ドラゴンテイルは過去生からのカルマを表すことから、ドラゴンテイルとのアスペクトにあまり良い印象がない人もいるでしょう。
ですが、実はカルマのすべてが過ちや悪い経験とは限りません。過去生での経験を積み重ねた結果、なんらかの偏りが生まれてしまった。その偏りがカルマだからです。
また、カルマが過去生の過ちであったとしても「カルマを清算するチャンス」ととらえることもできます。
「現世で魂をどんなふうに成長させていくか」という視点で、ドラゴンテイルについて理解を深めていけるといいですね。
ネイタル、シナストリー、トランジットの3つのケースにおけるドラゴンテイルと土星が合(コンジャンクション)の意味を紹介します。
ネイタルチャートでドラゴンテイルと土星が合の人の特徴
ドラゴンテイルと土星の合(コンジャンクション)は、約12年に一度の稀な配置です。
このアスペクトを持つ人の特徴には、次の2つの傾向があります。
- 自分や家族、祖先の過去が人生に影響を及ぼす
- 自分に対して厳しい
それぞれ詳しく解説します。
自分や家族、祖先の過去が人生に影響を及ぼす
ドラゴンテイルは過去を示しますが、あなた自身だけではなく、家族や祖先の過去を引き受けるケースもあります。
あなたやあなたの家族・祖先が、「過去生や過去に直面した問題」「世代を超えて引き継がれたトラウマのようなもの」が、あなたの人生に影響を及ぼしたかもしれません。
もしかすると、このアスペクトをもつ人は、人生の早い時期から困難な状況に直面し、対処する術を学ぶ必要に迫られたかもしれません。
たとえば子どもの頃から責任を負わされ、懸命に働かなければならなかったような場合もあるでしょう。そのため、現実的な考え方をする人かもしれません。そうでなければ、乗り越えていけなかったからです。
自分に対して厳しい
自分に対して厳しくなりがちで、自尊心や自分の価値を低く見積もってしまうこともあります。
自分が達成したこと=自分の己価値と捉えているため、満足できる成果を出せないと自分の価値を信じられず、疲弊してしまうでしょう。そのため、休息を取ることに罪悪感をおぼえるかもしれません。
自分の価値を高めるために、権威ある地位を求めて努力をしてきたかもしれません。特に人生の前半においては、多すぎる責任を負い、他者の責任まで背負おってきた人もいるでしょう。
ですが、人生の後半には、これまで背負ってきた重すぎる荷物は解消されていきます。自分に厳しくあることをやめ、ほどほどで良いことを知ります。そしてそれは、自分を許すプロセスでもあります。
言い換えると、自分自身に対して、楽しむこと、「自分には価値がある」と信じること、完璧ではなくてもいいこと、責任を背負う必要がないこと、責任は放棄してもいいこと、計画性は狂うことがあること、などを「許す」ことができるようになるのです。
年齢を重ねるごとに快活になり、より楽しい方へと自発的に流れに身を任せて生きられるようになっていきます。
とくに、1度目と2度目のサターンリターンを超えていくごとに、物事がよくなり楽になっていきます。
他天体とハードアスペクトの場合
土星とドラゴンテイルの合と、他の天体がハードアスペクトを形成した場合、不安症状に悩まされることもあるかもしれません。とくに月や水星とのハードアスペクトは、その影響が出やすいでしょう。
ただし月や水星とのアスペクトがソフトアスペクトでも、月や水星が別の天体とハードアスペクトを形成している場合は、同じように影響が出ることもあります。
土星とドラゴンテイルが合のハウスについて
土星とドラゴンテイルがコンジャンクションしているハウスは、自分を制限する古いパターンを上書きするのが難しい人生領域です。
ですが、ドラゴンテイルと土星がコンジャンクションということは、ドラゴンヘッドと土星がオポジションであるということでもあります。今世で過去からのカルマの繰り返しパターンを断ち切り、新しい可能性へと開かれていくことができるはずです。
シナストリーチャートでドラゴンテイルと土星が合の相性
土星に限らず、シナストリーチャートで、あなたの出生時のドラゴンテイルと相手の天体や感受性が合である場合、過去生でつながりがあった人と言えるでしょう。
シナストリーチャート(相性図)における土星とドラゴンテイルのアスペクトを持つ二人は、過去世からの絆があるため、初めて出会ったときに、すぐにお互いに惹かれ合います。ソウルメイトとも言える関係性です。
ですが、シナストリーチャートにおける土星のアスペクトは、二人の関係性を緊張感のあるものにします。そのため、土星とドラゴンテイルのアスペクトを持つ二人の関係には多くの困難があり、上手くいかないことも多くあります。
二人の関係性が過去生からの縁が続いていて、今世で出会って解消しなければいけないカルマのようなものがあるからでしょう。
過去生での関係
過去生において何度も縁のあった人です。同じパターンの負の関係を繰り返している可能性があります。
今世での関係
カルマを癒し、お互いに未来に進むために、ともに成長していく人です。また、長期的な関係性を築きやすいです。
ただし、「お互いに理解し合えるか」「愛情を育んでいけるか」は、他の天体のアスペクトや、二人の努力によって違ってくるでしょう。
また、シナストリーでドラゴンテイルと土星のアスペクトを持つ二人は、離れる、距離を置く、別れるといったことは容易ではありません。コンジャンクションは特にその傾向が強く、お互いに強い絆を感じる一方で、束縛が強い関係性になりがちです。義務感で一緒にいるケースもあります。
離れることができないのならば、一緒に困難を乗り越えていくしかありません。
決して楽な道ではありませんが、二人が協力することを学び、逆境のなかでも諦めずに一緒に進化する方法を学ぶことが大切です。
前世のカルマを癒し、同時に未来の成長に向けて、お互いにサポートし合う必要があります。そのように歩んでいくことができれば、お互いの自由を尊重していけるようになります。
逆に言えば、お互いを自由にするために、カルマの負の面を解決する必要があります。解決すると、その先も一緒にいるか、あるいは別々の道に進むか、どちらかを選ぶことができるでしょう。
土星とトランジットチャートのドラゴンテイルが合の意味
ネイタルチャートの土星は人生において克服していくものを示します。
土星とトランジットのドラゴンテイルが合(コンジャンクション)のとき、過去生からのカルマが、人生において試練という形で表れてくることがあります。
ドラゴンテイルのポジティブな影響
・ドラゴンテイルは過去からやってくる影響です。過去のよい行いについては、ポジティブな影響として表れることがあります。ただし、土星とのアスペクトでは、過去が試練や乗り越えるべきものとして立ち現れることが多いようです。
・アスペクトの種類によっては、スムーズに過去の結果を受け容れ、人生が前進していくようなこともあるでしょう。
・スムーズであれ、困難を伴うものであれ、過去を精算することで、新たな未来へ進むことにつながるでしょう。
ドラゴンテイルのネガティブな可能性
・過去、とくに過去生からのカルマの影響が出てくる可能性があります。
・何かの実現を阻害させたり、困難だと思われるような状況をもたらすことがあります。
ドラゴンテイルとトランジットチャートの土星が合の意味
ネイタルチャートのドラゴンテイルとトランジットの土星が合の時、過去のカルマが現実化することがあります。
たとえば、過去生において縁のある人との出会いがあるかもしれません。
土星が通り過ぎていく数か月のうちに課題を解消すれば、それぞれに別の道を歩むか、その先も共に歩むか、選べるようになるでしょう。