【徹底解説】トライン|10天体全組み合わせの意味

天体が、ほかの天体やアングルなどの感受点と、決まった角度を持つアスペクト。

代表的なメジャーアスペクトのひとつであるトラインについて、すべての天体の組み合わせによる意味を解説します。

目次

トラインとは

  • メジャーアスペクト
  • ソフトアスペクト
  • 度数:120度
  • オーブ:太陽、月の場合 ±8度
    そのほかの天体 ±6度

2つ以上の天体や天体と感受点が黄道上で120度の角度を形成するアスペクトが、トライン(英語:Trine)です。

天体同士の場合も、アセンダントやMC等のアングルとトラインする場合も、オーブは共通の度数です。

トラインの記号

トライン 120度

トラインの特徴

加速して飛んでいくようなイメージで、のびのびと大きく拡大するような性質があります。

トラインを形成する2つの天体は、サインが4つのエレメント(火・風・水・地)で同じエレメントになる場合が多く、エレメントの性質が強まります。

エレメントが同じの場合、クオリティ(活動宮、固定宮、柔軟)は異なります。

<クオリティの組み合わせによる性質>

活動宮×固定宮のトライン 生産したものを維持する働きをして、安定性をもたらす
活動宮と柔軟宮のトライン クオリティの高いものを生産する作用がある
固定宮と柔軟宮のトライン すでに持っているものがグレードアップされる

 複合アスペクト|グランドトライン

トライン3辺により正三角形を形成するグランドトラインという複合アスペクトがあります。グランドトラインは、基本的に同じエレメントで形成される良く見られるアスペクトです。

エレメントの力を最大限に受け取ることで豊かな感覚やセンスを表します。ですが、1つのエレメントの性質だけで物事を見るため、見方にかたよりがでる傾向も。グランドトラインを持つ人は、意識的に視野を広げることも必要です。

トラインとセクスタイルの違い

セクスタイル(60度)はトライン(120度)の半分であることから、性質としては似ているように感じられるかもしれません。

ですが、トラインのほうが伸びやかで大振りで、どこか単調さがあります。セクスタイルは、トラインに比べて小回りが利くイメージで、実際に活用しやすいアスペクトと言えます。

またトラインとセクスタイルでは、エネルギーの使い方に違いがあります。

トラインは自給自足的なエネルギーの使い方で、自己完結しています。セクスタイルは外部との協力関係のなかでエネルギーを使います。

トラインが多い人の特徴

  • 矛盾がなく、のびのびとした雰囲気
  • 危ないことをせず、奇をてらわず、安全なことをする
  • エネルギーを自給自足できる
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トラインからわかる相性

シナストリーチャート(相性図)におけるトラインは、基本的には安全で相性のよい関係性です。単調さはありますが、調和的な関係が発展しやすいです。

月×月がトラインの場合の相性

シナストリーチャート(相性図)でお互いの月がトラインを形成する場合、とても気が合う夫婦となります。一緒にいて楽しく過ごすことができますが、気が合いすぎて逆に物足りないと感じるほどかもしれません。

相性の見方について詳しくは

月と水星のトラインの意味

月と水星のトラインを持つ人は、自分の本音を正直に発言することができる人です

なぜなら、月の感情を水星がスムーズに拾い上げて、言語化して表すことができるからです。

人の本音を聞き出すことも得意かもしれません。

シナストリーチャート(相性図)で月と水星がトラインの場合は、二人の関係は気心の知れた友人のような気楽な関係性の傾向があります。

月と金星のトラインの意味

個人的な性格を表す月に金星がトラインしている人は、親しみやすく、感じのいい人となります。

ハウスまで見ていくことで、どういった場所でこのアスペクトが働くかが見えてくるでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において月と金星のトラインの場合は、お互いに感情のバランスが取れた調和した関係を築くことができます。互いへの好意を持ち、ごく自然な形で愛情を育むことができます。ともに生活する場合でも、安全で楽しい家庭環境を作ることができるでしょう。

