【マイナーアスペクト】クインタイル72度の意味や解釈

こんにちは。ホロマムです。

マイナーアスペクトは、17世紀のドイツの天文学者であるヨハネス・ケプラーによって導入されました。

ケプラーは、それまでの占星術を作りかえて、数学的に研究した人物です。

そのため、マイナーアスペクトは占星術の歴史のなかでは比較的新しい概念です。いまだ研究途上ではありますが、近年注目が高まっています。

この記事ではマイナーアスペクトであるクインタイルの組み合わせ全パターンを解説しています。

目次

クインタイル(72度)の意味と解釈

  • クインタイル(Quintile):72度
  • オーブ:±3度

72度は360度の円を5分割にした度数です。

5の数字は、遊びの精神や創造的な意欲を表します。また、五角形とは人間そのものを表す図形でもあります。

クインタイルの記号

あるいは Q

クインタイルの基本的な意味

  • 遊び精神、クリエイティビティ
  • 自分の主観を外に表現しようとすること
    (内側→外側への流れであり、外からの影響を跳ね飛ばす)
  • 自分の都合のよい視点で物事を捉え、外からの要求には応えない(自分勝手さ)
  • 外敵に強い
    (ペンタゴンや、五稜郭など、防衛に関係する建物が五角形であることからもわかる。また西洋魔術では防御の印となる。)
  • 劇的でロマン的な気分
  • 自発的な個人的な主張
    (一方で、要求されて発揮するのはセクスタイル)
  • 自由にのびのびと好きなことをしようとする
  • 表現意欲
  • 傍若無人で好き勝手
    (他人が見て、マネしたいと思うような楽しむ姿勢)
  • 思い込みが強い
  • 常に吐き出し続ける
    (関連する天体によっては、より高次な領域から内的な力をチャージしているケースも)
  • あまりへこまず、人生を元気に生きる
  • 通常起こるような場面でも、ネタにして笑いに変えるようなリアクション
  • 性に目覚めていない子どものような状態

など

天体の組み合わせ別の意味

クインタイルの天体別の組み合わせ全パターンの解釈のヒントを紹介します。

月と水星のクインタイル

クインタイルには、伸びやかな遊び心があります。月の感情を、水星がひねりを入れた表現で言語化するアスペクトです。

転んだ経験をネタに替えてしまえるような性質です。また、エッセイを書いたり、創作するのにも向いています。

月と金星のクインタイル

クインタイルは叩かれず、抑圧されず、伸び伸びとしたアスペクトです。

月と金星がクインタイルの人は、月が表す生活スタイルと金星の感性が、子どものような遊び心を保ったまま過ごせている人かもしれません。

月と太陽のクインタイル

プライベートな月と公的な太陽が、お互いに遊びの関係にあるということ。

遊ぶように仕事したり、私生活も自由で伸び伸びとしているでしょう。

月と火星のクインタイル

月の本能と、火星の積極性がクインタイルの関係にある人は、積極的で機敏な遊び心を持っています。たとえ落ち込んでも、笑いや遊び心で瞬間的に吹き飛ばすことができるでしょう。

月と木星のクインタイル

月の私生活に、リラックス効果のある木星がクインタイルすると、誰にも気兼ねしない、自由で、のびのびとした笑いのある生活を表します。

月と土星のクインタイル

月の私生活と、守りの土星がクインタイルの関係にあると、自宅での過ごし方を楽しむなどの表れ方をします。

たとえばガーデニングなど、家事や生活を楽しむようなところがあるでしょう。

月と天王星のクインタイル

私生活を表す月と独立自由な天王星のクインタイルは、環境や家庭的な縛りから自由になり、自由を楽しむ性質になります。

遊び心を大切にすることで、自分らしさを思い出す人です。

月と海王星のクインタイル

私生活を表す月に、芸術や創作など海王星的な要素が加わり、遊ぶような働きをします。

趣味として、音楽を楽しんだり、物語を創ったりするかもしれません。

月と冥王星のクインタイル

月が冥王星の限界を超えた力を受け取ります。

それはときに、サイキックな能力となります。サイキックな力の発揮のしかたは、人それぞれですが、クインタイルには遊び心があるので、冥王星のサイキックな力で遊ぶことで、生活を活性化するでしょう。占いやチャネリングにも関係するかもしれません。

