【徹底解説】スクエア|10天体別の意味

天体は、他の天体やアングルなどの感受点と、決まった角度を持つアスペクトを形成します。

代表的なメジャーアスペクトのひとつであるスクエアについて、すべての天体の組み合わせによる意味を解説します。

目次

スクエアとは

・メジャーアスペクト
・ハードアスペクト
・度数:90度
・オーブ:太陽、月の場合 ±8度/そのほかの天体 ±6度

2つ以上の天体や、天体と感受点が、90度の角度をもつアスペクトが、スクエア(英語:Square)です。

スクエアの記号

 90度 スクエア

スクエアの特徴

スクエアでは、4つのエレメントにおいて、火と地、地と風、風と水、水と火というように、2つの異なる性質が、同時に存在することになります。

通常のやり方では、どちらかの天体を選べば、もう一方の天体が否定されてしまい、常に葛藤や、自己自己実現の困難さを感じるでしょう。

とくに、否定された側の天体の体験が、強く印象に残ります。

ですが、スクエアは工夫次第で、2つの天体の力を両立させることができるアスペクトでもあります。

いかに、反対の性質の天体同士を成り立たせるか? そのための、その人なりの創意工夫を、地上に持ち込んでいくこと。それが創造性を発揮して生きる、ということでもあります。

スクエアが多い人の特徴

・2つの天体を切り替えて使うことがあります。

・2つの天体のうち、どちらかにこだわると、もう片方に覆される経験をします。

・葛藤や困難が多いように感じることもありますが、両極端の天体の使い方を工夫していくことで、創造的な解決策を作りだしていきます。

スクエアからわかる相性

相性をみるときに、相手の天体と自分の天体がスクエアしている場合、どの天体がスクエアしているかにより、読み方は異なります。

後述する天体別のパターンは、出生図だけではなく、相性図にも適用できますので、応用的に解釈をしてみてください。

結婚生活における相性は、月同士のスクエアは、エレメントが対立してしまうので「安心できる環境」に対する認識が違います。そのため、お互いに葛藤を感じることがあるかもしれません。

<相性の読み方例>
Aさんの月とBさんの火星がスクエアの場合。身近な平和を守りたいAさんの月に対して、Bさんの火星が新しい刺激を持ち込もうとして、ときに月を無理させてしまうようなことも起こりえるでしょう。
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月と水星のスクエアの意味

月と水星のスクエアは、扱いが難しいアスペクトです。

水星が受け取った情報は、月に持ち込まれていきますが、水星が急な角度から月に働きかけることにより、月は水星の情報を処理しきれません。

ですので、情報の取り上げ方や表現が、不注意な仕方で発揮されることがあります。

口をすべらす、相手の心情を考えない言葉を言ってしまうこともあるでしょう。

ただし、このアスペクトを使いこなせるようになっていくと、月が感じた無意識情報を、水星が上手く意識化できるようになっていき、課題は出にくくなっていきます。

月と金星のスクエアの意味

月は自分だけのプライベートな安心感を求め、金星は自分の外側に楽しみを期待します。

同時に満たすのが難しいアスペクトで、使いこなすまでは、月と金星は交互に切り替わりながら使われます。人によっては数年単位で切り替わっていくこともあります。

使いこなすことができてくると、月も金星も否定しない生活を、創造することができるようになります。

月と太陽のスクエアの意味

月はプライベートな領域であり、太陽は公的な場所で働きます。プライベートや自分の健康、肉体、気持ちといったものは月で、太陽は仕事や社会のなかでの自己です。

月と太陽のスクエアを持つ人は、プライベートと公の場での顔が、まったく違う人です。

切り替えるのに神経をすり減らすことがありますが、一度の人生で、異なる2つの面を体験できるという点で、とても豊かであるとも言えます。自分なりのオンオフのスイッチを見つけていくといいでしょう。

月と火星のスクエアの意味

身近な平和を守りたい月に対して、新しい刺激を持ち込もうとする火星が働き、月を傷つけるようなことがあります。いつもではありませんが、そうしたタイミングがあるということです。

たとえば、肉体的に多少無理をすることがあったりします。他にも、火星によって刺激を受けた月の感情が、興奮するようなこともあるでしょう。

火星の刺激で月が変化し続けて、スピリチュアルなことや、身近な世界の外からエネルギーを受け取れる身体になっていきます。

月と木星のスクエアの意味

月の気分が、木星によって無軌道になり、気まぐれになる傾向があります。それによって、ルールから外れたり、のんびり好きなことをしたり、予定外のことが拡大していくでしょう。

