普段、私たちが触れる出生図は、地球を中心に天体の配置を読み解くジオセントリックです。一方で、太陽を中心としたホロスコープチャートであるヘリオセントリックでは、地球星座から「地球に生まれてきた意味」を知ることができます。
ヘリオセントリックの地球のアスペクトを読み解くと、その意味をより深く理解することができます。
ヘリオセントリックのアスペクト
アスペクトは、天体と天体がある特定の角度を形成することを指し、アスペクトを形成する天体同士は互いに影響を与えていると考えられています。
ヘリオセントリックのアスペクトも、一般的なジオセントリックにおけるアスペクトと同じ考え方で、アスペクトの種類から天体同士がどんな影響を与え合っているかを知ることができます。
ジオセントリックのアスペクトと意味が似ていますが、少しニュアンスが違う点もあります。
また、ヘリオセントリックでは、以下の5つのメジャーアスペクトを確認してください。
- コンジャンクション(0度)
- セクスタイル(60度)
- スクエア(90度)
- トライン(120度)
- オポジション(180度)
地球へのアスペクトの意味
太陽系全体を自分とみなすのが、ヘリオセントリックチャート。地球で生きている私たちは、ヘリオ(太陽系全体)のエネルギーを感じながら、生きています。
ヘリオ全体のエネルギーを地球で使うこと=「地球に生まれてきた理由」であると考えられるため、ヘリオセントリックの地球は、天と地を結ぶ魂の契約を示していると言えるのです。
地球とアスペクトを形成する天体は、今世、地球でエネルギーが発揮されやすい天体です。結果的に、地球のアスペクト天体は、魂の契約を果たすサポートをする天体となり得ます。
地球のアスペクトを読み解くと、地球上でのヘリオの太陽系のエネルギーの使い方がより具体的にわかるでしょう。
ヘリオセントリックのエネルギーが、太陽系全体のエネルギーだとすると、ジオセントリックのエネルギーは、自分たちが宇宙の中心(太陽の中心)にいると錯覚し、太陽系を見ている状態のエネルギーです。
そのため、ジオセントリックのエネルギーは、ヘリオセントリックのエネルギーよりも、一次元下がったエネルギーだと考えられます。
地球のコンジャンクション(合)の意味
度数:0度
オーブ:10度以内
ヘリオセントリックでは、コンジャクションを形成している天体が、中心の太陽からの力を直列で受け取れると考えます。
地球とコンジャンクションの天体が、太陽の力を同じように受け取りながら力をあわせて「地球に生まれてきた理由」をまっとうします。
ジオセントリックのコンジャンクションと同じような意味合いですが、ヘリオセントリックではよりストレートでダイレクト。
コンジャンクションしている天体は単体では力が発揮されにくいですが、ほかの天体にアスペクトを形成すると、特に大きな力を発揮しやすくなります。
また、直接的に地球とコンジャンクションしていなくても、地球とアスペクトを形成している天体が、ほかの天体とコンジャンクションしている配置の場合、「天と地を結ぶ魂の契約」を果たすために、より重要な天体であると言えるでしょう。
地球のセクスタイルの意味
度数:60度
オーブ:10度以内
セクスタイルは静かなる調和です。無理なく、お互いのエネルギーを使うことができます。
なぜなら、地球とセクスタイルの天体は、どちらかが主導権を握ることなく、お互いの力に合わせて相対的に働くからです。
また、地球とセクスタイルを形成している天体と同様に、地球とアスペクトを形成している天体が、ほかの天体とセクスタイルしている配置の場合、セクスタイル天体は地球上でそのエネルギーがより発揮されやすいでしょう。
地球のスクエアの意味
度数:90度
オーブ:10度以内
ジオセントリックではスクエアはハードアスペクトとされ、 「矛盾、葛藤」「中断、横やり」をもたらす扱いの難しいアスペクトとして知られています。
一方、ヘリオセントリックにおけるスクエアは「着地」の作用があり、ヘリオ=太陽のエネルギーを地上に持ち込むのに有効なアスペクトです。
ジオセントリックにおいても、スクエアは「具現化」をうながすアスペクト。そうした意味では、ジオセントリックと似ていている作用があると言えます。また、特に地球とスクエアを形成している天体は、具体的に地上で使いやすい天体です。
地球とスクエアを形成している天体と同様に、地球とアスペクトを形成している天体が、ほかの天体とスクエアの場合、今世において、力が活用されやすい配置でしょう。
地球のトラインの意味
度数:120度
オーブ:10度以内
ジオセントリックでは、加速して飛んでいくようなイメージで、のびのびと大きく拡大するような性質があるトライン。ヘリオセントリックでも同様に、「高揚感」「活動の加速」の作用があり、「振動数が上がる」ようなイメージのアスペクトです。
地球とトラインを形成している天体は、地球に高揚感や加速感をもたらします。そもそも持っているエネルギー値が高くなるので、活発に活動したり、やる気やモチベーション高く取り組んだりできるでしょう。地上で取り組む物事が進みやすい、盛り上がりやすい傾向にあります。
また、地球とトラインを形成している天体と同様に、地球とアスペクトを形成している天体が、ほかの天体とトラインの場合、高揚感や加速感がもたらされやすい配置と言えるでしょう。
地球のオポジションの意味
度数:180度
オーブ:10度以内
ジオセントリックでは、「二面性を行き来する」「目立つ」「他人を巻き込む」といった意味がありますが、ヘリオセントリックでは、「前進」「足を一歩踏み出す」意味があります。具体的に現実を一歩、推し進めるアスペクトです。
地球とオポジションを形成している天体は、人生や現実社会を前進させるエネルギーとして働きます。
また、地球とアスペクトを形成している天体が、ほかの天体とオポジションの場合も同様の働きを持ちます。
地球にアスペクトがない(ノーアスペクト)場合
地球に対してメジャーアスペクトがない場合は、マイナーアスペクトもチェックしてみてください。
メジャーアスペクトもマイナーアスペクトもない場合は、今世はヘリオセントリックチャートに描かれた使命を果たすことへの義務が少ないと読むことができます。
契約に縛られていない魂なので、地上での選択の自由度が高いです。一方で、契約に縛られていないということは、地球で暮らしていくなかで「自分の生き方を自分で決めていく」ことが必要になっていくとも考えられます。