水星と金星のクインタイル

言語能力を表す水星と感性の金星がクインタイルすることで、遊ぶように表現し、クリエイティブすることを楽しむ人になるでしょう。

水星と太陽のクインタイル

水星の知性が、太陽の表す目的意識ために働きます。クインタイルは、遊びを伴うので、ひねりのあるユーモラスな表現などになります。

たとえば自分自身の失敗談を面白おかしく自虐ネタで表現したりするのは基本クインタイルです。

転んでもただは起きないアスペクトです。

なお、出生図ではこのアスペクトは形成されません。トランジット×出生図の組み合わせ、あるいは相性図などで、このアスペクトを見ることができます。

水星と火星のクインタイル

水星の言葉は、火星とクインタイルすることで、積極的に相手を跳ね返す力をもちます。反対意見を聴き入れない、自分の主張を貫く力となります。

水星と木星のクインタイル

水星が言葉だとすると、木星がそれをロマンチックに拡張します。

クインタイルは他者にどう受け取られるかを気にしないアスペクトです。相手を気にせず、正確な表現にこだわらず言語化して、自分の内側にあるもの(考え方や、アイディア、世界観など)を、外に広げていきます。

水星と土星のクインタイル

水星と土星の組み合わせは、専門技術的な要素があります。手を広げないが、継続的に取り組むからです。

クインタイルの場合は、趣味や自己表現で専門性が発達します。内容は人によってさまざまですが、オタク的な趣味かもしれません。じっくり楽しむ配置です。

 水星と天王星のクインタイル

水星の知性に、天王星の超越的な作用が加わることで、傑出したアイデアが湧き出るアスペクトです。

ただし、アスペクトを使いこなすには、天王星から力を引き出し、水星が受け止められないければならないので、水星を強化する必要があるでしょう。

たくさん書いたり話したりすることで、水星は強化されます。

水星と海王星のクインタイル

水星の言語能力と海王星の芸術的な要素がクインタイルの関係にあると、外からの評価を気にせず、自由にのびのびと表現を始めます。

イメージ力が高く、イマジネーションを言語化して楽しむ性質です。

水星と冥王星のクインタイル

冥王星的な極限的なもの、あるいは闇の深いテーマを、水星の知性がのぞき込みます。

たとえば、死や、深くて暗いテーマなどに、興味を持つなどです。

クインタイルは自分の内側から湧き出す楽しみとかワクワクが大事なので、怖いもの見たさ、といった雰囲気のあるアスペクトです。

金星と太陽のクインタイル

人生を楽しもうとするアスペクトです。自分が楽しいかどうかを基準にして考えることで、このアスペクトは発揮されます。

金星は受動的な天体なので、何かを創造するというよりは、受け取って楽しむ性質です。

金星と火星のクインタイル

クインタイルはロマンチックな性質があるので、金星の感性が火星によって刺激され、より新鮮な楽しみやロマンを求めるようになります。

趣味や遊び、男女関係など、さまざまなことで楽しむ傾向がでます。

金星と木星のクインタイル

金星が趣味や楽しみを表し、木星が拡大します。

クインタイルすることで、周囲の意見や社会動向よりも、自分の楽しみを大事にして、自分自身が生活をどんどん楽しい方へと広げるでしょう。

金星と土星のクインタイル

土星は伝統的な性質ですが、クインタイルは自分の内側から発するものを大切にするので、伝統に従うことはしません。

伝統や古くからあるものを、金星の感性が受け取って、自分が楽しめるように利用していくでしょう。

金星と天王星のクインタイル

天王星の新規性を金星の感性で楽しみます。

流行や周り人たちにどう見られるかを気にせず、自分なりの感性で楽しみながら思い切ったことをやってみるアスペクトです。

天王星の新規性をどんどん取り入れるためにも、思いつくまま楽しんで、なんでも試行錯誤してみるといいでしょう。

金星と海王星のクインタイル

海王星的なスピリチュアルな未知の世界の印象を金星が受け取り、思いっきり五感を使って楽しみながら表現します。あるいは贅沢をするというのも、このアスペクト的です。

金星と冥王星のクインタイル

冥王星は極限的な天体であり、金星は楽しみや趣味を表します。

クインタイルの場合、楽しみながらより濃く、マニアックな趣味へ没頭する性質になります。ディープな世界観、感性をもっています。

太陽と火星のクインタイル

太陽の「こう生きたい」という意識を火星が刺激し、より意欲的、積極的に、行動や主張に移していきます。

自信を持っているアスペクトです。

太陽のもつ創造性に勢いが加わります。チャレンジ精神のある人です。

太陽と木星のクインタイル

太陽の創造性を木星が拡大します。

自由なクインタイルなので、他の人がやっていないような自分なりの方法で、遊ぶように楽しく、可能性を広げようとするでしょう。

太陽と土星のクインタイル

太陽の創造性に対して、土星の規則性が加わります。

クインタイルは、その人自身の能力を発揮します。ある程度、制限された範囲で規則的に取り組むことで、創造性が発揮されるでしょう。

太陽と天王星のクインタイル

天王星は周囲に迎合せずに孤立を好みます。このアスペクトでは、太陽の創造性は、ひとりになることで、自由にのびのびと独創的な試みをしていきます。