月と土星のスクエアの意味

月と土星のスクエアは、関わるエレメントによっても読み方が大きく異なります。

月と土星がスクエアを形成すると、月が本来ののびのびした性質を発揮できず、制限される傾向があります。

たとえば、月が火エレメント、土星が水エレメントのスクエアの場合、勝って気ままに振る舞いたいのに、家族みんなの調和を求められる、などのケースです。

また、月を肉体や健康と捉えたときには、土星の働きにより、虚弱体質になる人もいます。

月と天王星のスクエアの意味

月の情緒が、天王星によって突然、断ち切られる経験をすることがあります。幼少期にそうした経験をしているかもしれません。

あるいは、人との距離の取り方に表れることもあります。親しい人と、突然距離を疎遠になったりするような傾向です。

また、このアスペクトは、プライベートな月に、より大きな視点を持ちこむことにも繋がります。タイミングによっては、意識を飛ばしてトランス状態になれる資質のある人です。

月と海王星のスクエアの意味

月の記憶に対して、海王星が予期せぬ印象をもたらす配置です。

突然、ビジョンが浮かんだり、古い歴史にアクセスするようなことができます。そのため、月と海王星のスクエアは霊的に敏感で繊細なアスペクトです。サイキックな受信力があります。

月と冥王星のスクエアの意味

月の基本的な性質が育成される0歳から7歳までの間に、冥王星による影響が割り込んできた可能性の高い配置です。

それにより、過去に記憶喪失を経験していたり、なにかしらの形で心のスイッチを切って、自分自身の存在を大きな力に明け渡した経験がある人もいます。

ときに極端な行動に出ることがあり、また、小さなことには動じない人です。

水星と金星のスクエアの意味

出生図においては、このアスペクトは形成されません。

相性図やトランジットなどで形成された場合は、金星側の美意識と水星の知性が、それぞれ別の性質を持ち、どちらかを採用すれば、どちらかが否定される、といった状況になることがあります。

水星と太陽のスクエアの意味

出生図においては、このアスペクトは形成されません。

相性図やトランジットなどで形成された場合は、太陽の生き方を水星が否定するような発言や、状況が生まれるかもしれません。

水星と火星のスクエアの意味

水星の知性の性質を、火星が異なる方向へ転換しようとします。

たとえば、水エレメントの水星を持つ人は、普段、情感豊かで共感的な言葉がけをしますが、そこに火エレメントの火星がスクエアで作用すると、言葉かけにストレートな表現が加わっていくことがあります。周囲の人は、突然の変化に驚くかもしれません。

水星と木星のスクエアの意味

水星が、木星によって予期せぬ方向へ広がったり方向転換させられます。

水星=言葉だとすれば、予定外のことをうっかり喋ってしまったり、調べ物が脱線して目的と違う結果を得るなど。脇道に逸れることが楽しいのです。

水星と土星のスクエアの意味

水星の学びが、土星の予定外の働きかけによって停滞するように感じられます。ですが、それは良い面もあり、水星の好奇心や興味の範囲を広げすぎず、土星が長い時間をかけてじっくり情報を蓄積していくことができるからです。

水星と天王星のスクエアの意味

天王星は離反や断絶の作用を持ちます。水星にスクエアすることで、水星の考え方が予想外の方向に飛躍することがあります。

この状況を一般的に考えると、話が飛躍し連続性がないように見えますが、実際はつながっているのです。時間軸的に連続はしていなくても、普遍的な事象を扱い、捉えているということです。

水星と海王星のスクエアの意味

水星の知性に、海王星の非物質的な作用が予想外に入り込みます。

精神的な分野や芸術においては、優れたインスピレーションを与えることがあります。一方で、実務的なことや日常的な生活においては、忘れっぽく、ミスが増える傾向があります。

水星と冥王星のスクエアの意味

冥王星がスクエアすると、強烈に作用する傾向があります。水星に対してスクエアの場合、予想外の方向から、水星の持つ考えがへし折られたように感じる出来事が起こるでしょう。

単純に考えると、挫折や頓挫といったネガティブな体験に思えるかもしれませんが、その体験は、水星が新たな未知の領域を開拓することへと繋がっていきます。一度、折れたからこそ、強くなるのです。

