです。とりあえず、気分次第で動いてしまう傾向もありました。

そこで、自分のやりたいことではなく「周りから求められること」をやるようにしたら上手く仕事が軌道に乗るようになりました。

このように、ホロスコープは良い・悪いの判断ではなく、それぞれの天体の配置の意味を知り、人生にどう活かしていくかという視点で使えるといいですね。

あわせて読みたい

参考文献

この本一冊で、プロの占星術師として必要な知識を得られる名著です。ホロスコープを読むことに慣れても、手元に置いて、時々読み返すと、再び発見があります。占星術師を目指す人、本格的に読みたい人は必携です。

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