月と太陽のトラインの意味

個人的な月と公的な太陽がトラインの人は、私的な土台(性質、性格、感情)が、そのまま仕事や社会的な自己として発展していきます。のびのびとしたアスペクトで、仕事と自分らしくあることとの間に矛盾が少ない人です。

シナストリーチャート(相性図)において月と太陽のトラインがあれば、二人の間には自然な親和性があり、寛大で温かい関係を築けるでしょう。

月と火星のトラインの意味

月と火星のトラインを持つ人は、気持ちが盛り上がりやすかったり、物事に熱中できたりします。月の感情やエネルギーが、火星によって常に刺激を受けているからです。

このアスペクトが土星によって制限されていると状況が変わりますが、基本的に元気な人で、物事をポジティブな気分で受け止められる人かもしれません。

シナストリーチャート(相性図)において月と火星のトラインがあれば、お互いに自然と強い魅力を感じて惹かれあうでしょう。

月と木星のトラインの意味

月と木星のトラインを持つ人は、木星が楽観的でおおらかな性質なので、感情に屈折がなく素直な人でしょう。

ただ、木星よりも遠い天体(土星、天王星、海王星、冥王星)のアスペクトが加わると、そう単純ではなくなります。たとえば月に対して、冥王星がハードアスペクトだとしたら、深刻さが加わってきます。

シナストリーチャート(相性図)において月と木星のトラインがあれば、二人の間には、自然な喜び、寛容さや幸運があります。とくに月を持つ人は、自分の感情を自由に表現することができるでしょう。

月と土星のトラインの意味

月と土星のトラインを持つ人は、月の私生活が土星によって規則正しく運営されます。日々のなかで無意識に繰り返す習慣や自分のルーチンを持っていたりします。

月を感情として捉えたときにも、感情の揺れの少ない人となるでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において月と土星のトラインがあれば、お互いに協力しあい信頼できる安定した関係が長続きするでしょう。

月と天王星のトラインの意味

月と天王星のトラインを持つ場合、月の私的な生活のなかに、天王星的な新規性や奇抜さが自然と違和感なく入り込みます。たとえば、家族ではない人がそばにいる生活であったり、自然の中で暮らしながらハイテクを使いこなすようなイメージです。

適度に外に開かれた人なので、身内に対してはさっぱりとした態度を取ることもあります。

シナストリーチャート(相性図)において月と天王星のトラインがあれば、関係性にいつも新鮮さが持ち込まれるためマンネリ化しにくいです。ユーモアを共有しあえる関係性でしょう。

月と海王星のトラインの意味

月と海王星のトラインを持つ場合、月が海王星の神秘的な世界に寄り添い、海王星も月のためにビジョンを降ろしてきます。そのため霊感の精度が高く、直感が正しいことが多いです。

シナストリーチャート(相性図)において月と海王星のトラインがある場合、お互いを直感的に理解できるため、思いやりや優しさを持つことができます。お互いの気分や反応を直感的に予測することも可能です。たとえば、同時に同じことを考えていたり、同じ言葉を同時に発することがあるかもしれません。

月と冥王星のトラインの意味

月と冥王星のトラインを持つ人は、極限的なものや深淵に触れるような体験によって元気が出る性質。月の気力が、異界との接点である冥王星を通してチャージされるからです。

シナストリーチャート(相性図)において月と冥王星のトラインがあれば、二人の絆は強く、一困難もともに乗り越えられるでしょう。

水星と金星のトラインの意味

出生図においては、水星と金星のトラインは形成されません。

シナストリーチャート(相性図)において水星と金星のトラインがあれば、どんな関係であっても二人の間には調和が見られます。

二人はお互いに興味のあることについて話すのが好きなので、コミュニケーションを楽しむことができます。また、文化や芸術などについて語ったり、インスピレーションを与え合ったりしながら、お互いの視野を広げていきます。

水星と太陽のトラインの意味

出生図においては、水星と太陽のトラインは形成されません。

シナストリーチャート(相性図)において水星と太陽のトラインがあれば、水星を持つ人が太陽を持つ人のことを自然と知的に理解することができます。相手の話を最後まで聞き、何を考えているのか感じ取り理解することができるでしょう。