金星と太陽のスクエアの意味

出生図において、このアスペクトは形成されません。

相性図やトランジットなどで形成された場合は、太陽の明確な意志を金星は違う形で受け取ったり、表現することになります。

ですが、これはネガティブなことばかりではなく、太陽の予期しなかった可能性を拡げていくでしょう。

金星と火星のスクエアの意味

金星の感性や美意識と、火星の主張が対立します。

一見対立しているようで、金星は火星を通して自分の感性や美意識を知り、火星は金星を通して自分の信念を発見していきます。

たとえば、水エレメントの金星は情に厚く、そこに留まろうとしますが、風エレメントの火星はドライに自由に進もうとするでしょう。

そのとき、金星は自分が「情に厚いこと」を知り、火星は「それでも、そこから離れていくべきだ」と知るのです。

もちろん葛藤はありますが、その葛藤により、自分を知ることができるのです。

金星と木星のスクエアの意味

金星の美意識を、木星が予定外の方向へ拡大します。その結果、贅沢をしたり、表現や楽しみ方が派手になるかもしれません。無邪気な賑やかさがあり、楽しい人なので、多くの人に囲まれるでしょう。

金星と土星のスクエアの意味

金星は楽しみの関わる天体ですが、土星が横からブレーキをかけるイメージです。

金星の快楽と土星の忍耐は、そのままでは同居しません。自分なりの創意工夫が求められます。

年齢を重ねるとともに自分なりの楽しみ方を見出していけるでしょう。

金星と天王星のスクエアの意味

金星のセンスに、天王星の常識に迎合しない冴えたセンスが働きます。芸術などを通して発揮するといいでしょう。

他にも、金星が周囲に与える印象に天王星の独自性が加わり「風変りで個性的な人」という印象を与えるかもしれません。エキセントリックな魅力がある人ですが、独自の考えで行動してしまい、周囲の人を振り回してしまうことがあるかもしれません。

金星と海王星のスクエアの意味

金星の感性に対して、海王星の非物質的なエネルギーが加わります。現世的なものではなく、目に見えない世界に対して楽しみを見出すようになります。

人に夢を見せることができるため、熱狂的なファンに囲まれる人もいます。

金星と冥王星のスクエアの意味

金星の感性は、日常的なことに対して退屈しがちです。冥王星の性質である極限的で限界を超えたものや体験のなかに喜びを見出します。

存在感とカリスマ性がありますが、感情や愛情といった気持ちが、自分でも制御できず暴走してしまうことがあります。

太陽と火星のスクエアの意味

太陽と火星のスクエアは扱いの難しいアスペクトです。

扱いに慣れると、自分なりの創意工夫で統合していきますが、それまでは太陽と火星を交互に切り替えながら使っていくことになります。

普段は太陽を中心に生きていて、ときどき、火星にスイッチが入り勢いのある人になります。メリハリがつくので、いいことです。

太陽と木星のスクエアの意味

太陽は人生を創造する意志を表します。そこに木星がスクエアすることで太陽の意義が拡大発展する傾向になります。

太陽の意志がストレートに拡大するのではなく、木星によって一見無駄に見えるようなことなど、さまざまな方向へと展開されていきます。

結果的に、人格、そして人生の幅が広がっていきます。

太陽と土星のスクエアの意味

太陽の意志や意図を、土星が予想外の方向から、中断したり延期させます。それによりストレスを感じますが、一方で反抗心やチャレンジ精神を強めていくことにも繋がります。

太陽と天王星のスクエアの意味

周囲に迎合せず、独立空間を作り出す天王星の作用により、太陽の独自性が確保されます。

周りに合わせず、まずは自分ひとりで創造性を追求するでしょう。個性的な人生をつくりだしていくといいでしょう。

太陽と海王星のスクエアの意味

海王星の精神的、宗教的な力が、横からふいに太陽に入り込みます。

すると、太陽を主軸として生きるタイミングと、海王星を主軸として生きるタイミングの切り替えが起こります。

物質的現実を生きながら、仕事や趣味で海王星の夢見の世界にも生きていくでしょう。海王星的な分野(精神世界、宗教、心理学など)で役に立つアスペクトです。

太陽と冥王星のスクエアの意味

冥王星から人智を超えた圧倒的な活力がもたらされます。それを太陽が受け取り、大成功することもあれば、その力に耐えられないと感じることもあるでしょう。

また、冥王星の作用によって、突然太陽の意志の方向性を変えられることもあります。

火星と木星のスクエアの意味

行動する火星に、木星が予想外の方向からチャンスをもたらします。結果的に、火星は当初の予定から脱線することになりますが、チャンスには変わりありません。

人生において、どんどん新しい企画が立ち上がるでしょう。

火星と土星のスクエアの意味

火星は行動して成長しようとしますが、土星がスクエアで、ストップをかけてくるでしょう。ストレスを感じやすい配置です。

ですが、土星が火星を止めようとする意図があるはずです。その意図を探りながら、火星と土星を両立させる工夫をしていくと良いです。

火星と天王星のスクエアの意味

行動の星の火星に、天王星が唐突なシグナルを送りますすると、突然火星の行動が中断したり、切り替えが起こります。

とくに、火星が周囲に迎合するような行動をとった場合、天王星によってストップがかかります。天王星は、よりオリジナルで自由な行動を火星に求めます。

火星と海王星のスクエアの意味

火星と海王星はサイキックなアスペクトです。

スクエアの場合は、火星のやる気や行動が、ふいにやってくる海王星の影響により突然中断します。中断したときにトランス状態になることがあります。アルコールで記憶が飛ぶような状態です。

