ホロスコープリーディングで出世図までは独力で読めるようになったとしても、その先の『相性図』などの『二重円』になった途端に、急にレベルアップして難しいように感じませんか?
私自身も出世図までは独学で読めるようになったのですが、その後の二重円・三重円については先生に習いにいきました。
とはいえ習ってみて感じたのは、相性図などを読む場合も、出生図と基本は一緒だということ。
もちろん、多少の慣れは必要ですが、そこまで身構えなくても大丈夫!
ということで、この記事ではホロスコープから相性を読む方法について解説していきます。
ホロスコープの相性図を読む方法
いくつかのアプローチにて、 ホロスコープを読んでいきましょう。
相性図は、アスペクトを読む
相性図を読むために、もっとも重要なのは、アスペクトです。
というのも、アスペクトがなければ2人の間にエネルギーの循環が起こりません。
アスペクトというのは、天体のエネルギーを伝える梯子(はしご)であり、アスペクトの種類によって、エネルギーの状態が決まってくるからです。
パートナーというのは、良くも悪くも、何かしらのエネルギー循環が起こっているものです。喧嘩の絶えないパートナーであっても、穏やかに助け合う関係であっても、2人の天体が共鳴して関係性を築いています。
なお、2人の相性を読むための相性図には次の2種類があります。
- シナストリー
- コンポジット
アスペクトを読むためには、シナストリー・チャートを作成して下さい。
なお、アスペクトを読むための一番シンプルで簡単な本はこちら。わかりやすくてオススメです。
サインの相性を読む
アスペクトが最も大事とお伝えしましたが、同時にサインについても見ていきましょう。
とくに、サインのエレメントとサイン同士の関係性は無視できません。
というのも、たとえば彼が牡羊座の火のサインで、あなたが蟹座の水のサインだった場合。火と水は、やはり打ち消しあうような作用があります。(これは自然界における火と水のイメージと同じです)
それに、牡羊座と蟹座というのはホロスコープ上において、スクエア(90度)の関係性ですね。
そのため、ぶつかり合ったり意見が食い違いがち。
もちろん、喧嘩別れをしてしまうカップルもいれば、乗り越えていけるカップルもいるので、一概に相性が悪いというわけではありません。
そしてアスペクトがないよりは、あるほうがずっと「縁」が強いと考えます。
なお、夫婦の場合は、月星座同士の相性をもっとも重要視します。
相手の天体が、自分のどのハウスに入るか?
さて、ハウスについても忘れずに見ていきましょう。こちらもシナストリーチャートから見ていくことができます。
なお、ハウスは出生時刻がハッキリしている場合にしか使うことができません。
とはいえシナストリーの場合、二重円の内側のチャートの人のハウスが定まっていれば大丈夫です。
シナストリーにおけるハウスの活用方法
二重円の外側のチャートの人の天体が、内側の人のどのハウスに入っているか?
という観点で見ていきます。
たとえば、Aさんの6ハウス(仕事・雇用・奉仕を表す)に、Bさんの木星(拡大の星)が位置しているとしましょう。
この場合、AさんにとってBさんは〈仕事を運んでくる人〉〈仕事を依頼してくる人〉と解釈できるでしょう。
ついつい、Bさんの期待に応えようとして、頑張りすぎてしまうかもしれませんね。
他の例だと、たとえば、Aさんの2ハウス(お金・仕事)にBさんの土星(制限・安定)が位置していれば、Aさんの収入を安定させたり節制させる役割をBさんが担うかもしれません。
このように、〈内側のチャート(上記の例だとAさん)のどのハウス〉に〈外側の相手のチャート(上記の例だとBさん)のどの天体〉が入っているか?という観点から、読むことができます。
過去生でのつながりを知りたい場合、ドラゴンヘッドは要確認。
ホロスコープは輪廻転生を前提としていますので、相性図においてもまた、相手との過去生における関係が見えることがあります。
相性図においてドラゴンヘッドやドラゴンテイルと他の天体がコンジャンクション(0度)していたり、何かしらタイトなアスペクトを組む場合には、過去生においてのつながりが強い可能性があります。
そのため、出会ってすぐに急激に惹かれあうでしょう。ただ、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルは天体のように実体があるものではないため、その後関係が続くかどうかは二人の関係次第です。
複数人の共同作業を知りたければコンポジットチャートで。
相性とはまた違うのですが、2人以上の人が複数人で何かを成そうとするときの方向性については、コンポジットチャートが向いています。
コンポジットチャートについては、別の記事にまとめていますので、ご覧ください。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
相性図もまた、サイン・天体・ハウス・アスペクトなどの基本をしっかり学んでおけば、その応用で読んでいくことができます。
だからこそ基礎の本質的な理解が大切になってきます。
多くの人が「暗記」や「枝葉の知識」だけで占星術の学習を終わらせてしまいます。
その結果、その後の学習の幅を狭める結果になってしまうのです。
占星術の学びを「お勉強」で終わらせるのは、本当にもったいないです。
基礎を本質的に学ぶからこそ、感性で読むことがでいる土台ができます。このサイトでは、ホロスコープを感じるをテーマに、さまざまな情報を提供しています。