【ホロスコープ】神の手ヨッド(ヨード)の10天体別の意味

こんにちは。ホロマムです。

2つ以上のアスペクトが幾何図形を形成する複合アスペクト。

この記事では、神の手と呼ばれる複合アスペクトのヨッド(ヨード)について、どのように解釈したらいいかのヒントと、10天体別の意味を紹介します。

 

目次

ヨッド(ヨード)とは?

ヨッドは、セクスタイル60度1辺とクインカンクス150度(インコンジャンクト)の2辺により形成される二等辺角形の複合アスペクトです。

<ヨッドのオーブ>
セクスタイル60度の辺:太陽・月の場合±6度、そのほか±4度
クインカンクス150度の辺:±3度

二つのクインカンクスを形成する感受点が、ヨッドの頂点であり、このアスペクトの軸となります。

ヨッドはヨードと呼ばれることもあり、また別名、(神の手、神の指)やThe Finger of Fate(運命の指)と呼ばれることもあります。

ヨッドの調べ方

1.アスペクト表示のあるホロスコープ作成サイトで、出生図(ネイタルチャート)のホロスコープを作成します。

●ホロスコープ無料作成サイト
https://www.astro.com/horoscope/ja

2.セクスタイルとクインカンクスをチェックし、ヨッドが形成されているか確認します。

ヨッドの意味

ヨッドの意味を理解するとき、セクスタイルの意味とクインカンクス(インコンジャンクト)の意味を複合して解釈しますが、2つのクインカンクスを形成するヨッドの頂点となる天体を軸に読み解いていきます。

ヨッドの頂点となる天体は、そのままの状態ではいられず、底辺の2天体により変化を強いられます。この変化には訓練や試練がともないます。

そのため、ヨッドを持つ人は、「落ち着く、安心する」感覚を得にくいようです。

ヨッドは楽な配置ではありません。過去に辛く苦い経験をしたという人もいるかもしれませんが、辛い経験によって変化することで、新しいより高次の自分に出会っていくアスペクトです。

また、出生図にヨッドを持つ人は、何かを決断する際に重要な情報が欠けていると感じてしまうことがあるそうです。特に「ゴールが見えない」感じがあると言われています。

ですが、「何か欠けている」ものは運命的な流れで運ばれてきます。「何か欠けている」ことに、不安や居心地の悪さを感じることもあるかもしれませんが、スピリチュアル的な価値観を持ち、運命を信頼してみてください。

すると「何か欠けている」という自分視点の考え方を超え、使命に目覚めていけるとも言われています。

ヨッドが神の手・神の指と呼ばれる理由

ヨッドを持つ人は、不安を感じやすかったり、自分を表現するのが苦手な傾向があるようです。運命に翻弄されることもあり、珍しい状況に置かれることもあります。

また、自分だけの目的意識を持ち「本物の自分でいたい」と、使命感を持つ傾向もあるようです。また「今のままの自分では不足があるから変化し続けなければいけない」とも感じるようです。

また「自分が変化しなければいけない」というのは、実は「自分の代で変えなければいけない」という意味も持ちます。

ヨッドを持つ人は、ときに先祖代々のパターンを壊す役割をもっている場合があります。出生図にヨッドを持つ人は、何世代にもわたって解決されてこなかったパターンに光を当てる使命、役割を持っていることがあるのです。

こうした神秘性、運命性から、ヨッドは神の指と呼ばれるのだと思います。

ヨッドを持つ有名人

ヨッドを持つ有名人に、ダイアナ妃がいます。

水星(蟹座)と冥王星(乙女座)を基点に、木星(水瓶座)を頂点とするヨッドを描いていました。

英国王室でのダイアナ妃の人生が、世間の木星(道徳心や、王政)的なものへ与えた影響は大きいです。

ダイアナ妃は、1997年にパリで交通事故による不慮の死を遂げています。マスコミによる取材攻勢の追跡が、事故の原因となったことから、後にパパラッチ行為の是非が世界中の国で問われることになりました。

ヨッドのブーメランとは

ヨッドの頂点の180度対極にある天体をヨッドのブーメランと呼びます。

ブーメランは、アメリカの占星術家ジョーン・マクエバーズ氏によって近年、提唱されたアスペクトパターンです。

ブーメランは、ヨッドの4番目の天体とも捉えられるでしょう。

ヨッドを持つ人は、「何か欠けている」と感じやすいですが、この「欠けている」要素の重要な一つである、人生の目的や使命を理解する感覚を補ってくれる存在が、ブーメランです。