また、同じ方向性の知的関心を持っていて、お互いに会話を楽しむことができます。

水星と火星のトラインの意味

水星と火星のトラインを持つ場合、水星の知性や好奇心が火星の積極性によって伸びやかに広がり、より広い範囲の物事に興味を持ちます。

ささいなことに熱中するよりは、より大々的でダイナミックな出来事に関心を持つでしょう。

水星と木星のトラインの意味

水星と木星のトラインを持つ場合、水星の示す知識や情報、言葉、技術などが、木星によって素直に屈折なく拡大発展していきます。

エレメントやクオリティの組み合わせによっても多少違いますが、このアスペクトを持つ人は、疑わずに素直に取り組むタイプです。知性が安定的に広がったり向上していくため、知識がだんだんとレベルアップやグレードアップしていきます

水星と土星のトラインの意味

水星と土星のトラインを持つ場合、水星の示す知識や情報、言葉、技術などに土星の規則性や安定性が加わります。

たとえば水星の知性が毎日コツコツと規則的に発揮されたり、計画的に職業技術を習得していくことが得意な傾向にあります。

水星と天王星のトラインの意味

水星と天王星のトラインを持つ人は、水星の知性や言語が、天王星の壁を超える作用によって小さな範囲に収まらずに飛び出していこうとします。

たとえば、学びや文化の、地域社会、常識といった枠組みや信念体系を自然と飛び出していこうとするでしょう。自分にとって身近なコミュニティ(地域、会社、家族等)で良いとされる考え方や、やり方などに反発し、枠の外のより広い世界に親しみを覚えます。

水星と海王星のトラインの意味

水星と海王星のトラインを持つ人は、水星の知性が海王星の非物質的印象を拾い、自然と言語化することができます。

たとえば、眠っているときに見た夢や直観、スピリチュアル的なものなど、なんとなく感じたことが、「なんか〇〇をやってみたい」とか「なんか気になる」と自然と言葉になるイメージです。

水星の興味と海王星が与えるものが一致しやすいため、必要な情報を無意識世界からキャッチすることができる人でもあります。

水星と冥王星のトラインの意味

冥王星がトラインでほかの天体と関わると、たいていの場合「根底的な回復」や「修復」の意味を持ちます。水星と冥王星のトラインを持つ人は、水星の知性をどんな状況からでも持ち直すことができます。

たとえば、深い集中力で、遅れた仕事を期限までに終わらせられたりします。

金星と太陽のトラインの意味

出生図においては、金星と太陽のトラインは形成されません。

シナストリーチャート(相性図)において金星と太陽のトラインがあれば、お互いに魅力を感じ、互いの資質を賞賛し大切にする関係を築けるでしょう。

金星と火星のトラインの意味

金星はささやかな楽しみを見出し、火星は仕事などに野心的に積極的に取り組む天体です。この二つがトラインを形成すると、小さな世界と大きな世界のどちらにも関心が向いて、バランスを取ることができます。

たとえば、「生活を楽しむ」「仕事を頑張」、そのどちらもあると張り合いがあってより充実感を得られます。

ただし、トラインはあまり努力をする性質ではないので、火星が積極的に挑戦するタイプかどうかは、火星に対する金星以外のアスペクトも見るといいでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において金星と火星のトラインがあれば、二人の相性は良く、お互いを喜ばせる方法を知っています。ロマンチックな展開が期待できるアスペクトです。

金星と木星のトラインの意味

木星のトラインは、たいてい屈折がなく伸び伸びとした性質です。金星と木星のトラインの場合、金星が表す好きなことや楽しいこと、美意識を、木星がストレートに拡大します。

また、芸術センスに優れ、容姿や性格が良い傾向があります。寛大な性格で、友人や知人、人間関係に恵まれやすいです。明るい人気者のアスペクトです。

このアスペクトを持つ人は、好みが単純でわかりやすい傾向にあります。

たとえば、音楽好きな人なら、マニアックな音楽ではなく流行りのアーティストが好きだったり、尖ったファッションよりブランド物やその時々の流行を好むようなイメージです。

