目次
ソーラーリターンの意味
ソーラーリターンとは、太陽回帰という意味です。
つまり、ソーラーリターン・チャートは、トランジット太陽が出生図の太陽と同じ位置に戻る時点のチャートです。
一年に一度、太陽は出生図と同じサイン・同じ度数に戻ります。
そのときの天体配置を読むことで、その人のむこう1年の運勢を読むことができます。
なお、毎年のソーラーリターン日時は、出生日・出生時刻とはズレが生じます。
ソーラーリターン図をつくる場所
ソーラーリターン図は、出生図で作成する場合・現住所で作成する場合、あるいはその年に旅行を予定している場所の緯度経度で作成する場合もあります。
一般的には、ソーラーリターン図の時点でいる場所で作成することが多いです。
ソーラーリターン図のつくり方
Astrodienstでは、チャート作成時に「場所移動図」を選択してください。
また、参照する場所が必要ですので、現在の居住地を「ユーザー・プリファレンス」から選択してください。
出生地と同じ場所にいれば、「計算場所:出生地」のままで良いです。
海外であったり、出生地から遠く離れたところに住んでいらっしゃる方は、必ずデータを変更して、計算場所を合わせてからチャートを表示してください。
ソーラーリターン図の基本の読み方
ソーラーリターン図では、まず最初にアセンダント(ASC)とエムシー(MC)を重点的に読んでいきます。
占星学者の石川源晃氏は、書籍のなかで、次のように言及しているほどです。
ソーラー・リターンの天体位置がソーラーリターンのASCまたはMCとタイトなアスペクトを形成する場合に限って、その1年の重要な指針とします。
参考文献
また、ソーラーリターン図におけるアセンダントは、その年のメインテーマであり、ソーラーリターン図におけるエムシー(MC)は、その年に目立つ出来事に関連します。1年の看板的出来事です。
ソーラーリターン図を読むときには、まずはアセンダントとMCを意識していただければよいと思います。
また、それ以外の天体については、次のように書かれています。
それ以外の天体の表示はその年に発生する事件で本人の身に直接的な影響のない問題を表示します。
この場合、そのアスペクトのオーブが狭い場合、事件が重大ですが、本人の生命財産には大きな影響はありませんから、表示されたハウスの性質で予想されるような事件がその年内に発生したとしても、あわてないで冷静に処置すれば直接の被害はありません。
つまり順序としては、アセンダントやMCに関わるもの、次にオーブの狭い天体を中心に読んでいけば良いということです。
なお、ソーラーリターン図を読むときには、アセンダントとMCのサビアンシンボルを確認するのも良いと思います。
というのも、これまでのデータを振り返ってみても、サビアンシンボルが表すことは、驚くほどよく、その年の状況を表していることが多いからです。
ソーラーリターン図における太陽のハウス
また、天体の場合は、太陽のハウスを見ることで、1年のテーマ領域がすぐにわかります。
ソーラーリターン図におけるカルミネート天体
また、他天体については、アセンダントやMCに関連するものの他、カルミネート天体(ホロスコープのなかで一番高い位置にある天体)に注目してもいいでしょう。
ソーラーリターン図を読むときの注意点
ソーラーリターン図を読むときに、プログレス・チャートと掛け合わせて読むなどといった複雑な読み方は、あまりオススメしません。
必要以上に拡張解釈してしまうと、飛躍しすぎてしまう懸念があるからです。
まずは、いきなり深入りするのではなく、シンプルに読んでいくことを心がけてみてくださいね。
ホロスコープを読む具体的なコツについては、メルマガでも紹介しています。メルマガだけの話もたくさんありますので、よかったら遊びに来てくださいね!