ヨッドのブーメランの意味

「何か足りない」に対する、新たな角度での視点を提供していくれる天体です。

ブーメランがあれば、ヨッドのエネルギーを統一的に扱うことが可能になるかもしれません。

良い面もある一方で、ブーメランがあることで自己完結的になり、運命やスピリチュアルから来ることをスルーして、「自分の人生、すべて自分でコントロールできる」と、自己過信してしまう場合もあるようです。

ヨッドの頂点が月の場合

母親、あるいは子ども時代の自分のいずれかが変わらなければいけない状況が存在したかもしれません。そのことにより、過去の人生で傷ついている人かもしれません。

辛い過去にとらわれて、新しい人生を生きることに踏み出せないでいる人は、そんな過去の人生の型を破り、他者にも手を差し伸べられるほどに自分の傷を癒したとき、自分の使命を発揮できるようになるでしょう。

ヨッドの頂点が水星の場合

知性や興味関心において、過去に挫折したり、何かを捨てざるを得ないことがあったかもしれません。それによって、何らかの特別な分野における専門家としての器が形成された可能性があります。

文章を書くなど、知性を使い続け、自分が持って生まれた才能を活かしながら、変化していきます。

ヨッドの頂点が金星の場合

金星が表す感性や人間関係などにおいて、過去に挫折を経験し「ありのままの自分でいてはいけない」という想いを深く持つ場合があります。そのため、この配置を持つ人は、どこか怖がっているように見えます。

ですが、再び「ありのままの自分」を受け入れ、変化していくことで、底辺2点の天体がもつ意味を受け入れることができるようになっていくのです。

ヨッドの頂点が太陽の場合

自分のアイデンティティや社会的な評価を、一度、捨てなければいけないかもしれません。

自分の可能性を最大限に発揮し、世代で受け継がれた古いパターンを解く生き方をするために、立ち上がり続ける生き方をしていくかもしれません。

ヨッドの頂点が火星の場合

熱く高いエネルギーを持っている人です。何度でも、自己主張を繰り返しながら、自分の正義を見つけていきます。気高く社会で戦っていく使命を持っています。

ヨッドの頂点が木星の場合

木星はどんなものでも受容する天体です。ヨッドの頂点に木星があると、エネルギーが集まり、増幅させやすいようです。

世の中に役立つアイデアを推し進める役割を果たすこともできれば、その逆に、ネガティブなものであっても、拡大できてしまう力があります。

ヨッドの頂点が土星の場合

世界に対する責任を背負っているように感じるでしょう。

努力と一貫性を持ち続け、磨き続けなければいけないようにも感じています。

合理的で、権威や力を持っている人もいます。こうした力は、人を支配するためではなく、必ず人のために発揮しなければいけません。

ヨッドの頂点が天王星の場合

大胆な人物像で、真実を語ろうとします。世の中のために、変革を促す力があります。

力がありますが、自分の利益のために真実を歪めてはいけません。

ヨッドの頂点が海王星の場合

人々の想像力を動かし、創造性を目覚めさせる人です。

未知のものを受け入れ続けることで、精神的に目覚めていきます。

※ただし、海王星はヨッドの頂点にはなり得ないという考え方もあります。

ヨッドの頂点が冥王星の場合

ヨッドの頂点に冥王星を持つ人は、人生において不死鳥のように、灰の中から立ち上がらなければならないかもしれません。混沌とした状態をコントロールすることを手放したときに、心の平穏を見出すことができるかもしれません。

<ワンポイント解説>
頂点の天体は、ヨッドを形成する3つの天体の中で最も公転速度の速いものでなければ、成り立たないという見解を述べている占星術家もいます。
他の天体よりも公転速度が遅い冥王星や海王星は、頂点の天体にはなれず、逆に最も公転速度の速い月は、底辺の天体にはなれないという考え方もあります。
この考え方は、占星術師誰もに全面的に支持されているものではありません。ですが、ヨッドの頂点天体が、他2天体によって変化を促されるのだとすれば、天体の力関係から考えて、あり得る考え方だとも思います。ヨッドを読み解くときは、そのような考え方があることも知っておくといいでしょう。
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