後ろ暗さがなく、多くの人に受け入れられやすい健全さを感じさせるアスペクトです。

シナストリーチャート(相性図)において金星と木星のトラインがあれば、二人は理解し尊重しあう関係性です。お互いを気づかいながら、良いところを探すことができ、二人の間には自然な信頼感が育まれるでしょう。

金星と土星のトラインの意味

金星と土星のトラインは、土星が金星に対して安定感と規則性を与えるため、金星が「ほどほどに楽しむ」「毎日少しずつ楽しむ」「ストレスない状態を適度に維持する」といった性格を持ちます。

このアスペクトを持つ人は、激しい浮き沈みを減らして日々を心地よく過ごそうとするでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において金星と土星のトラインがあれば、二人の関係は長続きするでしょう。信頼できる安全な関係でありながら、一緒にいることを楽しむことができます。

金星と天王星のトラインの意味

金星と天王星のトラインは、金星の美意識や楽しむこと、芸術などに天王星の作用が加わり、より普遍的な感性が持ち込まれます。そのため、このアスペクトを持つ人の趣味やセンスには、決まった枠にとらわれず、どこにも属さない目新しさが感じられます。

オープンマインドで社交的で、自分らしいユニークなセンスを持っていて、どんな人とでも友人になれるでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において金星と天王星のトラインがあれば、珍しい趣味を共有するかもしれません。ユニークで型破りな二人かもしれませんが、お互いのユニークなところに惹かれ合うでしょう。

金星と海王星のトラインの意味

金星と海王星がトラインであると、海王星的なビジョンや憧れと金星の個人的な好みが、ピッタリと方向性が合っていることを示します。ファンタジックな世界観を持つ人でしょう。

このアスペクトを持つ人は、「好きなことをしていたら、いつの間にか夢もかなった」「憧れのものが手に入った」と感じることが多いでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において金星と海王星のトラインがあれば、二人は夢見るようなロマンチックな関係になります。ただし、お互いを傷つけたくないあまり、本音を言葉で伝えることを避けてしまうかもしれません。

金星と冥王星のトラインの意味

金星と冥王星のトラインを持つ人は、金星の感性やセンス、愛情などが傷つくことがあっても、冥王星がその傷を根底から回復させます。

他者との関わりのなかで回復するというよりは、自分で自分を元気にするパワーのある人です。趣味や楽しみを通して活き活きとする人かもしれません。

カリスマ性があり、何事にも徹底的に取り組む姿勢があります。

シナストリーチャート(相性図)において金星と冥王星のトラインがあれば、はじめて出会ったときに、お互いの性的魅力に強く惹かれるでしょう。

太陽と火星のトラインの意味

太陽と火星のトラインを持つ人は、太陽の示す公的な活動(仕事や社会活動、親戚付き合いなど)に火星の安定した勢いが加わります。

太陽と火星のエレメントにより、その特徴が異なります。

  • 火のエレメント:常に情熱的
  • 水エレメント:感情的にスムーズに没入することができる
  • 地のエレメント:実際的な面でスムーズに物事が加速する
  • 風エレメント:自然と物事が伝達する

シナストリーチャート(相性図)において太陽と火星のトラインがあれば、お互いの成功を後押しする関係です。相手が何か重要なことをしているときに、自然と尊重することができるでしょう。

太陽と木星のトラインの意味

太陽に木星がトラインすると、太陽の創造性が木星によって勢いよく拡大されます。その結果、太陽はより社会的な場所で働こうとします。

このアスペクトを持つ人は、社会的に大きな場所や大きな集団のなかで力を発揮する傾向があります。たとえば大企業や国家に関わる場合もあるでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において太陽と木星のトラインがあれば、一緒にいるとお互いに良い気分になるはずです。二人はオープンな関係を築くことができます。一緒にいると楽しく発展的ですが、興奮しやすい面があります。「ほどほど」が難しい関係でもあります。

