【ホロスコープ】複合アスペクト トールハンマーの10天体別の意味

2つ以上のアスペクトにより幾何図形を形成する複合アスペクト。

複合アスペクトのトールハンマーについて、どのように解釈したらいいのかのヒントと、頂点の天体別の意味を紹介します。

目次

トールハンマーとは?

  • 別名:神の拳
  • 英語:Thor’s Hammer
  • オーブ
    スクエア90度の辺:太陽・月の場合±8度、そのほか±6度
    セスキコードレイト135度の辺:±3度

トールハンマーは、スクエア90度1辺とセスキコードレイト135度の2辺により形成される二等辺角形の複合アスペクトです。

二つのセスキコードレイトを形成する感受点がトールハンマーの頂点であり、このアスペクトの軸となります。

セスキコードレイトは一般的に「困難」を表す凶角として考えられています。ですので、このトールハンマーもまた、とても劇的なアスペクトと言えます。

<トールハンマーの由来>
北欧神話最強の戦神である雷神トールが、戦いの際にいつも用いていた武器が雷鎚(イカヅチ)です。複合アスペクトのトールハンマーは、投げれば必ず敵に命中することで知られていたこの雷鎚に由来し、神のごとく正義の鉄槌を下す性質を表しています。
あわせて読みたい

 トールハンマーの調べ方

セスキコードレイトはマイナーアスペクトなので、ホロスコープ作成ソフトの設定にもよりますが、初期状態では表示されない場合もあります。

スクエア(90度)とセスキコードレイト(135度)が表示されていれば、トールハンマーがある場合には表示されます。

トールハンマーの意味

トールハンマーの意味を理解するとき、スクエアの意味とセスキコードレイトの意味を複合して解釈しますが、2つのセスキコードレイトを形成するトールハンマーの頂点となる天体を軸に読み解いていきます。

トールハンマーの底辺を形成するスクエアの2天体間で葛藤が生まれます。葛藤によって我慢してきたことや抑圧されてきたことが、頂点の天体を使い噴出します。

噴出したエネルギーは、神々の武器のように正義の鉄拳をくだします。

それを振りまわす勇気と大胆さがあれば、大きな潜在的パワーとエネルギーを使って、人生の苦難や挑戦に立ち向かうことができます。

一方で、トールハンマーは大変難しいアスペクトでもあります。噴出したエネルギーによって、ときに人生を妨害したり大混乱がもたらされる可能性もあるからです。

出生図(ネイタル)にトールハンマーを持つ人の特徴

出生図においてトールハンマーを持つ人は意志が強いため、振る舞いが傍若無人になりやすいと言われます。また、社会に反抗し続けるでしょう。

非常に力強くダイナミックなパワーがありますが、周囲からの批判も多くストレスが多いため、感情的な不安定さもあるかもしれません。

トールハンマーは扱いの難しいアスペクトですが、頂点にある天体を建設的に使うことで強すぎるエネルギーは緩和されていきます。

トールハンマーから知る相性

シナストリーチャートで、相手の天体とトールハンマーが形成される場合については、データが少なく不明点が多いですが、二人の関係は穏やかなものではなく激烈なものになるでしょう。

とくに頂点天体を持つほうの人は、二人の葛藤のエネルギーを受け止めてしまい、感情的に不安定になるでしょう。喧嘩や嫉妬も多いかもしれません。

二人の関係は、平坦な道のりではありません。ですが、不屈の精神力を持ち困難を乗り越えていくことができれば、他にはないほどの強い愛にもなる可能性があります。

トールハンマーを持つ有名人

トールハンマーを持つ有名人に、スタジオジブリの宮崎駿さんがいます。

宮崎駿さんのトールハンマーの底辺に当たるのは、牡牛座の木星・土星と獅子座の冥王星です。

牡牛座の木星と土星はコンジャンクションしていて、芸術的センスがあり、ブレずに長期的にセンスと技術を磨き続ける配置です。

冥王星の獅子座からは、パワフルで不屈の生命力が感じられます。

エネルギーを爆発させたい冥王星と、コツコツと繰り返し技術を磨き続ける木星と土星は、つねに葛藤を抱えます。積み上げるエネルギーと破壊のエネルギーの間を行ったり来たりするでしょう。

