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宇宙元旦とは。宇宙元旦の意味
近年、SNSを中心に春分の季節になると宇宙元旦という単語をよく目にするようになりました。
占星術に関係する用語ですから、占星術を勉強している人なら正しく把握しておきたいですよね。
この記事では、宇宙元旦について説明します。
宇宙元旦とは春分の日のこと
宇宙元旦というのは、春分の日を指します。春分の日は、1年に1回。
その年によって日付は違うのですが、現在は3月20日あるいは3月21日のいずれかが春分の日となります。
春分の日は、西洋占星術の始まりの日
では、春分の日というのは、西洋占星術的にどのような意味を持つのでしょうか。
それを知るためには、まず、春分の天球図を見てみましょう。
春分と天球図
春分とは、太陽が春分点を通過するときのことです。また、その日が春分日となります。
春分点というのは、天の赤道(地球の赤道を拡大したライン)と黄道(太陽の一年の見かけ上の通り道)の交わる点のうち、太陽が南から北へと昇る方の交点のことです。
文章で説明すると、わかりにくですよね。以下の図に赤い字で春分点と描いてある箇所です。
そして、この春分点を太陽の中心が通る瞬間が春分となります。
占星術と春分の日
天球図を見るとわかるのですが、赤道という地球の地軸に対して水平なライン(=地球・大地)と黄道という1年間の太陽の軌道(=宇宙・太陽)が交わる箇所が、春分点です。春分のタイミングで、そこを太陽が通過します。
つまり春分とは、<地球・大地のライン>と<宇宙・太陽ライン>が交わり、太陽を通じて、宇宙エネルギーを受け取り始めるとき。
そして、その瞬間を境にして地球に対する太陽の力は強まっていきます。春分の日は、おおよそ昼と夜が同じ長さなのですが、春分をすぎると夏至へと向かい、だんだんと昼の時間が長くなります。
宇宙の力は、太陽を通して地球へもたらされます。
ですから春分は、宇宙パワーを太陽を通じて地球へとチャージする日なのです。
ホロスコープと春分の日
さて、西洋占星術というのは、黄道を12個に分割したものをサインとして用います。
そして春分点は黄経0度といって、黄道の始まりの位置となります。
ですから、西洋占星術的には春分点がスタート地点なのです。
そして黄経0度は、西洋占星術のサインであるおひつじ座の0度に定められています。
※ただし、実際の空の星座は歳差運動の関係で、春分点はうお座にあります。
宇宙元旦とという言い方は、正しいのか?
宇宙元旦という言葉は、宇宙の1年が始まる日という印象を与える言葉ですよね。
でも、ここまで見てきたように、実際の春分は、宇宙そのものの始まりの日というよりは、地球と太陽の位置関係によって決まります。
ですから個人的には宇宙元旦というよりは、地球元旦という言葉がしっくり来てます。
でも、普段占星術をやらない方までもが、宇宙元旦と言うキーワードを使って春分という占星術的なスタートの日を祝ってくれることは、占星術を愛するものとして、とても嬉しいことだなと思います。
なので、宇宙元旦は盛大に祝いましょう! Happy New Astrological YEAR!!!