太陽と土星のトラインの意味

太陽と土星のトラインは、太陽の創造性が土星によって安定感を与えられます。継続的かつ規則的に、太陽の創造力を発揮する姿勢を持つことができるでしょう。たとえば、決まった時間のなかで仕事をするとか、自分なりのルールやペースのなかで太陽が守られ発揮されます。

シナストリーチャート(相性図)において太陽と土星のトラインがあれば、自然と誠実な態度をとり相手を信頼し、ともに問題を解決していくことができます。

太陽と天王星のトラインの意味

太陽と天王星のトラインは、太陽の活動が天王星の作用により普遍性を帯びます。影響力は広範囲に広がり、多くの人の共感を呼びます。ただし、身近な人や保守的な人には理解されにくいかもしれません。

シナストリーチャート(相性図)において太陽と天王星のトラインがあれば、お互いに自由で自立した関係性です。一緒にいると刺激的ですが息苦しさはなく、お互いに変化や新しい発見を楽しむことができるでしょう。

太陽と海王星のトラインの意味

太陽と海王星のトラインは、海王星が太陽にビジョンを与えます。このアスペクトを持つ人は理想を描き、イメージしたものを実現していこうとするでしょう。

シナストリーチャート(相性図)において太陽と海王星のトラインがあれば、お互いに慈悲の心を持ち、自然と夢を共有することができるでしょう。

太陽と冥王星のトラインの意味

冥王星がトラインでほかの天体に関わると、根底からの修復力として働きます。太陽に冥王星がトラインのアスペクトを持つ人は、何かに挫折するようなことがあっても、やり直せる傾向にあります。一度失敗しても、不思議な力に助けられ再び力を得るのです。

シナストリーチャート(相性図)において太陽と冥王星のトラインがあれば、二人がともにいることで変容し、お互いが成長します。相手の助けによって、自分のなかの新しい深みを見出すでしょう。性的な結びつきも強いかもしれません。

火星と木星のトラインの意味

行動力を示す火星に木星の後押しがあります。火星と木星のトラインを持つ人は、何かに挑戦したり行動するときに、リラックスした雰囲気で、素直に実践することができる性質です。

挫折とは無縁そうな配置と言えますが、ほかの天体の影響も確認する必要もあります。たとえば火星に対して土星のスクエアなどがあれば、挫折を経験しながらも発展していく、といった解釈ができます。