その葛藤のエネルギーを受け止めて昇華するのが、頂点の金星です。

金星は表現の星。ですから、宮崎駿さんの場合は、葛藤のエネルギーをアニメ作品として世に送り出すことで、ダイナミックで不安定なトールハンマーを建設的に使い切っていらっしゃるのでしょう。

あわせて読みたい

トールハンマーの頂点天体別の意味

トールハンマーの頂点天体は、底辺のスクエアを形成する2つの天体の葛藤を不安定な形で受け止めます。

頂点天体を繊細かつダイナミックに使っていくことができれば、トールハンマーのアスペクトを活かすことができるでしょう。

トールハンマーの頂点が月の場合

月に関することが危機にさらされやすいです。危機にさらされると、それを守るためにトールハンマーが発動し、葛藤のエネルギーが噴出する場合があります。

プライベートの生活や自分の身体、母親などが危機にさらされたときに、激しく反発し、相手に鉄槌をくだそうとするでしょう。

また、トールハンマーの頂点に月を持つ人は、大衆(月)からの批判を受けやすい性質もあるようです。

トールハンマーの頂点が水星の場合

水星の知性が、社会に対して反抗的な考えを持ちやすいです。

ときに言論による痛烈な批評や批判という形で、水星が発揮されるかもしれません。

トールハンマーの頂点が金星の場合

金星の感性やセンスを通して、内にあるエネルギーを放出します。

表現の裏には、激烈な批判や痛みが隠されているかもしれません。

トールハンマーの頂点が太陽の場合

トールハンマーの頂点に太陽を持つ人は、頭の回転が速くユーモアのある人です。

また、ときに容赦のない批判を行ったり、正論や理想を貫く姿勢のある人です。

トールハンマーの頂点が火星の場合

火星を通して葛藤のエネルギーが噴出します。

相手に対して言い過ぎてしまったり、攻撃的になってしまうことがあります。

火星を鍛えて火力を調整していけると、攻撃的になる衝動も緩和されていきます。

じっとしていることは苦手で、基本は運動をするといいでしょう。

何らかの社会的な競争を通して火星を発揮し、鍛えていくのも良いでしょう。

トールハンマーの頂点が木星の場合

木星は拡大の星なので、トールハンマーの底辺の二つの星の葛藤を最大化します。

ただ、木星は常識的・良識的な星でもあるので、トールハンマーの批判精神が表立っては噴出しない場合もあるでしょう。(ただし、アスペクトによります。水星が関わっていれば、痛烈さを伴った言語として表現されるかもしれません。)

エネルギー的には、周囲へと伝播していくと思います。

トールハンマーの頂点が土星の場合

土星はトールハンマーの緊張感を受け止め、耐えようとします。

人に向けてエネルギーを発揮するときは、正論や常識を用いて非常に厳しく人を指導しようとするかもしれません。

トールハンマーの頂点が天王星の場合

葛藤のエネルギーを天王星が「枠超えさせるエネルギー」として噴出します。

世の中を変革しようと、急進的な動きをするかもしれません。ときに破壊的なまでのエネルギー放出が行われるでしょう。

トールハンマーの頂点が海王星の場合

海王星は夢を見せる天体です。トールハンマーの頂点が海王星の場合、旧態依然とした社会を捨て、新しい世界を夢見ようとします。

海王星には、夢を実現させるエネルギーはないため、世の中に夢や理想を反映していけるかは、他の天体とのアスペクトの有無によって変わってきます。

トールハンマーの頂点が冥王星の場合

冥王星が、神の拳として振り上げられます。冥王星の徹底的な追及の姿勢を、ある意味武器として徹底的に突き詰めていきます。その結果、現状に穴をあけることがあるでしょう。

トールハンマーの頂点に冥王星を持つ人は、徹底的に追求する姿勢の人です。中途半端なことはできず、やるならばとことん突き詰めようとします。

あわせて読みたい
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次