誰にも遠慮せずに、自分らしくあることで、結果的に、魅力的な人になり、人から注目されるでしょう。

太陽と海王星のクインタイル

このアスペクトを持つ人は、海王星の夢や想像力を受け取って、自由に好き勝手に空想したり、お酒を飲んで好き放題するような時間が必要です。

ふと思いついたことを実践していくことで、人生が開かれていく人でしょう。

太陽と冥王星のクインタイル

冥王星は極限的なものを持ち込みます。ときに深刻であったり、生死に関わるような題材です。それを太陽が受け取ることで、創造力が活性化します。

ギリギリの状況のほうが創作が意欲湧くといったことも、このアスペクトの作用かもしれません。

火星と木星のクインタイル

野心的で行動的な火星の性質を木星が拡大します。

この時、クインタイルは楽しむ性質なので、のびのびと、思い切りよく行動する性格です。

火星と土星のクインタイル

火星の積極性を土星が制限します。火星は向こう見ずな勢いがある天体ですが、土星がクインタイルすることで、火星のエネルギーがあっちこっちに発散せず、狭い範囲に、的が絞られて働きます。

クインタイルは遊ぶ性質があるので、土星の制限やルールを守ることによって逆に力を得て、より創造的になります。

火星と天王星のクインタイル

独自性を発揮するアスペクトです。

みんなと同じやり方はせず、周りからどう見られようとも、たとえ反発を受けようとも、気にせずにオリジナリティを発揮するでしょう。

火星と海王星のクインタイル

火星の行動力に、海王星のインスピレーションが加わります。

このアスペクトを持つ人は、自分でも動機がわからないまま行動したり、何かを創作することがあるかもしれません。

火星と冥王星のクインタイル

危険を承知で、周りの人がみるとハラハラするような、極端な行動を取ることがあるかもしれません。その時、このアスペクトを持つ本人は、不安は感じず、高揚感を覚えるでしょう。

木星と土星のクインタイル

土星の枠で保護され、木星がのびのびと発展します。

木星と土星の組み合わせには、学校教育的のイメージがありますが、閉鎖的な場所のなかで、遊んだり学んだりするような性質を持つアスペクトです。

木星と天王星のクインタイル

木星と天王星の組み合わせは、新しいもの好きのアスペクトです。

これまでと違うもの、未来を感じるものを好みます。クインタイルでは、こうした傾向が、遊び心をもって、取り扱われます。

木星と海王星のクインタイル

木星と海王星の組み合わせは、宗教的・スピリチュアル的な理想の拡大を表します。

クインタイルでは、宗教的・スピリチュアル的な理念を、感じたままに表現することを楽しみ続けます。途中でやめることはできません。

木星と冥王星のクインタイル

木星は細かいことを気にしない性質であり、冥王星は極端です。木星と冥王星がクインタイルしていると、人生で徹底的に好きなことをして楽しむ姿勢として表れます。

中途半端に遠慮したり、他人に迎合する必要はありません。そのほうが、このアスペクトらしいです。

土星と天王星のクインタイル

土星と天王星の組み合わせは、正確さや厳格さを表します。このアスペクトでは、緻密さを楽しむような性質があります。

土星と海王星のクインタイル

土星が物質的な物ごとだとすると、そこに非物質的なものを表す海王星が働きかけます。

目に見えない可能性も含め、物事をさまざまな角度から捉えることを楽しむ性質があります。

たとえば、物語を読んだときに「他にもこんなエンディングのパターンもあるかもね」とパラレルワールド的に空想したり、あの物語は、こういう意味だったんじゃない?といくつものパターンで解釈することを楽しんだりします。

土星と冥王星のクインタイル

土星と冥王星のアスペクトは、忍耐を表します。冥王星が土星が壊れるギリギリの力をかけ続けるからです。

土星と冥王星のクインタイルを持つ人は、ギリギリのところで耐えることを楽しむ性質でしょう。

天王星と海王星のクインタイル

天王星がネットワークだとすると、そこに海王星的なスピリチュアルな要素が加わります。

このアスペクトを持つ人は、インターネット上で、思いつくままに自由に表現するかもしれません。

天王星と冥王星のクインタイル

天王星と冥王星は破壊と再生のアスペクトです。

クインタイルの場合は、その過激を創作活動などで表現しようとするでしょう。

海王星と冥王星のクインタイル

スピリチュアルなものと繋がり、遊び、創作、ダンスなどを通して表現するでしょう。

シナストリーチャートにおけるクインタイル

ここまでは、出生図に表れたときのクインタイルについて解説しましたが、シナストリーチャート(相性図)でのクインタイルについても少し解説します。

ネイタルチャート(出生図)にクインタイルがある人は、落ち込まない、明るい人柄になります。

一方で、ネイタルチャートにクインタイルがなくても、シナストリーチャートでクインタイルが形成される相手から、元気をチャージできます。

パートナーや家族、好きな芸能人や作家さんなど。あなたの出生図と相手の出生図の間で、何かしらの天体がクインタイルしていれば、あなたに元気を与えてくれる相手と言えるでしょう。

その他

参考文献

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