火星と土星のトラインの意味

火星と土星のトラインでは、土星の枠が火星の行動や挑戦を保護します。このアスペクトを持つ人の行動や挑戦は、枠のなかで発揮されます。

たとえば、何かに挑戦するときにしっかりとルールがある方が力を発揮しやすかったり、自由度の高い仕事よりも会社勤めのような枠がある仕事がやりやすいでしょう。

不測の事態に対処することは得意ではないかもしれません。

火星と天王星のトラインの意味

火星と天王星のトラインは、火星の行動や活動の方向性に対して、天王星の普遍性の力が働きかけます。その力は壁を超えて、より大きな世界へと後押しするでしょう。

このアスペクトを持つ人は、常識にとらわれないフランクな姿勢のある人です。

火星と海王星のトラインの意味

火星と海王星のトラインでは、火星が海王星がもたらすビジョンに共鳴し行動します。このアスペクトを持つ人は、自然と行動と夢が一緒に進んでいくでしょう。

たとえば、仕事で頑張ることが、そのままビジョンの実現に繋がるイメージです。

また、海王星には物事の輪郭を緩める作用があるため、火星の攻撃性が弱まり、穏健な雰囲気になるでしょう。

火星と冥王星のトラインの意味

火星には外の世界へ飛び出そうとする積極性があります。冥王星がトラインで関わると、火星の積極的な行動力が安定的に発揮されます。

火星と冥王星のトラインを持つ人は、たとえ動きすぎて倒れたとしても、冥王星のパワーによって回復し、再び立ち上がれるでしょう。

木星と土星のトラインの意味

発展を示す木星が規則性や安定性をもたらす土星とトラインすると、発展が土星のサポートを受けて、コツコツと着実なものになります。

とくに木星を通して取り組むべき分野においては、基礎知識と基礎知識を応用する力が豊かになっていくでしょう。

木星と天王星のトラインの意味

木星は拡大の星です。そして天王星は壁を超える星です。この二つの天体が同じ方向を向いて、より開かれた視点を得ていきます。

木星と天王星のトラインを持つ人は、偏見がなくグローバルな視野をもっています。自由でいたい人なので、所有することを嫌うかもしれません。

木星と海王星のトラインの意味

木星と海王星のトラインは、木星の拡大力が海王星のもたらす夢やビジョンに同調して大きく膨らませます。このアスペクトを持つ人は、大きな夢やビジョンを見る人です。

ですが、このアスペクトだけでは夢やビジョンが実現する方向に動きません。木星と海王星のトライン自体には「努力して夢を実現しよう」という働きはなく、「夢を見ること」がこのアスペクトだからです。

夢やビジョンの実現は、このアスペクトにほかの天体がアスペクトしているかが関わってきます。

木星と冥王星のトラインの意味

冥王星はパワーが強い天体ですが、トラインの場合はその働きが穏やかに作用します。

木星と冥王星のトラインでは、木星の拡大力を冥王星が穏やかにサポートするため、さくっと限度を超えた発展をもたらします。

とくに木星が位置するハウスの分野で挫折を経験したとしても、回復し限度を超えた発展に向かうでしょう。

木星と冥王星のトラインを持つ人は、気持ちも大きくなりやすく、寛大な人が多いです。

土星と天王星のトラインの意味

土星の正確さと天王星の普遍性が共同で働きます。

土星と天王星のトラインを持つ人は、どんな場所でも正確な計算や計測ができる能力を持っている場合もあります。科学や数学が得意かもしれません。

土星と海王星のトラインの意味

海王星の「境界をあいまいにする作用」によって、土星の制限がゆるやかになります。土星の作る制限は、階級や差別精神を生み出しますが、海王星がもつ「自己犠牲精神」と「制限を曖昧にする働き」により、福祉的に虐げられた人たちを助けるような作用につながります

このアスペクトを持つ人は、社会の枠のなかで傷ついた人や虐げられた人たちへ奉仕するような精神を持つでしょう。極端な形では表れませんが、誰かのために自己犠牲的な行動をすることがあるでしょう。

土星と冥王星のトラインの意味

冥王星のトラインは、アスペクトを形成する天体を根底から修復する働きがあります。そのため土星と冥王星のトラインは、なにか困難があっても、人生を立て直すことができるアスペクトだと言われています。土星が表す「人生という枠」が傷ついても、冥王星によりまた立ち直ることができるからです。

このアスペクトを持つ人は、忍耐強さ、打たれ強さがあると言えるでしょう。

天王星と海王星のトラインの意味

天王星と海王星のトラインを持つ人は、海王星が無意識世界で探索したことを、天王星の作用で直観的に発見することができます。

ただし、天王星と海王星のトラインは、個人が意識して使うのは大変難しいアスペクトです。天王星レベルの普遍的な意識を持っている人であれば、意識的に使うことも可能かもしれません。

天王星と冥王星のトラインの意味

天王星と冥王星のトラインは、天王星の普遍性がより根源的に発揮されるように冥王星がサポートします。

冥王星自体には修復する働きはないのですが、トラインのアスペクトを組むときだけ、天体を根底から修復する働きをするからです。

冥王星は徹底的に底力を引き出すため、天王星が周囲に迎合せずに独自性を発揮することを求めるでしょう。

ただし、天王星と冥王星のトラインだけではこの力は意識されにくく、ほかの天体がこのアスペクトに参加することで、個人レベルとして天王星を活かすことに繋がります。

海王星と冥王星のトラインの意味

海王星と冥王星のトラインは、出生図において読むことが少ないアスペクトです。

前回は1704年から1786年、次回は2087年から2091年までの間に断続的に形成されます。

冥王星のもたらす異次元的なものを海王星が無意識世界で探索します。

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