サイキックな能力を活かすことができるとよいでしょう。

火星と冥王星のスクエアの意味

火星の行動力に、ふいに冥王星の影響力が入り込みます。すると、ハードワークになったり、怪我をするような無茶をすることがあります。

女性の場合、強引な男性に惹かれる傾向があるかもしれません。

冥王星の意図をホロスコープから知ることができると、この配置の意味について納得できるかもしれません。

木星と土星のスクエアの意味

木星は、土星に縛られているように感じます。ですが、そうした制限や条件があるからこそ、木星は拡大しすぎず、土星という枠のなかでの発展が可能になります。

木星と天王星のスクエアの意味

拡大しようとする木星に対して、天王星が横から入り込むことで、予想外の変化が起こります。

急に方向転換が起きる可能性もあります。結果的に、取り組んでいた物事が、狭い範囲で留まらず、より広く、普遍的な拡がりを見せていくことになるでしょう。

木星と海王星のスクエアの意味

木星は物ごとを拡大しようとしますが、海王星が入り込むことで、ますます輪郭がぼやけて、ものごとが膨らんでいきます。

すると、物事は個人的な範囲を離れていき、ボランティア活動や奉仕精神のような性質をもつでしょう。

木星と冥王星のスクエアの意味

木星は物事を拡大しようとしますが、冥王星が入り込むことで、予期しない方向に、限界まで拡大します。

やりすぎてしまう、引き受け過ぎてしまうなど制御不能になることもあります。

他にどのような天体と、アスペクトを作っているかを確認してください。何かを限界まで、拡大したい意図があるはずです。

土星と天王星のスクエアの意味

世代的なアスペクトです。

土星が持つ慣習や理屈を、天王星は壊そうと働きかけます。土星が大切にするものと、天王星が目指すものが違うので、ぶつかり合う緊張感のあるアスペクトです。

もっとも堅い保守的なものに対して、変革を起こそうとしてるところです。

土星と海王星のスクエアの意味

世代的なアスペクトです。

土星の合理性と、海王星のスピリチュアル性との葛藤があります。時期によって、土星的な生き方をするときと、海王星的な生き方をするときがあるかもしれません。

土星と冥王星のスクエアの意味

世代的なアスペクトです。

変化を嫌う土星に対して、冥王星が強制的で根本的な変化を持ち込もうとします。土星はかなり抵抗感を持ちます。

このアスペクトの影響を感じるかどうかは、他の天体とのアスペクト次第です。

天王星と海王星のスクエアの意味

世代的なアスペクトです。

海王星の意識を天王星が受け止めることができます。

天王星も海王星も非個人的な天体なので、具体的な生活に役立つようなアスペクトではありません。

人によっては、直観のような形で表れるでしょう

天王星と冥王星のスクエアの意味

世代的なアスペクトです。

天王星と冥王星は、どちらも改革力のある天体で、破壊と再生を伴います。

このアスペクトを出生図に持つ世代は、思い切った行動によって改革していく力を持つ世代でしょう。

海王星と冥王星のスクエアの意味

世代的なアスペクトです。

次回、海王星と冥王星がスクエアになるのは、2061年頃。それ以前では1500年代と1800年代です。

現在生きている人で、この配置を出生図に持つ人はいません。

トランジットや他の計算方法では、表れることがあります。海王星と冥王星の力がぶつかり合い、衝撃波のような影響力のある配置です。

アスペクトの学びについて

アスペクトは複雑で難しいので、一気に理解しようとすると混乱してしまいますよね。

また、アスペクトを理解するためには基礎のサインや天体への十分が必要です。

アスペクトは天体同士の関係性なので、登場人物(天体)性格(サイン)を先にしっかりと抑えたうえで人物たちの関係性(アスペクト)を読んでいくようにしましょう。

メルマガでもホロスコープの読み方のコツをお伝えしておりますので、もしご興味ありましたら、ぜひ遊びにきてくださいね!

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